Episode42 "淫らな行為"
おはよう諸君!まぁ、分かっていたけどもね?うん。両腕を枕にして眠る姫さん方がいるわけですよ。
「むにゃむにゃ、セナ、チュキ」
瀬名はアルセイド方へと顔を向けると可愛らしい寝顔をした美少女が自分の腕を枕替わりにして眠っていた。その愛らしさに思わず緊張する。
(可愛すぎる、現世では考えれない程に。正直な話、ペロペロしたいよ?)
「むにゃ、ふふふ、ジョン君、そ、そこはおしりのあ「言わせねぇーよ!」ふひひ、いけずですぅ、むにゃ」
ネーレイスは夢の中でも変態な事を考えているようだ。ネーレイスもアルセイドに劣らず美少女だ。しかも顔はドストライクときた。だが分かって欲しい。
(二人共地雷なんだよ!)
神々と言う生き物を超越した存在は独占欲が強く下手をしたら永遠にそれに付き従わなければならない。それはもしかしたら幸運な事なのかもしれないが逆の場合も想定できる。瀬名は重圧の中を永遠に生きたい訳ではない。開放されたいのだ。容姿という点で過去に幾度と危機が瀬名の身に降りかかったことで瀬名は自由を求めている。
人はそれを我儘と言うのかも知れないが瀬名は自分の決断が出来る世界で生きていきたいのだ。そう、簡潔に言えば女性からのアプローチよりも自分から攻めたいのである。
瀬名は二人を起こさないように腕をアルセイド達の頭から優しく外し枕をあてがう。そして静かにベッドを降りると部屋を出る瀬名 。
「取り敢えず朝風呂でもするっ」
身体を伸ばし廊下を歩きながら美しい中庭を眺めていると人とぶつかってしまった。
「ごめんなさい、大丈夫ですか?」
「は、はい、あっ」
手を伸ばし立ち上がらせると昨日の仲居さんだった。
「あ、仲居さん.......おはようございます。昨日の料理ほんとうに美味しかったです。」
いろいろとはあったが昨日の晩食が美味であったことに変わらず嬉しそうに話す瀬名。仲居さんは瀬名の表情を見て笑顔になり会釈をするがその笑顔に雲がかかっていくように暗くなる。
「お客様....何故私の差し上げた住所の場所までこなかったのですか?」
「それは......」
中学時代のあの姉妹を思いだし冷や汗を流す。
「それは?」
(何かいい言い訳を....そうだ)
「昨日来たばかりで此処の地理にあまりくわしくないんですよぉ〜あはは。それに夜も遅かったし仲居さんの御家族にも悪いかな〜と、はは。」
完璧だ!心の中でそう思う瀬名は彼女へと愛想笑いをする。
「心配ご無用です。私は一人暮らしをしているので、そしてどうか二人の時はメライナとお呼び下さい。」
ローマ字でのスペルはMelainaだろう。メライナともメレイナとも呼べる。
「いや、でもあんな遅い時間に女性の家に上がり込むのは「いいんです!」襲っちゃうかもしれ「是非とも!」
「.....」
「どうしました、お客様?」
「熱湯へと入ったあと食事を取ろうと思うのですが此処は確か朝食も出ると聞いたのですが、」
取り敢えずこの女も危険だ。話をづらそう。
「えぇ、出ますがご準備の方をした方がよろしいでしょうか?」
丁寧に返されたのだが違和感がある。朝早いのも分かるがこの旅館には昨日から誰一人として姿を見ない。
「一度、外出をなさって見てはいかがでしょう?此処での朝食はあまりおすすめしないので。」
「そ、そうですか。そういえば他のお客さんの姿を見ないんですけどもしかして此処に泊まってるのってオレ達だけですか?」
「はい。」
「もったいないですね!此処に泊まれば美人な仲居さんに会えるし美味しいご飯が食べられるのになぁ。」
瀬名はお世辞を言って適当に切り上げるようと熱湯へと足を伸ばそうとするが腕を掴まれる。
「お客様、今夜はどうぞおいでなさって下さい。私の火照りをどうか。」
(何を言っているんだ、この人。顔が真顔だから感情も読み難いし。しょうがない...)
「いえ、失礼させていただきます。そう言った行為は連れに申し訳が立たないので。」
アルセイド達を盾に使わせて貰う。
「しかしお客様、英雄色を好むと言いますしお試しで構いませんよ?」
「英雄ではないので結構です。」
腕を掴む手が離れない。
「あの?メライナさん?」
俯くメライナの顔を覗きこむと涙を溜めていた。そして、
「びぇぇえええええええんん!!何でぇですかぁあああああああああ!!私、初めての一目惚れなんですううううううう!!!男になんか興味なかったんですけど貴方を見ると、見るとうぅ、びええええぇえええええええええんん!!抱いて下さいよぉぉ!!!抱いてぇ〜お願いしますぅ〜!!何でもしますかれぁ〜!!〇〇〇〇〇〇でも〇〇〇でも〇〇〇に〇〇〇〇とか入れていいですかぁ〜〜!!うぅ、むしろシて下さいぃ//」
泣き叫びながら自分の肩をぐりんぐりんと揺らしてきた。最後の台詞に至っては究極に卑猥な願望だ。
「いやまず、誰だお前!!」
キャラが全然違う所にまず驚いた。と言うよりもオレに抱きつくな!鼻水とか涙で服がびしょびしょじゃねぇーか!!しかも離れないし、
「えへへ//」
嬉しそうに抱きしめるメライナを引き剥がそうとするが何度も抱きついて来ようとする。
「にゃ、にゃんでぇですかぁ!!」
「離れろ変態!変態は一人でもう手いっぱいなんだ!!」
「ならぁ、わちゃしもその変態の仲間に入れてくりゃさんよぉ!!」
力強いなこいつ!離れねぇ!
「おい、お客様だぞ!!熱湯行くから離してくれぇ!「背中ながしましゅかりゃぁ!」いらねぇ!!離れろぉー!」
何とか離れられたと思ったら足にしがみついてきた。
「あんらまぁ、こんな朝から元気どすなぁ....ところでメライナはん、何をしてはるの?」
女将さんの登場。騒がしくしてたから確認に来たのだろう。そして女将さんが視線を下げるとメライナさんと眼が合う。凄い量の汗がメライナさんから流れていた。
「これは違います。此処での文化をお客様にお教えしていただけです。」
すっと立ち上がりきりっとした表情に戻り話すメライナ。
「そうどすかぁ?ほんならこのあとぉすこ〜しその文化とやらについてお話しましょかぁ?」
「は、はぃぃ、」
女将さんは自分に一礼をした後、メライナさんを連れて歩いて行った。瀬名はその姿を同情した視線で見送りと熱湯へと一人向かった。
「ふぅ、やっぱ温泉は落ち着くなぁ。しかも一人占めと来た。」
最高じゃないかと思いながら湯に浸かりながら街を見渡す。プリギュアよりも小さいがとても美しい街だ。
「そろそろ上がるか、あの二人が暴れてる可能性もあるし、はぁ。」
時刻は大体七時を回った事もあり街にも通行人が増えていた。廊下を歩きながら此処での通貨がないことを思いだし朝食を取る前にアルセイド達の財の一部を女将さん換金して貰おうと考える瀬名。
「おーい、二人共起きっ!?」
戸を開けた瞬間二人は自分にダイブしてきた。
「セナ、メッ!」
「だ、ダメですよぉ!わ、私をお、置いてど、どこかに行ってわ!」
抱きついたかと思えば自分はべッドの上に転がっていた。どうやら二人に投げ飛ばされたようだ。
「セナ、石鹸のいい匂いがする。」
「ふふ、濃厚ぅです、な、舐めていいですか?い、嫌と言っても、ふふ、舐めますけどね。」
二人は自分の左右に移動したと思えば自分の両腕を枕にしだした。
「ちょ、ご飯食べに行こう!!あはははははは、うえっ、止めてっ、くすぐっあははははは」
二人は匂いを嗅ぎながら助骨のあたりを舐めだしたのだ。逆セクハラである。
「れろれろ、美味しいね、セナ?」
「いっ、痛いですか、き、気持ちいですかぁ?ふふふ」
「あははははははははあははっははあははははははは、ほんとっにやめ、あはははッ」
ぶちっと堪忍袋の緒が切れる。瀬名は二人を引き剥がしアルセイドへと視線を向ける。
「セ...ナ?」
アルセイドの両手を片手で抑えつけお腹のあたりはだけさせる。
「な..に?」
アルセイドは縛られる事に興奮しているようで腹に顔を近づけようとしている瀬名の行動に抵抗せずワクワクしていた。
「ふぁ!?」
アルセイドは可愛らしく声を上げた。瀬名はへその近くへと唇を当てたのだ。ネーレイスは人差し指を唇に置いて羨ましそうに見る。
「ふふふ、喰らうがいい、ぶうううううううううううっ!!」
口へと息を送りアルセイドの腹を使い音を鳴らすとアルセイドは悶える様に暴れる。
「ふわぁ//なに?セナ//ダメ...だよ//ダメ、んっ//あぁ、ん//」
服ははだけエロイ格好となりジタバタと暴れるが力が出ない、そしてセナは舌をへそへと入れ舐める。
「ひゃあ//もぅっ//セナっ//んっ//はぁ、ん」
そして唇をアルセイドの身体から離すとアルセイドは痙攣する様に身体をビクつかせ光悦とした表情で瀬名を見ていた。しかしその視線はどこか物足りないように切ない表情だったがこれ以上の事はしないので無視だ。
「ネーレイスちゃんは相変わらず変態だなぁ.......」
視線をネーレイスへと向けると準備満タンですよっと言わんばかりに下着姿になっていた。そして片手を広げてべッドへと横たわる。多分気づいていないと思うが鼻血出てますよネーレイスちゃん。
「来て?」
「っ」
下半身の物が一瞬反応しかけたがこれはお仕置きだ。けっしてエロイ目的ではない。アルセイドとは違い脇腹から腋へむけ軽いキスをしていく。
「んっ//あぁ//これが、っ//新たな痛み、なのでうぅね//もっと//あぁ、あぁ//」
両腕を上げ寝そべるネーレイスはとても魅力的でドスケベだった。そしてフィニッシュに脇腹でアルセイド同様ぶぅううと鳴らしネーレイスは悶える。
「ぁぁああっ//ンンンッ//だめぇっですぅ//ジョン君っ//」
魚が陸に上がった時の様にネーレイスも身体をピクピクさせる。ネーレイスもアルセイド同様、瀬名に熱い視線を送るが勿論それ以上の事はしないのでべッドから下り自分の服へと着替えていく。もちろん制服だ。ネクタイを締め胸のポケッ卜へとしまう。
「いつまでも寝てないで行くよ二人共?」
「「ひゃいぃ//ご主人様ぁ//」」
何だこの二人、大丈夫か。
「お、おう。とりあえず最初は女将さんに金に変えて貰おう。何かいらない財宝とかってない?」
物でぶつぶつ交換を一々していてはすぐに尽きてしまうので換金できる人に変えて貰おうと言う主旨を伝えると二人は承諾する。二人はまだ顔が紅く瀬名に熱のある視線を向けていた。誰からどう見ても彼女らが発情していると分かる程に。
「ちょ、マジで普通に戻ってくれ二人とも!オレが薬か何かを盛ったと思われるから!!」
長い廊下を歩きながら二人に言うが聞く耳待たず身体を猫のように擦りつけてくる。
(はぁ、先が思いやられる。)




