第1話 始まりからバトラーへ
「起きろ!おい!死んでんのか?」
とある、男に起こされた。私と同じくらいの歳かな?
「ん?誰?」
目を覚ますと、異世界へ来てしまった!
「え?ええっーーーーー!?ここどこ?てか、あんた誰よ!」
「お前こそ誰だ?」
「えーと…」(ここは異世界だから惑星のこと言ったらいいのかなぁ?あっ、でも関係ないけど…言ってみるか。)
「地球から来たっていうか、勝手に送られて来たって言えばいいのかな?カノよ。」
「俺はハルキだ。よろしく。」
「よろしくって言うか、ち…地球に戻りたいんだけど。ハルキくんどうしたらいいかな?」
「ああ、戻れないかもな。まっ、ここで生活をしたらいいだろう。」
「生活するのはいいけど、おもんないわ。なんか、危険なことでもいいから!」
「バトラーになるか?まあ、ここはフリーだからな。悪いこと以外なんでもフリー。税・政治以外もな。」
「バトラー?フリー?」
「ああ、ここはフリー・ワールドって呼ばれてるんだ。」
「フリー…ワールド…」
「バトラーになるか?」
「ええ。面白そう!受けて立つわ!」
「ただし、危険だ。それでもいいか?」
「ええ!オッケーよ!」
ここから、私のフリー・ワールド生活が始まった!
「まず、バトラー認定だ。役所に行って、認定してもらって武器を選んでもらい、能力を選んでもらう。」
それを聞いて、私たちは役所の方へ向かって行った。
「ねえ。ハルキくんってバトラー認定してもらったの?」
「ああ。してもらった。今はチームを組んでるぞ。俺の武器はソードだ。」
「ソードなんだ〜。かっこいいね、ソードって。」
それを聞いて、ハルキは照れていた。
「チームも組めるんだね〜。」
「いや、組まないといけないんだ。そういう規則があるからな。」
「ふーん。」
「ついたぞ。行ってこい!」
「ハルキくんは行かないの?」
「ああ、行ってはいけないんだ。」
「そうなんだ。じゃあ、行ってくるね!」
「バトラー認定してください。って言うんだぞ!」
「わかってる!」
私はハルキに大きく手を振った。
「あ…あの〜」
「どうしたんですか?」
女の人が対応してくれた。
「バトラー認定したいんですが…」
「あっ、そうですか。こちらへどうぞ。」
女の人は連れて行ってくれた。
「こちらです。」
「ありがとうございます!」
私は深くお辞儀した。
「失礼します!バトラー認定してください!」
そこにいたのは、優しそうなおじいさんだった。
「ああ、認定ね。おいで。」
「あ、はい!」
おじいさんは私の顔をよく見た。
「君、名前は?」
「カノです!」
「みたことない顔だね。どこから来たの?」
「地球からです。」
「地球!?なんと!ゆっくりして行ってくれ。早速、武器なんだが、銃でいいか?」
(はや!?)
「はい。」
「能力は足だ。足」
「足…ですか?」
「足がとても速いんだ。」
「それ、結構気に入りました!」
「おお。それは良かった。良かった。じゃあ、認定します!あと、ついでに住民登録しておくよ。」
「ありがとうございます!」
私は出ようとしましたが、おじいさんに一言言った。
「おじいさん!」
「ん?なんじゃ?」
「外は年老いてるけど、内は若いね!」
おじいさんは苦笑いした。
(面白い子だ。言いたいことははっきり言う子だね。)
「おまたせ!ってこの子たちは?」
「俺のチームだ。」
ハルキのチームは女だった。
「ハルキって女たらしだね。」
「そんなこと言うな!とりあえず、お前 銃になったんだな。能力は?」
「足よ!」
「いいじゃんか。俺のチームの紹介をする。」
「はじめまして。カノちゃん!私はアリス。武器は魔法。能力は回復。私は、妖精の翼が生えてるから、飛べるの。よろしくね!」
「お前は今日から俺のチームに入る!よろしく!じゃ、俺は用事があるから。2人で遊んどけ。金は役所からもらったから、使え!じゃあな。」
「2人になったね!そうだ!カノちゃんの銃 買いに行こ!服も!」
「うん!」
「うわぁ!可愛い。」
「え!銃が可愛いの?カノちゃんって銃好きなんだね!」
「うん!だから、今超嬉しい!あ!これ買う!」
私は3つの銃を買った。
「次は服だけど。これはどうかしら?これだったら、銃も2つ入るし。1つは持たないけどいけないけど。」
「それ買う!リュック欲しい!もう1つの銃入れるから。」
「オッケー!よっし!明日から訓練ね。もうくらいから、帰りましょ。」
「え、でも家」
「大丈夫。私の家に部屋が余ってるから。」
「ありがとう!」
明日からいよいよ訓練!明日が楽しみだ。