都道府県神経衰弱
“俺が考えた都道府県神経衰弱っていうゲームやろうよ!”
“うん、いいよ”
都道府県神経衰弱とは、全ての都道府県が書かれたカードを床に伏せて置き、二つずつ捲っていって共通点を言っていき、相手が認めればカードが貰えるという神経衰弱ゲームだ。
制限時間は10秒。
もちろん多くカードを獲得した方の勝ち。
“じゃあ、俺からいくよ。群馬県と、山形県か。えっと、群馬県はツルのカタチで山形は人の横顔だから、生物のカタチという共通点がある!”
“オッケー。いいよ”
“よしっ。じゃあ、次はお前ね”
“愛媛と、和歌山ね。みかんの生産が盛んという共通点があるよね。どうかな?”
“いいんじゃないかな。次は俺ね。北海道と沖縄県だから、単独の島で構成された都道府県という共通点があったね”
“そうだね。オッケーで”
“じゃあ、次はお前の番ね”
“うん。えっと鳥取県と島根県か。なんかこの二つの県は間違えやすいという共通点があるよね”
“オッケー”
その後、白熱した戦いが続き、いよいよ終盤。
しかし、予期せぬ事態に襲われた。
“ひとつ余っちゃったね。ピッタリが気持ちいいのにね”
“都道府県って48だと思ってたけど47だったんだね”
“大阪半端ね”
“そだね”