第2第3の
「くっ……これほどまでの力とは……少々貴様を侮り過ぎていたようだ。」
想像を上回る相手の攻撃力。
その力をまともに受け、ガクッと膝から崩れ落ちる。
立ち上がることはおろか、意識を保つことも危うい状態に陥りながらも、ニヤリと笑って見せる。
「覚えておくがいい。我々がここで朽ち果てようとも、第2第3の勇者一行が貴様を斃しに来るだろう。我が物顔で世界を蹂躙出来るのもその時までだぞ、魔王……っ!」
勇者一行は全滅した
「……そうなんだよねー。」
全滅した勇者一行を見下ろし、大きなため息をつく魔王。
「第2第3どころか、もう、何組全滅させたか覚えてないや。あとどれくらい全滅させたら、諦めて支配されてくれんのかなー。」
「魔王様、10000組目の勇者一行がもうじき到着です。」
「うわ、10000組も来てたんだ。はーい、待機しまーす。」
魔王は先ほど全滅させた勇者一行をどこかへと消し去り、玉座に座り、頬杖をついた姿勢で待機する。
「……10000組目かー。記念品か何かをあげたほうがいいのかなー。」