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日常の代償  作者: デスモスチルス大佐
第一章 日常
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第2話 噂

 硲類には人殺しをしたという噂があった。


 殺した人物は鬼嶋(きじま) 拳也(けんや)

 しかも、その殺し方があまりにも惨い殺し方だったらしく、その場にいた警察官が何人も嘔吐するレベルだったらしい。

 なぜなら、発見された時の拳也は斧で頭をかち割られ、内蔵類が抜かれ、カラスが大量に湧き、残りの部分を食い散らかしていたらしい。


 殺された鬼嶋 拳也はクラスの中心的?存在だった。

 性格は荒く、すぐ人に暴力を振るい自分の思い通りにさせる正真正銘のクズで、殺されて当然と思っていた人も少なからずいただろう。


 特に類は、日頃から拳也にイジメられていた人物だったので、拳也を殺した犯人として容疑者になるのには時間がかからなかった。


 そして何より、拳也が殺された日の朝のホームルームの出席確認時に類は「拳也君はお休みだそうです」と笑顔で言った。


 その時が、僕らに見せた初めての笑顔で最後の笑顔だった。

 その時の笑顔はとても美しく、その反面狂気も感じたことを今でも覚えている。


 そんなこともあり、類の噂は学校全体に広がったのだ。



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