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僕に恋する人  作者: 音夢
第3章 夏の訪れ、それと夏休みの様な生徒会
56/67

3ー10

先ほどまでの甘える様に抱きついて来た夏海とは打って変わり、ぎこちなくだが的確に抱きついて来ようとする海斗。

そんな海斗を見て居ると無性に笑みが零れてしまう。すると海斗が頬を染めながら「むっ、恋!あまり笑うなっ!」と緊張して居るのか、こんな怒った姿でさえ可愛いく見えてしまう。


すると海斗は怒った様に顔を横に向けるが、見えて来る横顔は頬を紅くしながらも凛々しく、そして可愛かった。そう思いながらも海斗の行きたい場所へと近づいて行き、数分歩いた場所にそれはあった。


周りにある良い匂いを香り立てる店とは違い、運以上に技術を伴う店。

と、まぁ分かりやすく言えば射的屋何だが。地域に寄っては射的場と言う言い方もあるらしいが、あまり深くは知らない。


ただ舞川、ヤの付く職業、ヤーさんと言った雰囲気を持つ家が出した店で、しかも射的だとかなり危ない気もするが、一応はコルク銃なので安心だ。だが、射的屋のお兄さんが思いっ切りそっち系の倉庫で、そっち系の物の整備をして居るのは内緒にしておくべきだろう。


射的屋に入った僕と海斗が目に入ったのはオモチャ類とゲーム、それと食券かな。メインとしてはゲームとオモチャを売りにして、子供から取る魂胆何だろうが、比較的に取りやすい位置に置かれた食券何かで取りやすい事をアピールしつつ、大人には食券を取らせて稼ぐ感じだな。

何処でもやりそうなシステムの射的なのが分かり、射的屋に向けてた視線を海斗の方に向けると、そこには並ばれて居るある一点のみに視線を向けて居る海斗が居た。

「それじゃあ、射的やろっか」そう言うと「ああ、良いだろう。これなら恋に負ける訳がない」武術では勝て無いが、射的ならと言う感じで言う海斗の話を聞きつつ、海斗の分と合わせて1000円支払い、射的を初めた。


銃は二種類あり拳銃とライフル、それとコルクを投げる、弾くと言う射的とはズレては居るがそれでも良いらしい。因みに僕はライフルで海斗は拳銃を選んだ。


お互いに何と無く握りを確認し、ある程度良く成った所で射的を始めた。

弾は6弾有るので余裕と思ったが、慣れるまでに数弾使ってしまい、呆気なく残り1弾と成り、海斗は無くなってしまった様だ。


獲得した品はお互い0と成れば、海斗の為だし本気出すかな。

ゆっくりと息を吸い、吐く。それを繰り返しながら銃口から真っ直ぐに伸ばし上げた腕を降ろしながら狙いを定め、呼吸をする様に引き金を引く。

手振れにも成らない程度の反動を手首で抑え、打ち出されたコルクは空気圧とコルクの形状から成されたジャイロ回転をしつつ、微々たる放物線を描きながら、それにぶつかる。


弾かれる様に落ちたそれを射的屋さんから貰い、そして「これ、海斗に上げるよ」そう言い、それを海斗に投げ渡す。

すると少し微妙な顔をした海斗が「べつに要ら無いのだが」と言うが、僕は見逃さなかった。

僕が投げ渡したそれ、可愛い縫いぐるみを笑顔で抱きしめて居る海斗を。



さぁ、次は「私の番よ」と言う声が聞こえた瞬間、視界が暗く成り、また顔に何か柔らかい物を感じる。呼吸をする度に良い匂いが身体を包み込む。

「れんくんは可愛いよぉー」そんな声が聞こえたと思ったら、更に今度は全身に柔らかい女性の感触が広がり、好い加減切れそうな人達が居るので「天音姉さん、流石にこれじゃあ見て回れ無いでしょ」と言い、離れて貰った。


別段名残惜しいと言った感じでは無いが、手を握り何かぷにゅぷにゅって言うのかな?遊んで居る。

取り敢えず「行くんでしょ?」と言った所で漸く「そんなに急かすだなんて、お姉さん少し興奮しちゃうじゃない」何だろう。一生続きそうで怖い。

「冗談よ、半分は」その言葉に安堵するべきなのか、それとも突っ込めば良いのかは多分、分かりはしないと思う。


そして天音姉さんに抱きつかれながら向かったのは以外にも、金魚すくいだった。

天音姉さんにしては以外、そう思わずには居られなかったが天音姉さんの一言に寄って、ああ。と理解出来てしまった。


「以外だった。私が金魚すくいなんて、でも私こう言うの好きなんだ。だって………無条件でれんくんに触れそうだし」途中までの台詞は良かったのに、残念としか表せないよ。


その後もちろん金魚すくいをやって触られましたが、甘い雰囲気の欠片もありませんでした。

「何か、私の扱い雑じゃない?」

残りはあと2人か。

「無視?無視なの?れんくん」

はぁ


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