第27話 無意識
「.......戒.......斗...起き.......て」
凛の声で目が覚める。
「やっと起きた。急に倒れたから心配したんだよ」
目の前には凛の顔がある。
頭はクッションか枕が敷かれているらしい。
しかし、それにしても凛の顔が近く感じる。
「ねぇ、今僕どんな状況?」
「どんな状況って膝枕よ」
「ひ、膝枕.......?」
「え?何でそんな驚いてるの?」
「え、いや、あのてっきり枕か何かだと思ってたから」
「あぁ、近くにいい物がなくって。何かゴメン」
「え、いや、凛が謝ることじゃないよ」
少し空気が重くなる。
すると、その空気を破るかのように
『ピンポン』
インターホンが鳴る。
すごく嫌な予感がした。
凛と目を合わせ、居留守をすることにした。
『ピンポン、ピンポン、ピンポンッ』
音は止まる気配がない。
「これどうする?」
「出てみるしかなくない?」
「そうだよなぁ」
そんな会話をしている間も音は鳴り続けている。
「じゃあ私が出てみるわ」
「え、いや流石に銃を持ってるとはいえ.......」
「なに?私の事信用できないの?」
「いや、そういう訳じゃあ.......」
「じゃあいいじゃない。いざって時はこれでドカンよ」
そう言って、拳銃を僕に見せる。
「分かったよ。でも、後ろから見守らせて」
僕も一応後ろから見守ることにした。
「それじゃあ開けるわよ」
『ガチャッ』
音とともに玄関のドアか開く。
その瞬間凛の腹に1発殴りが入る。
凛は咄嗟に手に持ってた銃で撃つ。
「くっそ」
銃弾はドアで防がれる。
すると、またドアが開き凛の腹部にナイフが刺さる。
その瞬間、僕の頭の何かが切れる音がした。
凛が床に倒れる。
その時には僕の足は動いていた。
その後の事はよく覚えていない。
気づくと目の前には男の死体があり、腕は凛を抱きかかえていた。




