表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/17

第6話:宿敵リベンジ!鋼の鱗を断ち切れ!

……あの日の屈辱は、忘れてなんかいない。




 クロダイ。俺をくわえてブン回し、海へと放り捨てたあの野郎。


 だが今の俺は、あの頃のシオマネキじゃない。




「俺はガザミ……遊泳脚を手に入れた水中の狩人だ!」




 アジとの死闘を制し、ヒラメもカレイも狩って喰らった。


 毒も、速度も、感覚も、全部が段違いだ。


 そして今――目の前にいるのは、かつての宿敵、クロダイ。




 ……だが。




「でけぇ……!?」




 思わず声が漏れた。




 あいつ、でかくなってる。っていうか、クロダイってレベルじゃねぇ。


 まるでボスモンスターじゃねぇか!




 よく見りゃ、俺の毒を喰らった部位、あれ再生してる……?


 しかもより分厚く、強靭な鱗で覆われてやがる!




「クッソ、俺の毒で強化されてんのかよ……!」




 因縁だ。だったらここで決着をつけるしかねぇ!




 クロダイが吠えるように水中をかき乱すと、鋭い突進で襲いかかってきた。




「うおおおっ、来るかッ!」




 ドンッ!と甲羅に衝撃。水が炸裂する。


 痛みを噛み殺して、俺は遊泳脚で体勢を整え、回り込む。




「このまま正面からやり合ったら潰される。だったら……」




 俺は進化して得た“視る力”に意識を集中させた。


 ――見える。鱗の継ぎ目、装甲の隙間。




「ここだ……!」




 右のハサミを逆手に構え、左の毒ハサミで牽制しながら突っ込む!




 ガギィンッ!!




「ちっ、硬すぎだろ……だがッ!」




 鋭利に変化した俺のハサミ。ガザミとしての進化、その刃はただの武器じゃない。


 使い方次第で、鎧だって裂ける。




「うおおおおっ! ハサミブレイクッ!!」




 ガリガリガリッ!! バキッ!




 鱗が剥がれた! 露出した柔らかな肉。そこが……急所だ!




 クロダイがもんどり打って水中を暴れる。けれど、俺は離さない!




「これで、終わりだ――!」




 毒をまとわせた右のハサミで、思いっきり叩き込む!




 ズブッ!!




 水の中に、赤い煙のような血が広がる。




 クロダイが、沈んだ。


 ゆっくりと、力なく、海底の影へと。




「……やった、か……」




 俺は大きく息をつく。傷だらけで、脚も動かない。でも――




「勝った……俺は、クロダイに勝ったんだ!」




 確かに強くなってる。あの時、海へ投げ捨てられた俺とは、もう違う。




 だけど、これで終わりじゃない。


 俺は、まだ進化の途中なんだ。




「さあ――喰ってやるよ、クロダイ。お前の力、今度は俺のものにしてやる!」




 次なる進化の気配を感じながら、俺は宿敵の肉をそのハサミで掴んだ。

最後まで読んでくれて、本当にありがとうございます!

もし、ちょっとでも「面白いじゃん!」と思っていただけたら、 ↓の【★★★★★】を、ポチっと押して応援していただけると、作者が、本気で泣いて喜びます…!

ブックマークも、ぜひぜひ、よろしくお願いします!

また次回、お会いできるのを楽しみにしています!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ