表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
僕に恋する人  作者: 音夢
第2章 疲れが募り募らる、僕の日常
39/67

2ー6

月曜日に投稿するつもりでしたが、学校の行事で一日家を留守にして居ました。楽しみにして居た方、誠に申し訳ありませんでした。



私はこの日本庭園とも洋風の御屋敷とも取れる御家で執事をさせて貰って居ます、セバスチャンと申します。

まぁ私の事などは説明しても一銭の徳にも成りませんが、ただ今私はこの御屋敷に居られると言う幸せを噛み締めて居ます。


いや、実はついこの間まではホテルでホテルマン兼執事の様な事をして居たのですが、何と嬉しい事にこの御屋敷の持ち主である舞川家の専属執事にまた返り咲く事が出来たのです。そして、それが分かり最後の仕事として来た高校生達への仕事だったのですが、その方達のおかげで若き日々を思い出し、同時に不思議と何時もにか心を全て開いて居ました。


私はある意味、もしもこの子が主君であれば、何れだけ楽しいのか。と思っていしまう程に惹かれ、そして別れを惜しみました。

ですが、やはり私は舞川家に使える為だけに生きて居るのでしょう。

偶然、いいえ神が巡り合わせた必然であの幼かった恋様に会い、また恋様の執事になるとは、このセバスチャン、不覚にも泣いてしまいそうに成りました。ああ、喜びとはとても良い物ですね。


おや、掃除をしながらその様な事を考えていれば、そろそろ恋様を学校まで御迎えに行く時間では有りませんか。

そう言えば、他の生徒会メンバー様にもしっかりと紹介をしなければ成りませんね。全く、この年に成って此処まで毎日が楽しく成るとは、それもこれも全てが恋様のおかげですね。


浮かれた気分ですが、しっかりと心は落ち着かせながら朝、恋様と一緒に通った道を歩いて行きます。

ちらほらと帰る学生が見えると言う事は、この道で合っているのでしょう。

それにしても、この桜並木はとても綺麗ですね。もう満開時期では無いとは言え、少ない花びらがまた1枚と儚げに散って行くのには、とても風流があります。こう言った所で雪が深々と降り積もる中、月が朧げに霞、幻想的な夜であればしゅを恋様と交わしながら、楽しみたい物です。


ある意味、似たような物ならばもう叶って居ますが、やはり人間とは傲慢で欲の深い生き物ですね。望みは叶えばまた新たなる望みをしてしまう。

それを、過ちを繰り返し未来に生きて居る私達は、全く持って愚かな生き物だ。なんせ、人間は自分を肯定する何か()を持って居なければ、自分の進むべき道さえ知る事が出来ないのですから。

まるで歌う様に流れ出た言葉ですが、総じて何か意味がある訳ではありません。



近づいて来た学校ですが、門の前に何故か着崩しとは違いますね。明らかに他校の生徒が数人居ます。

一体何故でしょうか?確かこの学校は学力は高く、全体的な女性の美貌も高いと聞いた事があります。ですので、健全な男子高校生であればあまり宜しくは有りませんが、ナンパなどの行為もしたく成るでしょう。ですが、流石に世界的な目で見てもかなりハイレベルなこの学校に、わざわざ無用なナンパをする為に来るとは思えません。

では、何故でしょうか?


そう思いつつも、恋様の御迎えにの為、校門を通り学校内へ入ろうとした瞬間、私は自分の耳を疑ってしまいました。他校生の男達の口から出た「絶対に舞川恋を殺す」その言葉に。


一度頭に駆け上がる様に登った血は迅速な程に早く、地へと落ち、私に落ち着きを与えました。

ああ、コレが私の聞き間違いならば何て良かった事でしょうか。はぁ、ですがソレは違います。ですので、今からは裁きの鉄槌、天誅を落とさなければ行けません。

例え神が許したとしても、許されませんよ。私の主君の事を侮辱する様な発言をしたのですから、私が鬼神として制裁を与えます。


ゆっくりと、ただ足を運ばせ、近くに着いた瞬間、私もまだまだ未熟者なのでしょう。気付くと1人を吹き飛ばして居ました。

男達の顔は驚きに満ち溢れ、吹き飛ばされた男は状況が理解出来ずに居ました。

まぁ、急な事なので理解出来た方が凄い物です。ですが、理解力が乏しい訳では無くて助かりました。


1人の男が「こ、このクソジジイ!いきなり何しやがる!!殺されたいのかぁ!」と、まるで蚊や家畜がピーピー叫んで居る様ですが、ふざけた事を言って居るのは貴方達だと言うのに、全く愚かな者達ですね。

ですが、その様な低俗でただ居るだけで空気を汚し、存在さえも邪魔な者にでもしっかりと挨拶を出来なければ、舞川家の執事としての名折れです。


「私はセバスチャンと申します」とても不愉快ですが、頭を下げそう言い、もう一度顔を上げた私は言い放つ事にしました。「そして、ただ貴方達が気に食わないので、此処で鎮める事にしました」冷静に、ただ淡々と放った言葉に男達の腰は少々引けて居りますが、どうでも良いでしょう。

生憎、今から死す人間に掛ける弔いの言葉は持ち合わせて居りませんから。

ゆっくりと拳を握り閉め、構えを取る私でした。



………………………恋………………………



足が床にぶつかり加速した体に風圧を掛ける形で更なる速度を生み出し、前へと進ませる。平たく言えば学校の、しかも廊下を爆走中なのだが、全く僕が休める時間は何時来るのやら。

憂鬱に成って来たが、窓から見つけてしまったバスチャンさんと他校生とのいざこざを見てしまったのだ。知り合いとして、生徒会メンバーとして収拾する義務がある。


下手な理屈をこじ付けただけだが、まぁ見て見ぬ振りをする寄りかは何倍も増しだろう。

そう思いながら、部活の時間だからか誰も居ない廊下をただ一向に走る。


そして3分程で漸くグラウンドに着き、セバスチャンさんの方に近づいた時にはもう時は既に遅し、と言う状態だった。

そう小さい僕では無いが、この広いグラウンドに立てばとても小さく思え、砂埃1つ舞わ無い無風の中、見ると言う行為しか出来なかった。


何とも歪なオーラを纏わせたセバスチャンさんが立ち、その周りに居る他校の生徒、そしてそれを処理して居る数人の人。

ああ、カオス過ぎて何も言葉が出て来無い。しかも、他校の生徒を処理してる人は誰!

もう嫌、こんな非常識。

シミジミそう思い知らされた時間、本当に訳分から無いよ。僕の周りが。



色々と、本当に色々と有ったが取り敢えず事情聴取なども出来ればした方が良いのだが、やったらまた何か事件に巻き込まれそうなので、深い所には触れずにまだプリント類か残って居る生徒会室に移動した。

道中何かがある訳でも無く、普通に進んで行くが、そう言えばセバスチャンさんが僕と秋葉姉さん以外のセバスチャンさんに会うのって、旅行の時以来何だよね。

そう思い出した様にそんな事を考えながら、歩いて居ると生徒会室に着いてしまって居た。


はぁ、色々と昼の事が有るので怖いが、男は度胸。当たって砕けろだ。

覚悟は決めて居無いが、決心は決めたので扉を開けた瞬間、そこには久しぶりに良い意味で目を疑う光景が広がって居た。


何も喋らずに机に向かってプリントを処理して居る生徒会メンバー、よく見る仲良し生徒会とは違い多少寂しい感じもするが、だが普段の落差からしてこんな光景が見えるとは、どんなに考えても思いもし無かった。これが僕に関わらずに仕事をして居る生徒会、僕と居る時が正しいのか今が正しいのかは分からない。でも、改めて僕が邪魔者だとまざまざと示されたな。

何かを噛み締めた様に、妙な脱力感に襲われるがそんな僕の心境をする余地も無く、プリントにただ記載して居る姿だけでも絵に成って居た4人が此方を向き、そして各々反応を見せてくれた。

「あ、恋ちゃん来たんだにゃぁ、それにしても遅いぞだにゃぁ。だから、私に褒美を」と此方を見ながら、何時もよりテンション高めの副会長さんだが、いつも通りスルーすると続け様に「恋くん、来てくれたのは嬉しいんだけど、朝恋くんが頑張ってくれたおかげで、もうプリントが無いの」と秋葉姉さんよりも、お姉さんらしい雰囲気を漂わせた飛鳥さんがそう言った。

それは何ともまぁ、嬉しい様な悲しい様な感じだが、朝の具合から見ると絶対にこの人達、めちゃくちゃ早く終わらせたな。


あり得ない、何かとても大きな壁を感じてしまうが、サクラさんの声が僕の中に響き渡った。

「ゴメンね、その私達暇だったからいっぱいやっちゃいました」何だろうか、此処まで来るとやっぱりサクラさんが1番僕に取って、色々な意味で優しい気がする。


挨拶程度、されど挨拶。人の第一印象を決めるのに2、3番に大事な物だが、そんな中でも秋葉姉さんは気付いて居た様だ。

「恋ちゃん、早く来なかったからお姉ちゃんすっごくヒマだったの!だから、今日は一緒に寝ましょうね。ああ、それとセバスチャンさんもいらっしゃい」と丁度、みんなからは見えない位置に居た筈のセバスチャンさんの事を言い当てた。それと、何故にこの年に成って姉と一緒に寝なければ成ら無いの!しかも、すっごい良い笑顔だし。


まだ整理が着いて無い頭の中だが、物事は止まる事無く押し寄せて来る。

秋葉姉さんの『セバスチャンさん』と言う言葉に全員が反応を示し、それに乗る様にセバスチャンさんが生徒会室に入った。

その瞬間、?と!が行き交う声が流れ、僕に説明をしなければいけない。と言う使命感が出たのは秘密です。


と言うか、僕の立ち位置が不安定過ぎて怖いです。そんな事を考えながらも、僕はまたゆっくりと思考を周りへと移した。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ