素直じゃない、みかねさん
「魔力供給しましょ。みかねさん」
「断る。絶対に嫌。断固拒否。そこから1ミリたりとも動かないで。私の半径10メートル以内に近づくな」
魔法が使える現世。
個人の魔力では使える量に制限がある。それに魔力が回復するには、自然治癒では時間がかかった。
そこで研究の末に、短時間で素早く魔力量を回復+増大させる方法が解明された。
別の魔力と魔力を融合させる事、即ち、他人同士の濃厚な接触でより膨大な力が得られるという事。
というわけで、ちょっぴりエロっちい魔法学園ライフの幕開けなのある。
「そんな!み〜か〜ね〜さぁ〜ん!!」
「諦めなさい。それか、パートナーを解消して別の供給先を探した方が賢い選択よ」
「ひどいっ。僕は、誰がなんと言おうとみかねさんが良いんです!!みかねさんにバリアー張られたくらいじゃ諦めませんから」
「っふん」
足を組んで座る少女の周りには黄色に光るバリアーが張られている。青年はそのバリアーに軽く触れると、手に電流が走る。
自分に魔力がもう少し残ってたら破れるのになぁ、とビリビリ痺れる手を摩りながら思う。
華原みかね。必死に頼み込んではふられ、百夜通いしてようやくパートナーになってもらえた魔力供給者。
彼女は素直じゃない。それはとてもとてもよく分かっている。だから……。
「はあああああ!!!」
「え、ちょっ、ば、馬鹿じゃないの!?あんた!?」
青年は無理やりバリアに入り込もうとする。
少女は焦って立ち上がった。
無理やり入り込めたが、青年は倒れ込んだ。瀕死状態である。
「キスしてくれれば治りますよ……」
「シールド魔法も使わずに生身で電流くらうなんて馬鹿だわ。馬鹿につける薬はない」
みかねさんが屈み、視界が暗くなる。おおっと!!もしや本当にキスしてくれるのかと思いきや……
「せめてもの情けよ」
唇に感触。
ん〜〜?あれ?
残念なことにみかねさんの唇ではなく、指。自らの唾液を指につけ、僕の口へ軽く押し当てる。
でも、みかねさんの人差し指!!これはこれでとてもご褒美だよ!!
「ちょっ、ちょっと!!舐めるな」
あっ、みかねさんの指が!
みかねさんは手を引っ込め、瞬時に僕の頬へ。パチンッッと強烈な衝撃が走る。いい音だ。
「ぐっは!」
「っふん!!知らない」
みかねさんは背を向けて去っていく。
ああ…置いていかないで……みかねさーん。
執筆中小説に埋もれてたので試しに上げてみました\(^o^)/
続く、かも?