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今回はいつも以上にストーリーらしい物が進みません。予めご了承下さい。
歪、何故?、この部屋を見た時に一般的な常識人が感じる筈の単発的な言葉、と同時に何の撮影かと、問いたく成る様な光景にも見えてしまうのが、妙に癪に触ると言うか残念な筈なのにと考えてしまう。
そんな不完全燃焼な気持ちと共に入って来るまでの疲れや、このジメジメとした暑さに精神的な物を大きくやられながらも、目をしっかりと開き左右を見ると、この歪さを物語る者が居る。
生徒会長、言わずもがな生徒の長、つまるところ生徒の中でも1番の権限力、またそれに見合った学力と器、品行の良さ、その全てを用いる場所に居る彼女だが、今の彼女もとい秋葉姉さんは品行と言うか生徒の模範的な者として、十分かと聞かれればそうでは無い…が、それすらもカバーしてしまうのが秋葉姉さんの凄い所か。
で、大分話を反らしながら逃げたいがやはり、逃げられない現実と言うのは痛感すればする程に、容赦無く心をズタズタにして行く物だな。
溜め息を幾度と無く零す僕でも、流石に今は零す事すら無いくらいにどうでも良く成って居るな。
男子ならば喜べ、そんな声が聞こえそうなぐらいに秋葉姉さんの、その柔らかい胸が僕の腕に押し付けられる。更には夏らしい格好、黒くスタイルが良くなければ着る事の出来無い水着を難なく着こなし、布一枚越しにわざわざアピールする、いや自分の欲求を満たす様に抱き付いて来る秋葉姉さん、で抱きつかれる実の弟、シュールや姉弟愛が強い程度では届かない領域にまで、達して居るてか振り切ってるよ。
ただ、こんな事にも慣れてしまって居る自分が、痛く悲しい。
慣れて居る、それが指し示す事は何回も同じ様な事に遭って居ると言う事に繋がり、心のしがらみと呼ぶべき鎖が更にキツく、まるで麻痺症状や意識不明、体を蝕む様に外相的な傷では与える事の出来無い痛みを与える。
息が上がりもせず、ただ着実に体に襲うそれを何かと考えれば、要因に精神的な物だと分かる。分かりはする、でも治す事は愚か、まさに愚問だろう。
課せられた荷を解けば自由に、自由に羽ばたき、自由に走り、自由に生きれる、などあり得ない。自分の真を見つめるぐらいなら、僕はずっと痛みを背負うさ。
それに大分痛みも引いたしね。
そして顔や心、全てを崩さない様にしながらもう一方の方に目を向ける。
そこには普段のハイテンションを更に、何と言うか悪い意味でも更にハイテンションにさせた副会長さんが僕の腕に絡み付く様に抱きつき、体になすりつける様にしている。何とも言い難い画が出来上がって居る、しかも赤い、とても真っ赤な水着を身に纏って居るか、何時も以上にグラビアアイドル何かでは足元にすら及ばない程に、美しいまさに高嶺の花の様に孤高、そんな言葉が似合う。
見て居るだけで、魅了される。それはある種、彼女達の力であり、僕とは似て居る筈なのに似て居ない、まるで対局に居るかの様に正反対、でも似ている。不思議で、とても自分自身が不愉快に成る。
自分を自分で傷めつける、愚かな行動と取るかそう言った術しか知らないと思うか、まぁどんな取られ方をされ様とも人に注意されて辞める程度であれば、最初からとは言わないが、途中で辞めて居るだろう。
よく自殺は良く無い、自分は良いが残された人は悲しむと聞く、でも自殺する人は大抵誰かに見放され、この世界がどう言った物なのか、自分で答えを出した上で自殺をする。なら、それを止めるのこそ、死と言う絶対原則に逆らう大罪だろうに。
人間と言うのは終わりがあるから、何かに没頭しようと思う節がある。もちろん、永遠とはとても甘美であり美しい話だが、永遠に生きた者は失う事を知り過ぎる、だからこそ永遠は求める幻想であるべきだ。
なのに、万物全てに訪れ、欲する様に求めてしまう死を止める、死の先を、死の狭間を、死後の世界は不明だが、何時死ぬにせよ、何時かは皆死ぬんだ。ならば、悲しみを知る寄りも、何かに縋る寄りも先に死ぬ方がとても良い。
生きる辛さを知るよりも、他人を心配する寄りも、ね。
そんな中、ただ生きて居る僕は多分死んでいるのと変わりはし無い。ただ思考し、ただ血が流れ、ただ痛覚や神経があるだけ、それ以外に死者と大差などは無い。
黄昏る様に前を向くと目に映るのはピンクの何だろう、とてもよく似合うピンクでフリフリが着いた水着を着ているサクラさんと、青の水着を着たクルーな感じを出して居る飛鳥さん、それと黄色のビキニタイプと呼ばれる水着を着ながらも、隠し来れ無い程のスタイルをした九条先生が目に映る。
目の保養、健全な男子高校生の発言ならばこうだろうが、僕は違う。何時も見て居ると言うのもあるだろうけど、それ以上にただ流されるまいと必死に現実を見つめながら、冷静に成ろうとして居る。
と、修行僧の様な欲を捨て、神様の道を生きる、みたいに成っては居るが、正直この人達を見て綺麗とは思ってもそれ以上の事は多分と言うか、性格上思え無いな。
明らかに健康な男子とは懸け離れた趣味の持ち主とでも思われそうだが、生憎食欲と睡眠欲さへあれば、僕は生きて行ける。
興味が無いと言うか、だからと言うどうでもいいみたいな感じ何だろう。
そんな事を考えながらも、ある疑問が浮かんで来る。
プールで遊ぶのは分かったが、僕の水着が無い。まぁ、秋葉姉さん達が遊んで居るのを見て居るのも良いが、多分その程度で満足出来る秋葉姉さんでは無い。無いなら、とか言ってこの服のままプールの中に引きずり落とされかねない。
どうせ、生徒会何て私服で来ても大丈夫とか考えてそうで怖いな。
色々と考えを巡らせて居ると、秋葉姉さん動く度に揺れる胸を強調させる様にしながら「じゃあ、恋ちゃん。今からプールに行くんだけど、恋ちゃんの水着を恋ちゃんが持っては居ない。だから、私達誰かの選んだ水着を着てもらうから」あれ、何か嫌な予感MAX。しかも唯さん以外の皆の目がギラギラと輝いてるんだけど。
こわっ!何!?殺気とは違う何かが全身に襲って来る。
思考したく無い、何故かそう断言出来てしまう。でも、思考を止める事など、意図してするのにはかなりの修行が必要とされる。事、こんな状況下におかれながらそんな現実逃避とは又違った方法で目を背けるのは、ある意味至難の技かな。
そう出来るだけ頭の中での考えを伸ばそうとはしてみるが、直ぐに打ち止めと成り、目の前に居る唯さん以外の人、そして手に握られて居る恥ずかしいと言うか、新品なのは分かるが履けば必ず辱めと社会的抹殺を受けるであろう程の、最早水着かどうかさえも分から無いが、この中から選べと言うのか。
極論を通り越して、制服のままで、と答えたく成るよ。そしてそんな水着を何処で買ったのかも気になるが、説明したく無い程にエグい物ではあるな。
まぁ、こう言う時は「じゃあ、唯さんが持って居るので」と、1番まともな人のを選びましょう。




