0ー1
えーと先ず、もしくは前作から引き続き見てくれた方、何と言うかすいませんでした。自分で8月に投稿するとか言っときながら、10月に投稿してしまい本当にすいませんでした!
そして注意事項としては、この作品の主人公は自虐と死にたいと言う言葉が大好きです?めちゃくちゃ出てきますが、それがデフォルトと言う感じで見てください。
では、本編です。どうぞ!
………………目の前に広がる色彩を描いた桜並木、そこから広がる様に小春日和を感じさせる風が桜吹雪を作り、その景色が無数の人を射止め、不意に足止めさせる。
そんな中を僕はゆっくりと歩きながら小さい?いや、何かに飽きて疲れ切った溜息が漏れた。これは見る人によっては小さく下らなく見えて、見る人によっては何か凄い出来事何だろうか。
「はぁ」僕がそう溜め息を吐いた瞬間、四方八方から「「「キキキキャャャャャァァァァァーーーーー!!!!!」」」良い様に女の子だけの、旗から見れば美しい叫びと言うのか、もしくは黄色い悲鳴と言うであろうハーモニーがこの桜並木に響き渡り、そして桜並木からはまるで祝う様に桜の花びらが舞い散り、不思議な感じに僕の周りに舞い降りて僕を周りを包み込んだ。
ああ、ここの桜達はみんな女の子だったね。
不思議現象、必然的に起こった偶然的な現象、その何方ともこの必然や偶然では片付けられない出来事、伊としても起こらない物の真意には触れていない。ただ僕はそう淡々と、まるで当たり前の様に思いながら僕は舞い散る花びらを纏わせながら、またこの桜並木を歩きだした。
これが僕……………そう言えばまだ自己紹介をして無かったね。
じゃあ改めて、これが僕 舞川恋 の日常であり、非日常なのだろう。それにしても、何が嬉しくて名前が恋なのか、そう思いたいけど僕にはある意味お似合いな言葉だ。
僕の家柄は旧家の家系であり、織田家まぁ織田信長の家系とも親戚であり、天に近い人々、天下人とも親戚何だけど僕はそんな名誉ある血筋は多く受け継いで居る筈。根拠などは僕の中には無い。寧ろそこ等に居る普通と呼ばれる人の子だ、そう言って貰った方がしっくり来る。
体は武術以外なら平均よりも低く、学力も頑張って勉強して漸く5位に成れるか成れないかぐらいと、以下にも努力しようが二番煎じ止りの人間。でもそんな僕にもある力が宿っている、いや。正確に言えば宿されたが近い。それは僕が人間であるからこその力であり、檻であり、自分を証明出来る由一の物。そして同時に深く絡まった呪いだろう。
誰を見て、誰を信じて、誰の為に生きたらいいのか。そう問いたくなる様な抗え無い、変わる事の無い運命。
女の子、女性、メスと断定される性別の者を『全て』を僕の虜にさせ、『全て』が僕を愛する。それ以上でも無ければそれ以下でも無い。ただ女性にあり得ない程好かれる、ただそれだけ。例え僕が世間に呼ばれている美形とは名ばかりの、メガネが異様に似合う薄い影の顔でも。それが僕の力で、僕のリアルなナイトメア。
この桜並木は全長が約200mもあり、この辺りではかなり有名なスポットだ。だが、基本的には昼間は散歩をする人が多く夜もまたその傾向にある。それでは朝は、そう聞かれれば大抵の人は単純に判断出来る。
僕の周りを歩く護衛の人、そしてまるで腫れ物を見る様な目で見ながら僕を無視し、甘く焦がされた視線を当てる学生。
ああ、学校にも近づいて来たし、そろそろまた学校が始まるね。そう僕の通う学校の学生は必ずと言って良い程にこの桜並木を通り、登校する。
そしてそれが告げる答え。それは護衛が居なくなり危険が溢れ、誰を思う事さえ許されない時間が始まる、と言う証。
無意識に女性を勝手に落とし、僕の虜にする。そんな力を要らないなどと言う事は贅沢極まりない悩みと思えるが、これは受けた身にしか分からない願いだろう。
これで僕がかなりの美形なイケメン、性格も運動も勉強も完璧超人ならばそんな憂鬱も、ある種の劣等感も抱かなかったのだろうか?いや、僕にはもう関係の無い話と成ってしまった。
女性に好かれれば当然の如く男性からは反感を買う事になるし、嫉妬の目などが飛んでくる。それに自分が生涯を誓い合った愛しき人を奪われたら、考えるだけでおぞましく、愚行な行為だ。
ならば近づいて行く学校、それは僕と言う学生にとっては憂鬱の塊でしか無い。わざわざ自分から地獄に向かって堕ちて行く、それとあまり大差無い物。
だが、僕に風邪でも無いのに学校に行かないと言う選択肢はあるはずが、もう愚問だな。
疲れ切った身体を引き摺る様に、そう覚悟を決めた僕は護衛の人達に「ありがとうございました、また放課後もお願いします」疲れからか、そんな言葉だけの乾いた様なお礼を言った。すると2人居る護衛は「いえ、若が危険とあれば何処へでも向かいます」や「これ位しか出来ませんから」と少し軽率した感じの返事を返して来た。その返事に一体どんな意味があるのかは分からない、多分一生理解出来ないだろう。でも1つだけ言える事、それはこの2人の護衛は男だけど僕の事を憎んでいない。いや、ヤクザじみた僕の家に居る人だし、若いから関係が無いと思っているだけなのかもしれない。単純に2人が女性にあまり興味が無いだけかもしれない。それでもね、僕は普通に話せる男の人が家族以外に居るって言うのは、凄く嬉しい。
なのにその気持ちを表す事は出来なかった。いや、しなかったか。自分の我儘は極力溜め込む、何時も周りを見て居た僕には気持ちを表す言葉など、もう忘れさり1つも持ち合わせて居ない。
だから僕は護衛の人が「「では、また放課後に」」そう合わせて言い、後ろを向き桜並木をまた通り離れて行くのを『ただ』見ていた。だがこんな事には慣れている。感情を捨てて、自分自身を罵倒し欲を捨てる。それが今1番僕に出来る最大限の努力と信じていたから。
そして止まった足を再度動かし桜並木を歩く。
護衛が居なくなったからだろうか?僕の周りの生徒、それは綺麗に男女で分かれた感情と言う名の視線が僕に突き刺さり、そして僕を容赦無く傷付け、心を切り裂く。
女子からは憧れや物珍しさでも無く、ただ無量なまでの『愛?』いや、色恋の様な感情が向けられて来る。痛い、死にたい、僕を見ないで、誰か助けて、まるで溺れて居る子供の様に僕は無抵抗なまでに、ただ深く空も底も無いこの場所へと沈められた。
もう半分、男子からは突き刺さる様なまでの鋭く痛い視線、『話し掛けるな』の様な生暖かい物は存在しない。『近づくな屑』、『この犯罪者野郎』まるでそう威圧された様な視線だった。いや、実際そう何だろう。自覚がある、僕は嫌われていると。
今の言葉、それとさっきの護衛の人達との遣り取りで分かっただろう。僕は男と言う性別にあまり良い印象を持たれない。さっきも言ったけど、改めて言うとやっぱり来るもんだね。
もちろん護衛の人達は仕事とは別の関係って言うのかな?僕の舎弟って言うの物、家庭事情もかなり可笑しい僕だけど、運動神経痛よりも前時代的な発想なのか。女を虜にする=かっこいいと判断した護衛さんが、何時の間にか舎弟になっていた。何か元がズレている僕が言えた口じゃ無いけど、かなりズレているよ。まぁ本人達が良いのならば良い。でも僕からは絶対に干渉はしない、ううん。臆病な僕には出来ないんだ。裏切られた時の苦しみは、初めから居ないの寄りもキツかったから。
それ程でも無い距離を歩く。そんな事ですらもダルい、憂鬱、死にたい、生きた心地が無い。その言葉だけが体に染み付いた。
何十分間も歩いた、疲れからそう感じられる言葉。近づいて来る校門がハッキリと見え、その瞬間まるで何かが爆発したかの様に、更に憂鬱な出来事が目の前に大きく広がり、憂鬱や恐怖からか身体の内から襲われそうな気分が溢れ、意識があるのに無い様で、でも目の前が真っ白になる。
憂鬱と言わんばかりの場所にわざわざ飛び込む?それは僕をとても愚かな生き物と、いや。ただ現実を受け止めて傷付く子供と同じなんでしょう。近づくのが普通?なら、普通じゃなくていい。
少し前に広がる大き目の校門には沢山の人、15人の生徒会と5人の先生、それと35人ばかしの風紀委員の面々が挨拶と簡単な服装チェックを行っている。計55人の学生時代あまり関わりたく無い人がここまで居る事、この学校では当たり前の風景だ。だが、関係ない?問題は人数なんかではない。その中には勿論女性もいるし、僕を恨む男性め多数いる。
そしてその後ろに向かって通り過ぎれば、その奥には初等部から中等部、そして高等部用の全4等の5階建ての良く言えば新しく建てたみたいに、悪く言えば生徒が校舎に愛着を持っていない、普通に言えば清掃が良く行き通っている。まぁ綺麗な校舎が立ち並ぶ。此処からだと、グランドを挟んで約300mほど離れた距離があり、その距離の間には無数の生徒。
初等部用と中等部用、高等部用に特別教室用で校舎は分かれて居るけど、何故わざわざ高等部の生徒に中等部達のチェックをさせるのは理解難い。しかも男性が女子生徒に対してチェック出来ないんだったら、女性が男子生徒に対しての服装チェックをするのも禁止して欲しいよ。
はぁー、まだ起きてから2時間も経って居なく朝としてはかなり早い。なのにこんなに沢山の溜め息が出る始末だ。全く、これじゃあ幾ら愚痴を零しても耐えきれないかも。
とっとと覚悟を決めて、ぱっと行くべきだよね。それが先決だ、少なくともそう信じたい。
この事実を受け止めたくないと言う僕の甘えや、子供の心から来ているのか。何方にせよ重々しい空気が僕の中で流れて居ながらも、校門に近づいていく足。自分自身では正に愚の骨頂としか良い様がない程に、愚かで無意味な行動。
そして校門から10m地点、あの55人が並んでいる所から15m離れた場所で予想して居た通りに、憂鬱な出来事が起こった。
透き通る様な美しい声で「あ、恋ちゃん!」そう僕の名を呼ぶ彼女を気付かない振りは愚か、素で気付かないなど、それは無理な話だろう。
いや、まだ声だけならばまだ無視する事は出来たのかもしれない。だが、今の状況では完全に無理だ。断言すら出来る。もっと分かりやすい言葉で言うとするならば、それは抱きつかれ『それ』を抱き締められて居る。腕に、体に。何か襲われているみたいに急に抱きつかれた。そして体を密着させて来る彼女から感じる、ふっくらとして暖かく不思議な感触をした膨らみを感じ、柔らかな女性独特な良い匂いに包み込まれた。僕は衝動的に、まるで動物の様に(いい匂いだな。でも…………)そう思いながらも、抱きついて来たせいで、もとい唯一動かす事が可能な首を動かして、その彼女の顔を見た。
すると何を告げたいのか?また何と言うべきなのか、僕には分からない。風が僕とその彼女に目掛け優しく包む様に、でもしっかりとした強さで吹き付けた。すると彼女を見ようとした視界には細く長く美しいと、三拍子が揃った綺麗な黒髪が入って来た。
美しいや綺麗などの言葉はこの人の為にあるんだろう。そうとさえ思える程の彼女、それでも僕はボヤく様に「なにやっているの?姉さん」
「抱きついて居るだけよ、恋ちゃん♪」そんな会話を作り、答えの無い会話が頭を痛ませる。
まぁ僕が聞きたい内容とは見当違い何だけど?このさいどうでいいや。いや、ほんとは良く無いけど。
で、この美しい黒髪のロングヘアーが似合い、尚且つ誰が見ても綺麗や可愛い、和風も洋風も似合いそうと言うだろうスタイルが良い女性は、僕の姉である舞川 秋葉姉さん。僕とは似ても似つかない美形、僕とは違いちゃんとモテる人。僕には出来すぎた姉さん、そんな姉さんの運命さへも僕は狂わせてしまった。
何か疲れが体を襲い、中から蝕んで来る。しかもただの疲労では無く精神的な疲労。ある種ではうつ病とも言えるが、そう思った瞬間『自分が悪い』その言葉が僕の中に響き、それとはまた別に男子からの辛いぐらいの痛い視線が、僕だけに突き刺さり精神的にダメージを与えた。
苦では無いとは言えない。それでも顔には出さない様にしながら、姉弟愛と言う理由でスキンシップの範囲を超えて抱きついて来る姉さんから逃げる様に、僕はスルリと姉さんの腕から離れると「そうそう、早く教室に行かなきゃならないから。またね、姉さん」と最もらしい理由を付けて姉さんの意見を聞かずに再度歩き出した。
ううん、歩き出したはずだったが正解かな?
ガシッ!そんなTVみたいな掴まれた効果音が腕からしたと思ったら「恋ちゃん。私ねぇいっぱい疲れてるし、恋ちゃんと居たいし、まだ恋ちゃん分取ってないし、もっとお触りしたいし、それに朝出来なかったお話もしたいし、それからそれからまだまだ遣りたい事があるから手伝ってとは言わないから、責めて一緒に居て。恋ちゃん」聞くだけで耳が癒される声を出し、それを加速させる上目遣い、普通の男ならば少し危ない妄想をしてるだろう。しかもこんな美少女の年上お姉さんにお願いされて断れる人間は居るのだろうか、本来ならば男女問わず断る事は無いだろうし、僕だって出来るなら断らない。
それでも姉と分かっていても、こんなに美しい人が上目遣いで抱きついて来て、柔らかい物が当たれば異性と見てしまう。それが実の姉で嫌っているこの力に寄ってだとしても、悪戯にまるで弄ばれる様に魅力されてしまう。だけど、だけどね姉さん。………………………抱きついている右腕がメチャクチャ痛いんですけど。
姉さんにお願いをされて居る半面、姉さんが掴んで居る僕の右手が、骨がギシギシと上げては成らない悲鳴をあげて居る。別に姉さんがこれを、わざとやって居るとは思わない。多分無意識の内に力を入れているんだろう。
でも、これは気のせい何かなのかな?少なくとも、僕にはこの痛み、音は全てリアル、現実と考えられるんだけど。と迂闊に口には出さないし表情にも出来ない。でも、姉さんも辞める気がほぼ絶対と言える程にない。
しょうがないか。はぁーこれだから僕は甘いんだ。結局覚悟やプライド何かは所詮ドブに捨てた方が楽だ。人間が堕落し、快楽に身を任せた様に。
僕に迷いなどは無く「うん、まぁ少しだけだったら大丈夫だよ」と言ってしまった。
それと同時に姉さんの寂しそうで、でももっと見ていたいそんな上目遣いには眩い輝きが灯るのと共に、僕の右腕から離れ今度は飛びつき、そして首の後ろに手を回し僕を引き寄せる様にして、押し付ける様に姉さんの大きな胸を僕の顔にくっ付けて来た。顔には柔らかな気持ち良い感触があるが、それ以上に強い殺気が僕に突き刺さり、またそれと同じぐらいの恥ずかしい?何と言うか居心地の悪い、そんな気持ちが生まれた。
姉さんの行き過ぎたスキンシップ、それは僕が悪い。正確に言うのであれば僕の力、僕に姉さんを止める何かが無いから、ら
だから僕は姉さんを、みんなを悲しませる行動は絶対にしたない。それが僕を唯一咎人にしない、生きているだけですら罪な僕の罪を少しでも軽くしてくれる言葉。呪縛を呪縛によって封じ込んだ物。
ココからは姉さんのターン何だよね。いや、まぁ姉さんは喋り出したら全て自分のリズムに持って行っちゃうから、止められる筈がないか。
「さぁ、じゃあ先ずは服装チェックをしなきゃいけないわね。うーんと、見た目は問題無しね。次は恋ちゃん専用マッサージ的服装チェックをしましょーねぇ。恋ちゃんの事だからおねーちゃんを困らせる様な物は持って来て無いでしょうが、それでも調べなきゃいけないから、お触りを始めますよぉ」優しい言葉でリズムを狂わせ、僕に話をさせる時間を失わせるのと同時にチェックを始める姉さん。
何と言うか、その口喧嘩をしても姉さんには敵わないと思う。多分姉さんは僕を怒らせる様な事は言わないだろうし、僕も姉さんが困るところは見たく無いから言わないけど。
でもさぁ胸をそんな惜しみなく体に密着させながら、チェックをしないでよぉ!恥かしいからぁ!それでも言葉にはしない、姉さんがこれで嬉しいと思うなら。でもぉ顔が凄く熱いんだけど。
それから約10分間、チェックと称された何かが、姉さんにより僕だけに行われていた。色々ベタベタ触られたり胸を当てられたりはしたけど、この状況はあまり良く無いと思ったのか、それとも僕の事を考えてくれたのかな?高等部の女の人が「先輩、流石にもう恋を自由にさせてあげたらどうですか?用事があると言ってましたし」としっかりと僕の事を考えてくれた上での発言をしてくれた。
でも先輩、理由とか用事はそんなにないんです。その、すいません。ありがとうございます。あと何で名前なんですか?
すると姉さんも思い出した様な表情をして「そうね。じゃあ恋ちゃん、いってらっしゃい♡またお昼に会おうね♪」と満面の笑みで一回ギュッと腕に抱きつくと、見送ってくれた。
かなり痛い台詞が突き刺さって来た様な気もしたけど、取り敢えず小走りでこの場から逃げるとしよう。そう決めて何か急いでる感を出しながら小走りで校舎の方に足を動かしだした。
・・・・・・・・・秋葉・・・・・・・・・
うーん、憂鬱な朝も恋ちゃん分が取れてスッキリだし、今日は多分張り切れるわね。それにしても何で彼女が恋ちゃんの事を呼び捨てにしてたのかしら?あとで壊しちゃう?それとも…ふふふっ
でももっと恋ちゃんと居れたら何でも出来るのに、まぁ来月からは恋ちゃんも高等部生徒だし、上手い事先生に言って恋ちゃんを私専用の抱き枕?抱きぬいぐるみ?あー、まだいっぱい遣れるけど恋ちゃんを私だけの物にしなくちゃ。もちろん恋ちゃんが嫌がる事は全て排除して、ね。
それにしても毎日恋ちゃん分を取っているからか、毎日がハッピーで張り切れるんだけど、ここ最近…………恋ちゃんに近づくゴミ屑が増えたわ。
確かに昔から女の子には凄く好かれているのに、男の子には嫌がられているのは知ってたけど、まさかこんなにも女の子が恋ちゃんを好きになるなんて。私としては、姉としてはとても喜ばしい事。でも女の私としては嫉妬を感じちゃう。
襲いたい、夜は何時もそう思っちゃう。みんなは恋ちゃんと一つ屋根の下だから羨ましいって言ってくれるけど、まだ恋ちゃんから見たら私はお姉ちゃんだから。
別にそれが嫌な訳じゃないし、逆に凄くそう呼ばれたい。何時までも恋ちゃんのお姉ちゃんでいたい。でもお姉ちゃんで女で、だから欲を張っちゃう。
…………この場所がとても暖かくて、だからこそ。あと、一歩が踏み出せない。家族や世間が私を白い目で見ようがどうでもいい。ただ恋ちゃんが今以上に辛い立場になって、恋ちゃんとの関係が崩れるのが嫌だから。
こんな悩みは恋する女に取っては当たり前。私はそう自分に言い聞かせながら、でも悩みながらもちゃんと仕事をしようと思い、前を見て数人の男子が列を作り待っているのが分かり、また服装チェックを始めた。恋ちゃんの後だから白けるけど。
「えーと、服装の乱れは無し。行っていいわよ」前の男子を見た結果、何処か目に見えて悪い所は無いのでそう当たり前の言葉を言って、早く立ち去って貰う事にしたわ。
するとその男子は驚いたと言うか、理解が出来ないと言うかそんな感じで「え?あ、いや。その、そんな簡易的で良いんですか?」と私に聞いて来た。
何を言っているのかしら?普通に考えてコレくらい見ればある程度は分かるし、服装も整っているんだからわざわざ私に注意を受ける意味もないでしょう。
ほんとに何でこんなに理解力が乏しいのかしら?もちろん恋ちゃんは私の弟だし、可愛いし、抱き締めたいし、それにそれに…………はっ、いけない、いけない。少し恋ちゃんの魔力と魅力、恋ちゃん全てに溺れていたわ。
それでも、一様は妄想内に止めてたおかげで無言だったからかな?聞いて来た男子はすぐに校舎の方に去って行った。
うんうん、無言になって始めて物分りが良くなったのはだめだけど、結果分かって移動したのは良い事よ。まぁ恋ちゃん以外の男子は評価をした所でアリと同じだけど。で、結局何を求めてたのかしら?まぁ恋ちゃんや私達に関係ないからいっか。
そう思って次の人を見ようとした瞬間、私は足首から地面に掛けて強く蹴り付けてある男の方に移動した。両手には白い手袋を付け、首に左手を添え逃げない様にしながら、眼球を抉り取りたいと思う気持ちを抑えつつ右手を二つの眼球ギリギリに向けて、壊れた人形を見る様に睨み付けた。
「ねぇ、今さぁ何て言ったの?」小さく、でも聞こえる様に。そして殺気を込めながらそう聞き直す様に、その屑男子にそう言った。
するとその屑男子は顔を歪めながら「ひっ!」とまるで私を恐れる様な反応を取るが、そんなのはどうでもいい。こいつは恋ちゃんの悪口を言ったし、恋ちゃんを愚弄したんだから。こいつが死のうがどうでいい。
どう言ったのか、それは私には聞こえなかった。いや、聞かなかったから。わざわざ恋ちゃんを罵倒する言葉を聞く何て耳が腐るから。それに私からすれば恋ちゃん以外は全てがゴミだ。恋ちゃんに害を成す者は、存在する事すら許されないとも思っている。いや、そう成らなければいけない。
それに、この考えは恋ちゃんを知っている女子全員がそう考えている事だろう。
だって、周りに居る女子全員の手にカッターナイフ握られていて、この屑を殺す。そんな殺気を出しながら向けて居るんだから。
歩こうとはしないし、この屑の近くに来ようとはしない。ただカッターナイフの刃を2〜3cm程出し、そしてしっかりと親指を添えながら重心を作る様に握られている。それが私達の答えであり、恋ちゃんへの思い。
ふふふふ、さぁこの屑をどう痛振ろうかしら?そんな感情が今の私を支配している。もちろんこの屑を考えているんじゃない。恋ちゃんの為に、私は恋ちゃんだけを見ていて、その恋ちゃんの何京と後ろに屑がいる、そんなところ。
ゆっくりと右手をスカートの中に入れ、ある物を握ると私は屑に向けながら再度「ねぇ、今何て言ったの?私に教えてくれない?」と。今度は少し苛立ちながら、でも冷静にそう言った。
屑はまるであり得ない物が私の右手に握られている、そんな表情をしたが、他の屑男子どもが騒いだのか、1分と経たずに先生が来ちゃったし、何も出来なかった。本当、恋ちゃん以外の男って屑なんだから。
何処にも向けられない怒りを心の中に押し込めながら、右手に握られている『チャカ』って言うんだっけ?それをスカートの中、太ももにあるホルスターにしまい、私は自分の教室に歩いて行く。流石に恋ちゃんの教室に行くのは授業前だし、迷惑になっちゃうし♡……………………うふふ、恋ちゃんの体を妄想するだけでやっぱりこの腐った世界でも、ハッピーになるわね。
本編を見て下さって有難うございます。誤字脱字がありましたら報告をお願いします。では、次回は来週の月曜日にでも投稿します。