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僕に恋する人  作者: 音夢
第0章 番外編
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番外編 私と僕の出会い

私と僕が彼に出会った時、それはつい昨日の事の様に思い出せる、とても深く大事な記憶。でもそれは、まだ彼が11歳の頃。




………………………天音………………………



私は天宮時 天音と言います。そして今私は親戚の海斗ちゃんを連れて、夏休みを使い省吾さんの家に行く事になりました。因みに言うと住宅地の狭い道路を歩いているんですが、それだけで暑いです。

今日の気温は36度と見事に猛暑日を向かえ、あまり人は外に出たがりはしないでしょう。


どうせならもっと涼しい日にして欲しかった。

それに何故行く事になったのかは深くは聞かなかったので、余計暑いのが腹立たしい。

でもまぁ着けば海斗ちゃんと同い年の男の子や私の1コしたの子、あと5歳の子もいると言う事なので宿題は夏休み開始2日目に終わらせ、残りの使い方に少しばかり困っていた時の誘いだったので、暇潰し程度には成るので行く事自体には嫌な気持ちなどは無い。

ただ暑いのはマジで勘弁して。


それ以外にも、久しぶりに春香さんと会えるし、思い出に残る夏休みになるんだろうな、と思い私と海斗ちゃんは黙々と歩く。

そして何時の間にか『舞川』と書かれた、大きな和と洋を混ぜた様な家の前に着いていた。



海斗ちゃんは人との接し方が苦手なのか、決まった人以外とは全く話しをしない。だからなのかな?私の手を握り、今日こそは友達を作りたいと言う顔を浮かべながら、深く深呼吸をしている。

それに察しつつ私は「それじゃあ、入ろっ………か?」一瞬言葉を失い、声が出なくなった。いや、正解に言えばかき消された。しっかりと『何』とは言えないが、何かがぶつかり合い『バンッ!』そんな音が響き、私達に衝撃を与えた。


取り敢えず、年上として黙っている訳にも行かないし「えっと、何か分からないけど入ろっか」海斗ちゃんも頷いてはくれたけど、でも、でもね。これじゃあ私年上失格だよぉ。何?何か分からないけどって、どう見てもただの事流れ主義の人じゃん!別に否定はしないけど、年上としてはアウトだよ。

地味に自爆と言うダメージを受けながらも、何とか耐えなければ。そう考えた私は扉の前に立ち、カメラとスピーカー付きのチャイムを鳴らした。

すると直ぐにチャイムに付いているスピーカーから『あら、天音ちゃんと海斗ちゃん着いたのね。それじゃあ今開けるわ』春香さんの声が流れ、私が何か言う間も無くスピーカーは切れ、そして扉が開く。


扉の奥には優しいお姉さんと言う雰囲気を漂わせ、少し地味とも思うが茶系の服に対して白いカーディガンを纏り、清楚でふんわりとした雰囲気を漂わせた春香さんが私達を出迎えてくれた。

そんな春香さんに一瞬、同性の私ですらドキッとさせ、服が地味なのに綺麗になっている。『色が薄いおかげで自分が引き立つ』本ならそう言う事が書いてあるだろう事を、春香さんはそれを自ずと使い、例え派手な感じの服でも絶対的に着こなす。

やっぱり春香さんは女として見ても、人として見ても凄い。



私が春香さんに魅力されていると「2人共久しぶり、で良いのかしら?」と言った春香さんの言葉に疑問を抱いたが、考えてみれば直ぐに分かる事だ。春香さんと会うのは4ヶ月ぶりぐらいだし、子供達に至ってはまだ会った事すら無い。そう考えれば『久しぶり』の意味も何と無く理解出来る。

海斗ちゃんはまだ不思議そうな表情を浮かべているけど、ここは年上として、もとい早急の汚名返上の為にも「微妙じゃないですか?よく会って居る人ならそうなるかもしれませんけど、親戚なら早々(そうそう)会えるものでも無いですから」と、私は年上らしく、大人な意見で答えた。だが、まだ海斗ちゃんは不思議そうな顔を浮かべていた。折角海斗ちゃんの為に説明口調にしたのに。


まぁ春香さんは理解してくれた様で「そうね、じゃあいらっしゃい。天音ちゃんに海斗ちゃん」そう言い、春香さんは天使の笑顔の様な包み込む様な笑顔を浮かべてくれた。

これで何とかダメージを回復出来たわ。



そうして家に入ろうとすると、春香さんが「そう言えば、そろそろお昼の時間だし、恋ちゃんとあの人を呼んで来なくちゃ」と言った。

あの人って言うのは多分省吾さんの事で、恋ちゃんって言うのは誰かな?『恋ちゃん』だから女の子?文字だけ見たらそれっぽいけど、今の世の中、女の子でも通用するぐらい可愛い男の子もいるぐらいだし、あんまり名前と呼び名で判断はしない様にしている。だから分からない。

取り敢えず、分からないなら質問しろ。そんな正心の元、私はその『恋ちゃん』について聞こうとしたが、先に海斗ちゃんが「呼んで来るって、何かやっているんですか?」と意気込みからか、自分から少し活発的にそう質問をした。

うんうん、お姉さんさん嬉しいわよ。自分から前に進もうとしてくれて。


まぁ、私が心の中でそう思っている半面、その質問に対して春香さんは「確か武術?えっと、自衛手段の空手とかを教えてもらって居るらしいけど、私はあんまり知らないから詳しくは言えないわ」と武術、空手とかって事は男の子かな?

まぁ海斗ちゃんも疑問が解けただろうし、行くのかな?と思った自分が甘かったわね。


海斗ちゃんは何に興味を示したのかは分からない。でも物凄く目をキラキラとさせながらオドオドした感じは無くなって「見てみたいです!僕、剣道以外の格闘技も興味があるので、見れるんだったら見せて下さい!」そう春香さんに向かって言った。

(あー、そう言えば海斗ちゃんは織田家の次期頭首になろうと、剣道を頑張って居たから、他の格闘技にも興味ぐらい湧くか)と私は頭の中で何と無く分かり、次に私と海斗ちゃんは春香さんの答えを待つ。


春香さんの表情が一瞬だけ悩んだ様な顔になるが、直ぐにその悩みは無くなった様で「じゃあ、呼ぶついでに見てみましょうか」と春香さんらしい解答が返って来て、海斗ちゃんも嬉しいのだろう。

顔が自然とニッコリと微笑み、年相応の可愛いらしい顔になって居る。



そう言う事で、私達はこの家にある道場に移動し始めた。

道場とは簡単な廊下みたいので、本館である住んで居る方の家とは繋がってはいるらしいが、一様離れになるらしいので庭を少し歩き、テレビやアニメ何かでよく見るあの木造が主体で作られた道場と言うか、けっこう大きな建物の前に着いた。

確かに家と道場との間に廊下はあるが、建物自体が違うので離れ扱いの理由が分かった。


「えーと、確か急に開けちゃいけないみたいなルールがあった様な、無かった様な曖昧な感じだけど、まぁいっか」そこは曖昧じゃいけない気がするけど、私も道場何かのルールは分からないで春香さんに任せる事にしておく。

すると春香さんはゆっくりと木で出来た扉を引き、開けて行く。すると木ならではの『ギシギシ』と言った軋む音が聞こえ、歴史を感じさせる。


そして完全に開いた扉から、あの私がダメージを負った原因を作った音が寄りリアルに、寄り正解に鳴り響いた。正直衝撃を受けたが、それに対しての春香さんの反応が「あらまぁ」と、あまりのノーリアクションに驚きを隠せない。

何故、そこまで落ち着いて居られるのか?是非とも私に教えて下さいよ。



取り敢えず扉の前で止まっている訳も無く、私達は道場に入り、見た光景に驚きを越えて、言葉が出なくなった。唖然、人がそれを理解しようとした時、理解出来る筈なのに理解出来ない、即ち異常と判断した時人は無意識の内に唖然とし、言葉を失い、黄昏る様にその光景に見入る。


道場の丁度真ん中辺りだろうか。省吾さんが竹刀を振りかぶり、叩き付ける様に振り下ろす。

確実に殺すと言う速度のそれを、私よりも年下、恋ちゃん。春香さんからそう呼ばれ、海斗ちゃんと同い年の11歳の男の子が軽々と否す。

少なくとも私にはそれはあり得ないとしか言い様が無く、そして私はその時から、彼に対して興味と好意だけを寄せて居た。



………………………海斗………………………


僕は織田 海斗と言う名前です。一様性別は男の子ぽっい名前で、それに僕って言って居ますが歴とした女ですからね。

それで今日、僕は天音さんと一緒に省吾さんと春香さんの家に行く事になりました。省吾さんと春香さんは私の親戚で、確か私と同い年の男の子が居るそうなので友達に成って欲しいです。

正直、僕は友達を作るのが凄く苦手と言うか、あまり得意では無い。

苗字を見ればある程度分かると思いますが、僕の家系は代々続く織田家。うつけ者、第六天魔王、様々な呼ばれ方をされて居る織田 信長の家系。しかもほぼ直列の方らしく、色々と凄いなと思わせられる。で、そのせいか昔から、気づいた時にはもう竹刀や木刀を握り、振り下ろしていた。


試合の場なら何度も踏んだし、大人の人にも勝つ事が出来る。でも同い年の子にすれば、それは詰まらない事何だろう。

運動をすれば基礎体力が明らかに上の僕が勝つし、勉強や料理だって織田の名に恥ない様にと、父さんや母さんが優しく教えてくれた。

そしたら、何時の間にか僕の周りには友達と呼ばれ人が居なく成って居て、話す人は全て年上の人に成った。


だから、今日は友達が出来るかな?と不安に成りながらも、頑張る。その気持ちを持って来た。それに父さんや母さんも今日だけは『いっぱい遊んで来なさい』と言ってた。なら、僕はその言葉に甘えちゃうけど、今日は絶対に友達を作る。



そして省吾さんと春香さんの家に着いて、先ず始めに竹刀がぶつかり合う様な大きな音がして、何か驚いたら天音さんが凄く同い年なのかな?と思える様な事を言って、チャイムを鳴らしたら春香さんが出て来た。

春香さん、叔母さんって言うよりもお姉ちゃんやお姉さんって言った方が分かりやすいぐらいに綺麗で、優しくて、あんまり会わないのに私達の事をよく気に掛けてくれる人。


そんな春香さんでも少し忘れんぼうなのだろうか。思い出す様な感じで「そう言えば、そろそろお昼の時間だし、恋ちゃんとあの人を呼んで来なくちゃ」と言った。一瞬誰の事を言って居るのかが分からなかったが、あの人は省吾さんで、恋ちゃんって言うのは天音さんの一つ下の人?同い年の男の子は、『男』の子だから『ちゃん』は付かないだろうし。

でも「呼んで来るって、何かやっているんですか」僕は知らず内にそう口に出して、春香さんに聞いていた。これも友達を作りたいと言う現れなの?そうだったら、頑張って1人は絶対に作らなくちゃ。


思い出を作りたいと、心の中で願っていると春香さんが私の質問に答えてくれた。「確か武術?自衛手段の空手とかを教えてもらって居るらしいけど、私はあんまり知らないから詳しくは言えないわ」と。

武術、空手、私もちゃんとは知らないけど、空手って事は素手。それに私と同じで格闘技を習っているんだ。強いのかな?どんな感じなのかな?

そう思った心は段々と見てみたいに変わって行き、僕は「見てみたいです!僕、剣道以外の格闘技も興味があるので、見れるんだったら見せて下さい!」と、久しぶりに活発的に喋っていた。


すると春香さんは一瞬悩んだ様だったけど、直ぐに「じゃあ、呼ぶついでに見てみましょうか」そう良い返事を僕は返してもらった。

凄く嬉しいからか、顔の表情筋がすこし痛い気もするが、兎に角楽しみだ。



そうして春香さんに連れられて、僕の家にあるのと同じぐらいの大きさをした道場に着いた。木で出来た道場、何と言うか良い。朝とかは特に空気が清んで居て、集中するのには持ってこいの場所。

そして扉の前に立った春香さんが急に「えーと、確か急に開けちゃいけないみたいなルールがあった様な、無かった様な曖昧な感じだけどいっか」と言ったけど、普通はノックをするのが当たり前じゃないのかな?あ、でも家の中だからし無くてもいいのか?


あんまり分からなかったけど、取り敢えず春香さんが扉を開けて行くので何も言わない。

そして開いた扉から、竹刀と竹刀がぶつかり合う音が響いた。しかも、尋常じゃない程に大きな音で。

少なくとも正規の使い方をしていれば、あんなに大きな音がなる筈がない。一体何れだけ力を込めて、切ると言うよりも竹刀本来の使い方である叩き切るを使ったのか、今の私には検討も付かない。


だけど、私の足は小刻みに強く揺れた。それは武者震いと言った良い物ではなく、武術を知っている物が感じる圧力、それを音だけで知らしめられた。私の弱さと、自分との差を。

それにしても春香さんは「あらまぁ」で済んでいるけど、天音さんは凄い驚いているし。


そして道場の中を見た瞬間、私は言葉を失い、震えは無くなった。

動けない、この人たちからすれば私はその辺りにある小石と変わらない。そう思わせる程に凄い剣戟が行われていた。


省吾さんと戦っている私と同い年の男の子、多分我流。しかも省吾さんは独眼竜や素手でやる武術も混ぜながら竹刀を降っているから、完全に実戦向きの強い武術が繰り広げられている。

そしてその時から僕もまた恋の虜となった。

えー、来週は丁度クリスマスと言う事で、クリスマスの話を投稿します。

そして本編から懸け離れまくってしまい、まことに申し訳ありません。


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