変身!キュアソード!!
!!!て!私の手がアルシア様の手に包まれて!
「あっ!」身体を包まれて思わす声が出てしまう、アルシア様の胸が私の顔の前!アルシア様は良い匂いがします!ああっもうダメです!
「・・・なっていただけますか」耳元で囁く声で[私]がとろけてしまいます。
「はい」そう答えるだけで精一杯でした。
幸せで死んでしまう!私を求めて下さっている!
ああっ私はここで女になるのですね、お父様!お母様!私は今日アルシア様の!
「・・えっと、大丈夫ですか?」
「私はここで女になるのですね!服はどうしましょう!自分で脱いだ方がよいのでしょうか!」
はぁはぁはぁ・・・アルシア様の服は私が!ああっ!到らない所があるかも知れませんがどうか優しくして下さい!
「・・・ルージュ、少し冷静に」
「?」私、少し先走ってしまいました?
「まずは友人から、お互いの事を良く解り合ってからです、ね?」
「そっ、そうでした」お互いの気持ちが大事なんですよね、私、1人で盛上がってしまいました、お恥ずかしい。
「ではルージュ、朝起きて私達が最初にする事は何でしょう」
「私達が1日の最初にする事、それは・・・」
「「キュアキュアになる事」です」
『キュアソードチェンジ!』
鞘から引き抜いた剣は細く、深紅の刀身は紅水晶で作られたように美しかった。
マジカルランド?から来たと言う、不気味動物から渡された魔法剣は羽根の様に軽く、そして鋼よりも強靱で鉄よりしなやかな性質を持つ[魔法剣 レイピア]
キュアを極め魔法剣に認められた時、その本当の名を知る事が出来るという。
レイピアを持ち右手を胸に、足下から噴き出す炎が舞い上がり、剣を頭上に掲げた時、私を包んでいた火の粉が炎の渦を作り私の身体を覆い隠す。
キラッ、足を包む白と紅のブーツが炎の中から現われる。
レイピアを真横に振ると腕を包む赤い腕当てが現われ、身体を回転させながら目を瞑りウインク。
髪を縛るように結ばれる朱の組紐、指でアイラインを引き、指で唇に触れるとキュアキュアで艶々なリップ、私は貴女にナゲキッス。
身体を包むキュアキュアなピンクルージュの可愛い服とヒラヒラスカート、胸を守る胸当てには紅水晶が嵌まり、可愛いリボンで装飾されて大きなペンダントの様です。
『燃え盛る正義の炎!キュアレイピア!』ですわ!
『キュアソード フォルシオン!』
ゆっくりと私の目に映る世界、光り輝く剣は私の手に。
柄に指が触れ、金属の堅さと光りの暖かさを手の平に感じた。
「?」青い世界で無数の星の光に囲まれ、来ていた服が純白のワンピースに。
くるっ、自然に身体が回り純白のワンピースが青い星空に染まる。
ニコッ、笑顔の私は曲刀を抜いて真上に!そして刃を抱き締めて柄に口づけを。
「頑張れーキュアフォルシオン!」
スラッ!裸足になっていた私の足に純白の靴が包み、身体が光りに舞い上がる!
フォルシオンを掴んでいる私の手にシルクの手袋、左手の指先が唇に触れ。リップが!
『キラッ♪☆』耳に銀のイヤリング?私には見えないんですけど!
髪を結ぶ虹色のリボン、両手を前にして弾けるように身体を反らせ、片足ターン!
くるっと回って変身!
『キュアっと変身!キュアフォルシオン!』
『『2人はキュアキュア!!』』
私は右で剣を構え、彼女は左で剣を構えた。
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私達がこの森で鍛える為に考えたプラン1、『まずはキュアキュアの状態を出来るだけ長く保つ事』寝ている時・身を清める時以外は全てキュアキュアでいる事。
その状態で普通の鍛錬をする事によって、次ぎの段階であるハイパーキュアモード?に目覚めるかも知れない。
心がキュアキュアして、ハートがきゅんきゅんしても我慢です!
「では、まずは腕立て伏せから始めましょう」
プランその2、基本を忠実に。
筋肉トレーニングと柔軟体操、そして剣の素振りと型の反復。
腕立て腹筋スクワット、2人組んでの柔軟体操、素振り70回。
突き・薙ぎ・打込み、切り上げて切り落とし、剣を構え基本動作を繰り返す。
「足裏を滑らせるように移動!素早く突く!引く時も素早く!
速度と正確な突きを繰り返して下さい」
細身剣のレイピアと反り身の片手剣フォルシオン、この二つは戦い方・武器の使い方が違うので型の練習はそれぞれ異なった動きになります、ですが私のアルシア様は
その後は真剣を使った立ち稽古、私のレイピアを軽く受け流すアルシア様、彼女は
レイピアの動きも熟知しておられ、私の手・腰をその手で支え、手取足取り丁寧な指導をして頂きした。はぁはぁはぁはぁ・・・
はぁはぁはぁはぁはぁ・・・