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Episode75 "森精の力"

アルセイドが足を踏み出すたびに大地は花を咲かせ、枯れる。大地母神の様に一定の支配下にのみ無双を誇ると言う欠点は無い。


森よ(ヒューレー)


先に見えるテュポーンを森は奈落へと突き落とすが如き蔦で縛り、地へと引きずり混んで行く。その余波でテュポーンにより守られているエキドナは足場を崩しテュポーン同様に蔦の拘束に掛かる。


ボボボボボボボボッ!!


だが、骸の顔をした魔王の瘴気、黒炎によりエキドナ、そして自らに掛かる蔦を焼き尽くす。だが、アルセイドはそれを予測していたかの様にエキドナの懐へと入っていた。


「おまえ、邪魔だよ。」


短刀を顕現させ、エキドナの首を引き裂くアルセイド。エキドナは悲鳴を上げその場へと首を抑えながら倒れる。


「テュポーン様ぁ.....テュポーン様ぁ.......」


喉が微弱だが再生している事に気づきアルセイドは彼女を踏み潰そうとするがテュポーンの咆哮により未遂に終わる。テュポーンの瞳の奥が青く染まり炎が吹き出すとその巨躯から両翼が生えた。


「.......」


咆哮に気を取られエキドナへと視線を移すと其処にエキドナはなく、エキドナはテュポーンの手の平に移動させられていた。


「.......王子様気取り」


アルセイドはニヤリと笑みを浮かべるとエキドナを第一の殺戮標的と定め殺意を彼女に対し向ける。テューポーンは瘴気や自衛の行動を取るもののまだ目覚めたばかりなのかえらく鈍足な動きを見せていた。エキドナを守る事も本能から無意識に動いているのだろう。


「」


アルセイドは剣をテュポーンの心臓に剣を突き刺すと言う“妄想”を構築させる。するとテュポーンの心臓部には巨大な剣が内側からぶち破るように現れ苦しみの叫びを上げる。


「.......はぁ.....はぁ...」


アルセイドは息を荒くしながら膝をつき頭を抑える。人、そして半神に対しての殺傷であれば幻想、妄想の具現化にリスクはないが“神”と言うカテゴリー相手に直接体内に対しこの権能を使えば世界、すなわち理から多大な不可、修正がなされる。


「ぐぶッ.....」


神と言う存在は世界の歯車の一部なのだ。体外からの攻撃ならば世界は修正の為に動きはしないだろうが歯車内部に傷害が生じればその原因を排除しようと理が介入する。だが、アルセイドは血を吐き出しながらも立ち上がり笑う。アルセイドらニュンペー達の命は一つではない。アルセイドは他のニュンペー達と比べると命のストックは少ないが自身の権能でいくらでも自身の命を構築する事が出来る。すなわち、意識がある限りは死なない、いや、死ねないのだ。だからこそ、アルセイドは現存するニュンペーに置いて最強を名乗る事が出来る。


「くふ、クフフふふふふふふはああああああああああはははははははは!!!」


高笑いをするとアルセイドは立ち上がり超人的な跳躍でデュポーンの頭部へと乗る。


「」


デュポーンの瞳には一人の悪魔が移る。圧倒的な巨躯を誇る自分を恐れずそして尚も自身を圧倒する強さ。


「」


だがデュポーンは怪物の王、魔神だ。力が完全でないなら完全になるまで逃げればいい。デュポーンはエキドナを体内に吸収し身体から黒炎を発する。アルセイドは黒炎に焼かれながらも嗤いデュポーンの瞳を狙い長槍を投擲した。長槍はデュポーンの眼球へと突き刺さると同時にデュポーンはその場から黒煙と化し消えた。


「や、やったのかぇ?」


アルセイドが地面へと着地すると周りを警戒しながらアルセイドへと近づくキュベレー。


「.......逃げられた。」


キュベレーは憤怒の表情を浮かべ手を横に振るう。


「くっ、ならば早く奴の後を追うぇ!」


「あの魔力量の転移なら、もう地上にいる。帰還したらお前はオリュンポスに報告すればいい。」


アルセイドはこの場にはもう用事がないと出口へと向かい始める。


「待っ........!?」


アルセイドの後を追おうとキュベレーは背後を振り向けばこの空洞そのものが形を変え振動を起こす。それと同時に二人は理解する。空洞そのものに強大な封印術が施され冥府の最果てへと移動してる事に。


「やってくれたね」


アルセイドは苦虫を噛むような表情を取ると空洞の地面から無数の人骨が生えアルセイドとキュベレーを拘束して行く。振り解こうにもデュポーンに施されていた封印と同等か、それ以上の物が二人を無気力にさせ眠りへとつかせようとする。


「本来ならば..........雷帝ゼウスへと.......使う予定であったろうぇ.............あぁ.....ジョン.........」


キュベレーは人骨の中に完全に取り込まれ意識が完全に閉ざされる。


「アルセイドが起きたら.........皆殺しだから.................セナは.......アルセイド........もの.......」


アルセイドは静かに眠りにつくように人骨へと取り込まれて行った。空洞は二人を取り込むと同時に空間そのものを収束させ一本の大樹の形を取り花を咲かせる。そして花は枯れ、深淵へと姿を消した。


大分此方の投稿に時間が掛かってしまってゴメンナサイ!

もし、此処まで読んでくれている人がいるなら嬉しいです!

残念な事にもう片方の作品がヒットしてて.........本来ならば此方を読んで欲しいのですが......

此れからも不屈の英雄への御愛読、宜しくお願いします!

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