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幻聴と妄想と東郷失調
黥佐くんは最近、いらいらしている。
しりあいの状態が良くないのに助けになれないから、だという。
そのはなしを説明するには、まず、かれの『持論』とやらから、会ってきて状態が悪かったと嘆く前に、相手の女性に書き送ったのだと誇らしげに教えてくれたことばから書かないと、どうにもうまくまとまらないようだ。
幻視・幻聴は体質です。本人の意識がしっかりしていたら 無害。無害だからことさらに幻視がある、幻聴があるとは言い立てない。
しかしながら、数少ない、幻聴者百人・千人にひとりが幻聴を現実と混同して、通り魔などの事件を起こします。医者が統合失調症と診断します。 黙っている多くの幻聴者のことは意識されないから、幻 視・幻聴は統合失調症 (旧名:分裂病)に所以するもので、社会に害を及ぼしかねないから塞ぐべきと認識されます。そして薬漬け医療になる。
分裂病とは『現実と混同するアホ』のみを示すことばなのに