・人物紹介(出会い篇終了時)、その2
~リグート国~
・ナーク(16歳、男性)
黒髪の紅い瞳。
東の国の出身でリベリーと同じトルド族。
1年前に里をハーベルト国に襲撃され、唯一生き残った。暗殺ギルドが多い東の国の特徴もあり、その腕を買われて転々としていた。
リナールに命令されて、ウィルスをさらい痛めつけられる所を見ていられなくなり、理由をつけて止めた。彼女と触れ合う内、自分のしている事が間違っていると改めて気付かされる。
主になる条件で、魔力が高い人間と限定している為にウィルスとの契約する賭けに出る。
その後、彼女の護衛と評して四六時中居る。
王子とウィルスを傷付ける人物には容赦なく、また彼女に危険が迫ると全力で阻止する。
扱える魔法は、光。魔獣に対抗できる力であり、師団に出入りし研究に協力する。
・リラル・セレロール・リグート(21歳、男性)
銀髪に薄いエメラルド色の瞳。
バーナン、レントとは従兄弟であり、彼も剣術と魔法の才に優れている。溺愛しているウィルスと関わる内、自分も婚約者を作る必要があるなと思い知らされる。
ナークとウィルスの2人を小動物の様に可愛がる。(餌付けしようとして、レントに阻まれる)
バーナンを変えてくれた事に感謝し、溺愛ぶりを見て避難場所にと自分達が管理する港町に気軽に来るようにお願いする。
・ハルート・セレロール・リグート(49歳、男性)
兄のギースと同じ髪に瞳。
兄弟にしては珍しく争いもなく、港町を管理することに不満はない。ウィルスと関わったレントの変化に驚きつつ、リラルと同じく避難場所に無条件で来て良いと言う優しい心の持ち主。
レントの怒りを買わなかった事で、ギースと違ってウィルスと会う率が多い。幸いな事にギースには知られていない為、初の兄弟喧嘩には発展していない。
魔法の才能に溢れ、魔法師団を作った人物である為に師団に所属している人達からは崇められている存在に。
・ラーク・エルギナス(25歳、男性)
騎士団に所属していた時期があり、スティングと行動を共にしている事も多かった。屋敷で植物を育てていた事もあり、本来なら薬師に行きたいのを両親に拒否される。
ラーファルがどうにか希望を通そうと思い、密かに薬師長と相談し異動願いを出した事で念願の薬師になる。凄まじい努力により、薬師長の推薦もあり副薬師長として実力を身に着ける。その知識量と技術から、レントに信頼されており何かとウィルスの呪いも含めて関わっていく。
土魔法を扱うが、剣の方が得意。
・ファーナム(48歳、女性)
長年、王家の女官として勤めており今では女官長としての働きをみせる。ウィルスの呪いについて最初に関りを持たせ、レントに言われるまま世話をする。
ラウドが娘の様に接している内に、自分にも娘がいたらと思うようになり普段では見せない笑顔を浮かべる事が多くなる。レントの発言に顔を赤くするウィルスを可愛く思い、カルラも警戒しないというイレギュラー的存在。
レントの溺愛ぶりを城中に広めた影の立役者。
~ディルランド国~
*ガーネットを採掘できる山脈を所持した大国。その宝石の力から炎の魔法を扱う者が多い。
・エリンス・デートル・ディルランド(17歳、男性)
紅い髪に同色の色。
ワイルドな見た目であり、その雰囲気にウィルスは最初怯えていたほど。レントの初恋であるウィルスの事を、幼い時から聞かされてきたので実際に会えるのを楽しみにしていた。
夜会での溺愛ぶりに、ドン引きしウィルスの事を労わる。が、なかなか実行できないでいる。
もし、父親が愛妾との間に子供を産んでいた場合、ウィルスとは腹違いの妹になる可能性があった。その事から、同じ年だが彼女の事を妹として接するも本人だけでなくレントとカルラから猛抗議を受ける事になった。
扱える魔法は炎。
稀にみる2つの魔法を扱えるが、転移魔法を扱うと魔力と体力を同時に奪われるので多用しない。
・アクリア・デートル・ディルランド(55歳、男性)
エリンスの父親であり、国王。
武人の名残からか、執務室には似合わない武器を並べている。ギースとはよく喧嘩をし、バルム国の国王とは婚約者を取り合った仲。
本来、ウィルスの母親と結婚するはずが、彼女は別の国王に一目ぼれ。異例の婚約者との交換に両家だけでなく国が一時荒れる。
そんな中、息子のエリンスの誕生により落ち着きを取り戻す。ウィルスの事は、レーベから聞いていた為に会うのを楽しみにしていた。
扱う魔法は転移魔法。
戦争時にはその魔法で、味方を指定した場所に送り込み戦果をあげてきた。
・イーグレット・ウォール(17歳、女性)
茶色の髪に黒い瞳。凛とした意志の強い目をし、エリンスの婚約者としての地位を勝ち取った。幼馴染である彼と、何度か交流していく内にレント王子の事も知っていく。夜会で会った時、共にエリンスの事をからかえる同志として仲を深める。
行動が小動物みたいなウィルスが好きであり、何かと「連れて帰りたい」と繰り返すもエリンスからは「止めろ」と言われる。
扱える魔法は治癒魔法。
・ラーグレス・リルーナ(22歳、男性)
浅葱色の髪に、水色の瞳。
ウィルスの元専属騎士であり世話係。男性を極力近付かせたくないと思う国王により限定的に終わる筈だった。カルラが気に入ったのと、ウィルスから寂しがられた事で専属として任につく。
魔物との戦闘に慣れており実戦経験は豊富。
バルム国襲撃時、ウィルスを守れなかった事と自分だけが生き残ったと後悔したがバーレルトに支えられ明るさを取り戻す。
リグート国で、ウィルスと再会し身に受けた呪いの事を知る。その後も、エリンスの近衛騎士としていながら、何かとウィルスと関わる機会が多くなる。
扱う魔法は水。少しだが、治癒魔法を扱える。
・バーレルト・リルーナ(25歳、男性)
黒い髪に灰色の瞳。
宰相として育てられる中、養子としてラーグレスを引き取った父の行動を理解出来ないでいた。気まぐれに押し付けられたと憤り、ラーグレスに剣で勝負を挑むも経験の差から惨敗。
それだけの強さを持ちながら、毎夜発狂し「姫様」と繰り返すラーグレスを気に掛け明るさを取り戻させた。
ウィルスの事をドジっ子だと思い、ラーグレスと同じく世話をしようという妙な使命感がある。
・ラーガ・リルーナ(52歳、男性)
ディルランドの宰相であり、アクリア王に容赦なし。
執務に逃げる、面倒事に足をつっこむなどリグート国のギースと似た性格な為に苦労しかない。イーザクとは昔から同じような苦しみを共有している友として、互いの王の身勝手さに頭を悩ませている。
その分、エリンスに対して厳しい姿勢を貫いている。が、息子の方も度々、執務を抜け出す癖があり絶望する。




