Episode66 "城塞都市の守護女神_参"
そろそろアテーナ様の話も入れたかったので、此処で一話、入れます!
「アテーナ様、お起きください。」
ペルセウスは優しくアテーナの肩を揺らすとアテーナはペルセウスの膝下から顔を起し、目をゴシゴシと両手で拭く。
「ふわぁ〜、此処は何処ぉ?」
あくびをすると再びペルセウスの膝下へと頭を乗せ猫なで声でペルセウスへと聞く。
「アトス山でございますよ、アテーナ様。」
「え〜何でこんな田舎何かに来たのぉー!ボクは君と綺麗な景色、夜景、そして美味しいお酒にありつける処に行こうって言ったのに!」
膝に顔を埋め我儘を言うアテーナに苦笑で答えるペルセウス。
「アテーナ様、お忘れですか?お眠りにならせられ前に最寄りの神殿でお休みになられたいと。」
アテーナはそれを聞き思い出すが文句を垂れた。
「でもこんな辺境...それも北東の端に来なくても.....」
「いえ、これが正しいのですよ、アテーナ様。北東の中央にご尊顔を出されればご自身の神殿はおろか、一帯を治める領地神に多大な混乱とご迷惑をお掛け「もぅ!そんなのかけさておけばいいんだよ!」いえ、それはオリンポスに従属する者として「オリンポスに従属ぅ?ペルセウス君は“ボク”のものだよ!あんなキチガイ連中の命令なんて聞かなくていい!ボクだけの為に動く、いいね?」....かしこまりました。」
意外にもセンチメンタルな姿を見せるアテーナに口を開け驚くペルセウス。だが自身を星座から生き返らせて貰ったのは言うまでもなくアテーナ本人。新たな人生に置いて自身の命を捧げるのはアテーナにのみと誓うペルセウスは再度、己の使命を確認するのだった。
「はぁ...何故ボクはこんな場所にも神殿を作っちゃったんだろう?」
「私はこの地が好きですよ。とても静かで美しい。修練の場としても程よく適していると思います。」
何となく感じた事を口走ったペルセウスの言葉にアテーナは身を起し考える素振りをする。
「修練の場....確か、大昔にクロノス神が奇怪な事を申していたのをボクは覚えている....」
「時の神が....一つ、よろしいでしょうか?」
クロノスと言う名を聞きペルセウスは疑問を感じた。
「神統記には先の巨大な大戦でゼウス神含めるオリュンポス神により時の神らティターネス神族を討ち倒したと記されているのを生前、目にしたのを記憶しているのですが。」
「それは人が書いた物だろう?真実とは奇なり。ボクはまだ生まれていなかったから真実は本当はよく分からないんだけど.....少なくともギリシアを支配するオリュンポス一二柱よりも...」
二人は馬車を下り断崖絶壁から見える大海を眺める。アテーナの表情は何処か心此処に無しと言った表情だった。
「アテーナ様?」
「あぁ、ごめん。それでさっきの続き何だけど、クロノス神が奇怪な事を言ったのを思い出したんだ。それも大昔何だけどね。」
アテーナはそう言うとクロノスが過去に発言した台詞を引用し、ペルセウスへと説明した。
「“話をしよう、私にとってはつい昨日の出来事だが、君たちにとっては明日の.....いや、遥か先の出来事だ。全ての隣界は一つとなり、おっと、此れは話しをしては行けない事だったな。まぁいい、話を戻すがその中でも私はアトス山に根を降ろした神を生みし女、生神女マリア、彼女はとても興味深かったよ。ガイアに連なる何かを感じた気がするよ。”などと意味が分からない事ばかりを一人で話すとオリュンポスの円卓から再び消えたんだぜ?何がしたいのか本当に分かんない神なんだ。」
アテーナはプンプンと頬を膨らまし怒る。
「とても興味深いお話ですね。」
(全ての隣界は一つとなり....ですか)
ペルセウスはその言葉が頭に引っかかり眉間に皺をいれ目を閉じると二人はアテーナの神殿へと着いた。
「はぁ、やっとボクの神殿に着いた。この神殿に来るの何百年ぶりだろう?」
アテーナがそう言うとペルセウスは神殿の戸を鳴らした。
「何者なりや?」
修道女の姿をした女が姿を現すとアテーナがペルセウスの前へと出て宣言する。
「信奉する女神の名は誰だい?」
「アテーナ様を置いて他におらず。」
「ならば幸福せよ!此処に知恵、芸術、工芸、戦略を司るギリシアの女神アテーナが顕現する!」
肩手をその修道女へと翳し、したり顔でペルセウスへとチラチラとどうだったと言わんばかりの視線を向けて来た。
「......」
修道女は驚き言葉を話せずにいるとアテーナは修道女の肩に手を置く。
「畏怖することなはないよ?ボクは「アテーナ様の名を使いあまつさえ神殿の御膳で無礼を働くか!今すぐこの場から立ち去りなさい、不届き者め!」
肩に乗る手を払い戸を締められる二人。
「.......は?」
アテーナのこめかみに怒りの血管が浮かんでいく。ペルセウスはすかさずアテーナのご機嫌とりをとった。
「アテーナ様、お怒りをお沈め下さい!彼女に悪気はないのです。裏を返せばそれ程までにこの神殿、アテーナ様への信仰が深い事を意味するのですよ!」
「ボクは神託を全ての神殿へと月に一度、聞かせている。それにも関わらずボクの声を聞き間違えたんだ。慈悲もないよね?」
「あります!.....あれ?アテーナ様、何をっ」
アテーナは神殿の扉を吹き飛ばし中へと無理矢理入った。ペルセウスがマントを払うとそこにアテーナの姿は無く既に内部へ入った事を理解しすぐに後を追う。
「「何事か!」」
幾人もの修道女、神父とが何事かと音がする方へと行くと一人の女性が立っていた。ステンドガラスから照らし出される光が彼女を照らす。
「貴殿がこれをしたのですか?」
神聖な雰囲気を出す銀髪の女性に後ずさりながらも問う神父。そして駆けつけた一人の修道女が叫ぶ。
「貴方は先程の....此処は貴方がいるべき場所ではない!直ちに出て行きなさい!」
アテーナはそのセリフを聞き全てのステンドガラスを割る。割れた影響で銀髪の髪がなびき美しき姿を一同へと魅せた。
「ボクの相応しい場所、ね?僕以上にこの神殿に相応しい人はいないと思うけどね。」
「そのお声は.....」
神父と叫んだ修道女以外の全員が口を開き膝をつける。
「アテーナ様!」
そこでペルセウスが登場すると皆は彼の発っした言葉に驚愕の表情を見せた。一人の修道女は未だに状況が理解出来ずにオロオロとしていた。
「立場を理解出来たら早く僕たちの居城へと案内するんだ。そこの修道女、此度の不敬はペルセウス君の顔に免じて許して上げる。けど、次はないから、覚えて置くんだね?」
それから暫くすると意識を取り戻した様に神父の一人がアテーナとペルセウスを神の祭壇へと案内された。
「はぁ、神気が微弱ながらも回復するよぉ。」
「アテーナ様、ご行儀が悪うございますよ。」
祭壇の王座にてぐだりとだれるアテーナにペルセウスは注意をするがアテーナは怒られたのが嬉しいのか笑顔を浮かべていた。
「さて、此方には幾ら程の滞在期間を設ける予定ですか?」
「明日には発つよ、時間が惜しいからね。それにほら、見てごらん。ヘーラが僕らのことをこのとおり監視してるって訳さ。」
祭壇の天井にまばらに張り付く血涙を流す眼球指し告げる。だがペルセウスにはそれが見えなかった。
「あぁ、そう言う事、ヘーラ。わざわざボクにだけ見せていたんだね。威嚇のつもりかい?ボクはその程度の警告では止まりはしないよ。この旅の目的は......だからね、くく。」
目的の部分をヘーラにだけ分かるように眼球へ向け小さく口パクで言った。
「...そうか....そうであろうな、そなたは。くく、くははははは!」
ひとしきり笑ったヘーラは座から立ち上がり世界をオリュンポス山から見渡す。
「だが、させぬさ。ヘスティアーの言う通り、そなたには野心があるようだが妾らは止まらぬぞ。ギリシアの覇権を担うのは我らがオリュンポスの十二柱。だがその上に立つのは我が親愛なる夫ゼウスを置いてほかならぬ。そしてそれは未来永劫として変わりはしない。」
ヘーラは冷たく笑みを貼り付けると自身の後部に両の眼が出現し血の涙を流した。
「どちらが早期に獣の血を手に入れるか勝負と行こうではないか。なぁ、城壁の破壊者よ。」
男神の中では1、2を争う程の美貌を持つ狂乱の神が姿を現し静かにそれに頷ずいた。
Chaos:Demerit〜貞操が逆転した世界〜の方は適当に書いてるので早く書き上げる事が出来るのですが此方は考えて書いてるので少し投稿するまでの時間に間があいてしまう事、誠に申し訳ない!




