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ダンジョン記念日

もう遅いって、もう遅い。

「ボクがゲート[門]を作るから、パートナーのキミがゲートを開けて入るだけ、門の向こうは別の場所、魔物がうごめく迷宮さ!

 ただし、ゲートを開けるにはそれなりのエナジーが必要になるけどね」

 いつでもどこでも入れる迷宮、このハリネズミ、便利な能力を持っていますね。


「エナジー、ですか」

 生命力か魔力か、それともなにか他の。


「エ〇エナジーさ、スケベな事をすると貯まる不思議なエネルギーだよ・・・?アレ?

 キミ、すでにかなりのエネルギーを貯め込んでない?」

 獣の目玉を緑に光らせ私を観察のする魔物、私に眠るスケベエナジーですって?


「失礼な!どこをどう見ればそんな物が!私がそんなエッチな女の子だと!」

 私が怒るとヤツは四つ足になって、ゴソゴソと何かを、、地面と腹の間に何を隠して。。


「ジャジャーン!コレでキミを見れば簡単さ」

『どこでもスカウター』とか幼い頃に聞いた声、このハリネズミ、どれだけ属性を盛るつもり!?


「さて、キミのエネルギー数値は・・?!600・・800・・1000・・6!!」 ボンッ!

 片目にかけたスカウターが爆発した?!ナニィ!


「・・おかしいよ!この世界の人間のエロ力は平均値は5のはず!

 いくら旧型のスカウターだからって!・・いま新しいスカウターを出すから!」

 エロ力[エロちから]ってなんだよ!あと旧式が爆発するのはどんな世界でも同じ。


「待ちなさい、私、平均値って言いましたよね・・いったよね?

 だからこれ以上の乙女の秘密を探るのは止めるのです」

 エ〇エナジー?まず平均値が5ですって?それじゃ私の最低値600って・・・


「6000ってのはさ、男子中学生がエッチな夢を見た朝の通学中、好きな女の子のスカートが風でめくれてパンツを見たくらいの数値だよ!キミって実はすごく!」


「そのみょうに具体的な説明は止めて下さい」っていうかパンツを見たら6000?

 では、少女の身体で毎日お着替えしてる私のエナジー値が高いのは解りますが!!

 けれど、けれどです!その平均値の方がおかしいんです!!

 通常のエロ力が平均値が5とか、おかしく無い?


「おかしく無いよ!今は少子化社会だからね!男子中学生は少ないんだ!」

・・・このハリネズミ!心を読む生き物か?!


 確かに現代の社会は少子高齢社会、高齢化でスケベな者が少なくなってる社会。

 男子高校生の猿のような、高レベルのスケベな生物は特殊な年齢帯だとは思いますが!


「キミってさ・・・もしかして・・・」

 見上げるネズミの怪しむような目、まさかコイツ、(気付かれたか?)

「キミって、心に男子中学生を住わせているタイプのムッツリスケベさん?」

 よかった、このアルシアの中に元勇者で20代後半男性が入っていると気づかれたら、私はこの生き物を惨い目に遭わせないと。。


「・・・失礼な!この棘ネズミ!名誉毀損で訴えますよ!」

 男子中学生では無い!20を過ぎた大人の社会人です!

「はははっ、冗談さ!

 それに男子中学生がキュアキュアに変身してたら、小さな子達もみんな困っちゃうからね、あり得ないよ」


「・・・・」今の世界では、あながちあり得ないとは言えないのが恐ろしいですよ?

 世界中の恐い怖いトランスジェンダー達を怒らせる前に、話を戻すとして。


「それじゃ、とりあえず私はゲートは開く事が出来るんですよね?

 中の敵はどの程度の数と強さなのです?

 できれば種類と能力、迷宮と言うのならそのMapも教えて戴きたいのですが」

 深さも敵の強さも解らない迷宮に入るのは自殺行為、大墳墓に潜り込んで戦闘メイドと戦うのは避けたい。


「ダメだなぁ、キミはゆとり?それともZ?

 聞いたらなんでも答えてくれるとか、世の中そんな親切設計に出来てないよ?」

「・・・殴るぞ「殴りますよ?」


「?!・・・」ジィーーーー

 驚き怪しむハリネズミ、警戒の目が光る。

 おっと!思わず地声と本音が、「ごめんなさい、ちょっと強い言葉を使ってしまいました。これでは私、弱く見えますよね?

 ええまぁ私、貴族でゆとりのあるお屋敷で育ったもので。

 こう見えて公爵令嬢なんですわよ?なのでお屋敷の外の常識には少し疎くて、申しわけありません」


「・・そうだったね、ゆとり世代なら仕方ないか・・・ZェッッTo!。

 でもね、ボクに迷宮の事を聞かれても解らないんだよ、ボクも入ったことが無いんだからさ」

 自分の用意したダンジョン、だが中身は知らないとか、ラストダンジョンだったらどうすんだ?!


「1階層でコモドドラゴンとか出てくるダンジョンでは困りますよ?

 最低限、安全に脱出出来る非常口がないと困ります。

 未踏破ダンジョンに単身特攻なんて・・・ハリネズミを囮にして逃げる用意をしないと」

 ハリネズミの餌を狩りにダンジョンに潜ったら、ハリネズミが餌になった。

 今さらイヤだと言ってももう遅い?


「多分大丈夫なんじゃない?知らないけど?」

 このハリネズミ、西の国の出身か!?私も知らんけど。


「冗談はさておき、ゲートを作る者[ハリー]と開ける者[私]、が別々でも問題無いなら、私1人で挑戦する必要はありませんよね?」

 不本意ですが、私、エ〇エナジーも余っているようですし。


「・・・ダメだよ、ボクは可愛くて幼い卑怯な人間の女の子がズルして、1人だけレベルアップ!!」

「止めなさい!それ以上を口にするなら命を捨てる覚悟が必要ですよ?」

 その汚いネズミの口に靴をねじ込まれたく無ければ黙りなさい、蹴りますよ?


「それに・・誰が卑怯で汚い性悪少女ですか、怒りますよ?」

 狡はいけないズルは。あと私、レベル主義は卒業しましたので。


 勇者だった頃の敵、魔神とか邪神とか異星の悪神とかは、(コウ)(カン)(セイ)(サイ)(ゴク)恒河沙(ゴウガシヤ) レベルでしたので、レベルとか測定するのもイヤになったんです。


 どんなにレベル差があっても、即死・急所秘中・レベル吸収・[弱者の一撃]

 攻撃力・レベルの差があれば有るほど相手に与えるダメージが増すカウンターなど、

 色々倒せる手段があるんです。

 レベル差こそ絶対!などというやからなど、雑魚も同然、『レベルを上げて物理で殴れ!』はもう遅い


「ボクは自分が可愛い事は否定しないキミが好きさ!

 もうっ、ボクがこんなにヒトを好きになるなんて、信じられないよ!キミって本っ当に悪い娘!」

 上目遣いで目をキラキラさせて頬を染めるハリネズミ、マジ殺したくなってきた。


「・・・私の事が好きなら解りますよね?

 そのダンジョン、ルージュさんにも使って貰いますので、良いですよね?」

「勿論さ!キミが良いねと言ったから、今日のボクはダンジョン記念日」

 ボケが渋滞して交差点で鹿が踊ってる、早くなんとかしないと。


 言ってる意味はよく解らんが、とにかくスゴイ自信だ!


 とかやってる内に気が付けばすでに朝、温かいタオルで顔を拭かれ、渡された上質の小枝?で歯を磨き、頭の方には温かい蒸しタオルで寝癖を取られてからクシでとかれていました。


 2人のメイドさんに世話をされ、服を着替えさせられた私。

 制服なのでしょうか、うっすらとピンクっぽいベージュのブレザー、深い紺藍色のスカート。


 私の足にタイツ?黒色のストッキング?オーバーソックスなのか?

 を履かされ腰に所にコレ!!!

 世に言うガーターベルトと言うヤツか!?私が?!


 驚いている間にパンツを履かされている私はベットに腰掛け、ローファーを履かされて・・私、女子中学生っぽいです!


 それにしても・・・貴族の着替えって、自分では殆どなにもしないのですね。

 それともこの世界だけの常識なのでしょうか?


 それか公爵家のしきたり的なものなのでしょうか?

 今の私には解りませんでした。

詰め込むだけ詰め込んでみる、それが面白くなるかどうかが解らない。

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