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スターゲイザー 6

 月曜の朝、僕は一ヶ月ぶりに制服に袖を通す。


 ワイシャツのボタンを掛け違えないように留めて黒のスラックスを履く。黒のベルトを締めるとベルトの穴に一個余裕ができていた。井上に言われた通り痩せてしまったようだ。


 部屋の壁に立てかけてある鏡を見ながらストライプ柄のネクタイをする。


 制服姿の自分を見て自分が高校生だったのだと思い出す。たった一ヶ月だというのにとても久しぶりに感じた。


 昨夜、メッセージアプリで井上に時間割は教えてもらっている。教科書の入ったスクールバッグを肩にかけて僕は部屋を出る。玄関でローファーを履いているとキッチンから母親が出てくる。


「いってらっしゃい。無理しないでね」


 母親が僕を見送ってくれる。それに心の中で感謝しつつ僕は立ち上がって前を向く。


「うん、いってきます」


 そう言って僕は扉を開けた。


 僕の通う千葉県立四葉高校は徒歩で行ける場所にある。自転車を使った方が早いが今日は歩いていきたい気分だった。


 学校のある方面は夜の散歩コースとは反対側なので久しぶりの通学路を歩く。


 犬の散歩をしている人やスポーツウェアを着てランニングしている人とすれ違う。


 僕は犬が苦手だ。子どもの頃によく吠えられていたからだ。そんな時、明里が間に入って僕を助けてくれた。今考えてみると情けない話だ。


 しばらく歩いて坂道を上ると校舎が見えてくる。同じ学校の制服姿もちらほらと見える。登校している彼らを見ると校舎が近づいていることを実感する。


 別に僕が学校に行かなくてもほとんどの人間は興味ないだろうし、関係ない。だけど井上が学校に来て欲しいと言ってくれたから僕は歩けている。一人でも僕を学校で待っていてくれる人がいるだけで心強い。


 校門を抜けて挨拶運動をしている生徒に小声で挨拶を返してから昇降口に向かう。


 昇降口で下駄箱に置きっぱなしにしてある上履きに履き替えて階段を上がる。


 教室は四階にある。僕は一年A組なので階段から一番遠く奥にある教室だ。長い廊下を歩いて教室の前に辿り着く。


 後ろの扉から教室に入る。一斉にクラスメイトが僕に注目する。それを無視して僕は窓際の一番後ろの席に向かう。一ヶ月前のように百合の花が置かれているかと思ったが机には何も置いていなかったので安心して座る。


 教室を見渡すがまだ井上の姿が見えないので登校していないようだ。


 僕は鞄から持ってきておいた本を取り出す。暇潰しに読書は最適だ。


 ページを捲りながら周りの様子を確認する。


 僕に好奇な目を向ける者もいて居心地が悪いがそれは仕方がないことだと割り切ることにする。談笑しているクラスメイトをチラと見て、自分が孤独なのだと改めてわかる。


「おはよう!」


 明るい声で挨拶をされた。声のする方を見るとポニーテールが揺れている。


 井上晴香が登校してきたのだ。


 僕は彼女が来てくれて情けないことに安心してしまっている。


「良かった、ちゃんと早起きできたんだね。どう、久しぶりの学校は?」


 感想を求めてくる井上に僕は苦笑して言う。


「まだ登校しただけだぞ」


「一人で登校してきたの?」


「見ての通り一人だよ」


 腕を広げて僕は自虐的に言うが彼女は笑わない。


「私がいるよ。だから安心して」


 思った反応とは違う反応が返ってきたので僕は戸惑いつつ返事をする。


「あ、ああ。安心できるかどうかはわからないが頼りにはしている」


「任せて!」


 井上は胸をトンと叩いて自信満々に言った。


 それから鐘が鳴り前の扉から黒縁メガネをかけた先生が入ってくる。担任の中村(なかむら)先生は登校してきた僕を見て微笑んでいた。そして、朝のホームルームが始まった。




 授業終了の鐘が鳴り昼休みになった。走って購買に行く者や、弁当を食べるために教室で机をくっつけるクラスメイトがいる中、僕は一人でいた。


 自分の席で母親が作ってくれた弁当を味わって食べる。


 この弁当に母親は色々と込めてくれたのだろうと勝手に想像する。


「美味しそうだね」


 購買から戻ってきた井上が後ろから僕の弁当を覗いて言ってくる。距離感が近いので井上の甘い香りが鼻腔をくすぐる。シャンプーの匂いだろうか。勘違いするから異性にはあまりこういうことをしない方が良いと思った。


「美味しいよ」


 僕がそう言うと井上は隣の空いている席に座る。


「一緒に食べて良い?」


断る理由もないので僕は頷く。


「やった!」


 嬉しそうに声をあげて彼女は鼻歌混じりに購買で買ってきたサンドイッチの袋を開け始める。


 僕なんかと昼飯を食べられて何がそんなに嬉しいのかわからない。そんなことを考えていると井上に質問される。


「授業ついていけそう?」


「わからない」


 僕は正直に答えた。


 学校を休んでいたからと言って授業が止まっていてくれるなんてありはしない。遅れた分を取り戻すためにも家に帰ったら勉強しないといけない。


 僕は不登校だったが一応、進学希望なので大学に入るためには勉強を頑張らないといけない。


 井上が胸の前で両の拳を握って口を開く。


「石川くんなら大丈夫だよ」


「適当だな」


「適当じゃないよ。石川くんなら大丈夫!」


 根拠のない励ましを井上から受けるが僕はそれに勇気を貰う。


 そう言えば、明里も根拠のない励ましをよくしてくる。


「まあ、頑張ってみるよ」


「うん、一緒に頑張ろう。わからないところがあったら私が教えてあげるから」


「それはありがたいな」




 井上はハムとレタスのサンドイッチを食べ始める。


 僕はペットボトルの水を飲んでから疑問に思っていたことを彼女にぶつける。


「なんで井上は僕に親切にしてくれるんだ?」


 人が人に親切にする理由は多々あるが僕はポジティブには考えられない人間なのでそれを受け取るのが苦手だ。


「唐突だね。特に理由はないよ。私がしたいことをしているだけ。迷惑だった?」


「迷惑ではない。むしろ助かっている」


 ぼっち飯を回避できたことは僕的には大きい。意外と僕は一人が苦手なのだと気づく。明里という幼馴染が中学まで一緒で一人に慣れていないからだと思う。


 井上は胸を撫で下ろして言う。


「それなら良かった。石川くん、放っておいたらもう学校来ないと思ったから家まで訪ねて良かったよ」


 そんな未来もあったのだろうか。想像はあまりできないがそうなっていたら悲惨な将来が待っていそうだなと思った。


「少しだけ学校を休みたいと思っていただけだ。少し休んだらちゃんと学校には行くつもりだった」


 学生にはたまに学校を休みたいと思う時期があるのだ。仮病を使ってずるずるとそれが長くなる場合もあるが僕はそうではない。そう、自分では思っている。


 だけど彼女は僕の思考を飛び越えて言う。


「嘘だよ」


 井上が何を持って嘘だと判断したのかはわからないが少し腹が立った。


「嘘じゃない。現にこうして僕は学校に来ている。そして、井上と一緒に昼飯を食べている」


「……そうだね。じゃあ、私のおかげだ」


 彼女は寂しそうに笑った。なんで寂しそうなのかはわからないが彼女なりの何かがあったのだろう。それを計り知ることはできないので僕は首肯する。


「そうだな、井上のおかげだ」


 井上がいなかったら学校に来るのはもう少し後になっていたかもしれない。


「本当に感謝はしている」


「何かお礼でもして貰おうかな」


 井上には世話になっているのでお礼をするのは良い。ただ、何を与えれば良いのかがわからない。考える努力が面倒になった僕は思考を放棄する。


「なんか考えておいてくれ」


「わかった。考えておくね」


 井上はニコニコして言った。


 談笑していると後ろの扉がガラガラと開き、教室に戻ってきた一人の生徒と目が合う。彼は僕たちを見てにやにやにしている。


 体格の良い茶髪の男子、確か安田(やすだ)と言ったか。そいつはどんどんこちらに近づいてくる。そして、口を開く。


「不登校君が委員長に慰められているじゃねえか。男なのにまた女に媚びているのか。情けねえな。主人公気取りか?」


 また、という言葉に少し引っかかった。


僕のことを睨む彼に隣にいた井上が立ち上がって反論する。


「石川くんは情けなくなんかない。貴方にはわからないんだから関わってこないでよ」


 突き放す言い方をする井上を彼は嘲笑する。


「随分と雑な扱いをするんだな。俺もそこの腰抜けも同じクラスメイトなのに酷いじゃないか。委員長が平等を重んじないなんて委員長失格だな」


 批難されても井上は動じていなかった。ただ目の前の嵐が過ぎるのを待つように落ち着いた口調で言う。


「羨ましいなら安田くんとも一緒にご飯食べてあげようか?」


 煽りにも聞こえるその言葉を聞いて茶髪の男子生徒は赤面する。


「誰がお前なんかと!」


 舌打ちする安田を井上は氷のような冷めた目で見る。


「じゃあ、邪魔しないで」


 今度は打ち水をするようにピシャリと言った。冷たい視線を向けられた茶髪の男子生徒は教室にいづらくなったようでブツブツと文句を言いながら教室から出ていった。


「井上は凄いな。あんな奴にも動じないで言いたいことが言えて」


 情けないが男の僕でも彼に文句なんか言えない。


 自分のことを悪く言われても怒りを表せない。


 だから、僕は井上がヒーローのように見えた。


 感心していると井上はゆっくりと席に腰を下ろす。そして、呟く。


「ああ、怖かった。慣れないことはするもんじゃないね」


 本当に怖がっているようでよく見ると足が震えていた。


「怖いなら無理しないで言わせたいだけ言わせておけば良かったじゃないか」


 どうせ傷つくのは僕だけだ。井上に飛び火しないならそれが一番良い。


「でも石川くんのこと悪いように言ってたんだよ。許せないよ!」


「僕が情けないのは事実だから腹も立たないよ」


「でも!」


 僕の代わりに僕以上に怒ってくれている井上に苦笑する。


「井上って良い奴だな」


 僕がそう言うと井上は首を横に振る。


「……そんなんじゃないよ。ただの自己満足」


 井上は否定するようにそう零した。


「自己満足で他人が救われるなら最高じゃないか」


「……そうだね」


 僕は本心でそう言った。井上は目を見開いてから笑顔で頷いた。


 それからしばらくして昼休み終了の鐘が鳴った。




 放課後、僕が鞄を肩にかけて家に帰ろうとすると担任の中村先生に声をかけられる。


 早く帰りたいのに面倒だなと思う。


「石川、元気にしてたか?」


 元気にしていたかどうかと聞かれたら昼夜逆転して外にも出ず怠惰な生活をしていたので微妙だが病気にはなっていないので僕は頷く。


「はい。迷惑をかけました」


 僕は丁寧にお辞儀をする。不登校が先生にとって迷惑なのは知っているから。


 先生という職業は大変だと思う。容姿、性格が違う三十人ほどの生徒を抱えて勉強を教えなければいけないのだから。いくらお金を貰っていても僕なら絶対に耐えられない。


「心配するな。それより、もう大丈夫なのか?」


 人間がどんな状態なら大丈夫なのかはわからないがそんな哲学的なことを言い出しても人間はそんなことを言い出す人間や面倒が嫌いなので黙って頷くことにする。


 それを見た中村先生は安堵した様子で笑う。


「お前も大変だろうが何か困ったことがあれば言ってくれ」


 昼休みの一件でも耳に入ったのだろうか。そうでなくても不登校は学校では重罪だから教師にマークされるのは仕方がない。


 こんな時、大学に行く金がないのでくださいと言っても絶対に貰えることはない。困ったことがあっても本当に困っていることは先生なんかには言えないのだ。そんな捻くれた感情を抑え込んで口を開く。


「ありがとうございます」


 当たり障りのない感謝の言葉だけ言って僕は解放される。


 後ろの扉から廊下に出ると壁に寄りかかって井上が立っていた。


 それは意外と様になっていた。


「石川くん、一緒に帰ろう」


 特に断る理由はないので僕は首肯する。


「やった!」


 僕と帰ることにどれだけの価値があるかはわからないが喜んでもらえることに悪い気はしない。


 廊下を並んで歩く。もう他の生徒は部活や帰路についているので周りに人はいない。交互に上履きで床を踏む音だけが鳴っている。そんな沈黙を破りたかったからか、それとも単なる疑問をぶつけたかったのかはわからないが僕は口を開く。


「そう言えば井上って部活入ってたっけ?」


「入ってないよ。なんで?」


「前に家に来た時に土曜なのに制服着ていたから」


「ああ、生徒会の仕事があってそれをやってから行ったから」


「生徒会に入っていたのか。凄いな」


「別に凄くないよ。それにしても石川くんって私のこと全然知らないね」


 そんなことないと否定したかったけどそう言われればそうだなと納得してしまう。


「確かにそうだな」


「酷いなぁ、クラスメイトなのに」


 悲しそうに彼女は言った。


「クラスメイトのことなんて理解している井上の方が稀有な存在だよ」


 いくら人間は平等だと大人に洗脳されても高校生にもなるとそうではないことがよくわかる。先天的に勉強ができる人、運動ができる人、友達作りが上手い人。そんな人間たちが僕と平等なわけがない。


 平等なんて大人が作り出した都合の良い言い訳でしかないのだ。そんなものに抗いたくなるのが僕にとっての反抗期ってやつだ。


 寂しそうに笑って井上は口を開く。


「私は石川くんのことちゃんと知ってるよ」


「本当か?」


「うん。一人が好きなこと、読書が好きなこと、それと、幼馴染が大好きなこと」


「別に好きじゃないし!」


 僕は慌てて否定した。それを見て井上はクスッと笑う。


「良いよ、否定しなくて」


「本当に好きじゃない。……僕があいつを好きだなんて烏滸がましい」


 松川明里は星のように光り輝いていて僕のような影が隣にいて良いような存在ではない。


 だからせめて幼馴染という関係性だけは壊さないようにしなくてはならない。


 線引きは既に終わっているのだ。


「井上に幼馴染はいないのか?」


「いないよ」


 彼女は即答した。


「そうか」


「……良いな、幼馴染。私も欲しかったよ」


 心底羨ましそうに井上は呟いた。




 午前二時、僕は静かな夜の街を幼馴染と歩く。


 二日散歩していないだけなのに久しぶりな感じがする。


「日曜日に高校のクラスメイトと遊園地に行ったんだよ。高校生になって遊園地かよと思ってたけど案外楽しくてさ、今度また明里とも行きたいなと思ってさ」


 僕がそう言うと明里が一瞬困ったように笑った。でも、すぐになんともないような顔で口を開く。


「ふーん、女子とデートしてきたんだ。歩がモテるなんてムカつく」


 明里は拗ねて言った。デートではないので誤解を解くために説明する。


「デートじゃないから。学級委員長が学校に行くための練習をしてくれたんだよ」


 彼女は溜息を吐いてから口を開く。


「好きでもない男と二人きりで遊園地に行くわけがないでしょ」


「そう言われるとそんな気もしてくる」


 僕がそう言うと明里は満足そうに笑ってから得意げに言う。


「そうでしょ。絶対その子、歩のことが好きだよ。良かったね」


「何が良いんだよ。大体、僕は彼女を作る気なんてない」


 正確には作る気がないと言うよりは作れる気がしない。


「強がらないで好きなら好きって言ってあげれば?」


「別に好きじゃないし、そんなこと簡単に言うなよ。僕は彼女のこと全然知らないんだぞ」


「じゃあ、これから知っていけば良いじゃん。高校生になって彼女がいないとか寂しいでしょ?」


「他人事だと思って適当なこと言いやがって」


 明里は足を止めて僕を見る。


「どうした?」


「無理しなくて良いんだよ。この夜の散歩だって歩がやめたかったらやめて良いからね」


「無理なんかしてねえよ!」


 静かな夜の街に僕の声が響く。思った以上に声が出てしまったので自分自身驚く。


「ごめんね」


 別に明里を謝らせたかったわけじゃない。


「いや、僕こそごめん」


 明里は僕を気遣って言ってくれただけなのになぜ僕はイライラとしているのだろうか。


「歩には歩のペースがあるよね。それなのに、ごめんね」


 明里がまた謝る。そんな彼女を見て僕はとても申し訳なくなる。


 僕たちはコンビニを通り過ぎて公園を目指す。


「でも、その子は良い子だと思うから大切にしてあげてね」


 明里はポツリと言った。彼女は井上のことを知らないはずなのに確信を持っているように見えた。


「なんでそう思うんだ?」


 そう聞くと明里は笑顔で口を開く。


「女の勘!」


「なんだそれ」


 自信満々に言うので僕が苦笑していると明里は不機嫌そうに言う。


「女の勘を舐めない方が良いよ。結構、当たるから」


「僕は占いとか信じないタイプだぞ」


「知ってるよ。でも、私のことは信じてくれるでしょ?」


「それは、まあ」


 さも当然とばかりに言ってきたので僕は頷くことしかできない。信じているのは事実なので良いのだが相変わらずの自信だなと思った。


「じゃあ約束だよ」


 明里は小指を差し出してくる。指切りをしたいのだろう。


「子供じゃないんだから」


「良いから!」


 僕は明里の小指に自分の小指を絡ませる。彼女の小指はとても冷たく感じる。


「指きりげんまん嘘ついたら針千本飲ます!」


 そう元気よく言って指を離す。


「明里なら本当に飲ませそうで怖いな」


「そう思うなら約束破らないでね」


「わかってるよ」



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