Episode41 "熱湯に美女"
温泉回と聞くと興奮する層としない層が居ますよね?もちろん自分は興奮する派ですね。
水着回も然り。おっ◯いの描写に力を入れてくれるのなら尚良し!個人としてはもっと腋の描写に力を入れてくれたら感謝の限りなのですが。こう適当に線一本ではなく生々しく描写をして頂けると感謝の極みです。
そう言えば異世界に来る前に何やら巷ではポケ◯ンGOなる物が流行っている様でしたがあれは友達と一緒に歩くからこそ楽しいと個人的には思うのですよ。そして何よりナンパ、出会いにも繋がるかも知れませんよね。もっとも性犯罪に繋がるような三流行為は控えた方がいいですけどね。健全に行きましょう!
「ふぁ、疲れたぁ!」
脳内で一人言を淡々と妄想する瀬名は一先ず先に身体と頭を洗い温泉の湯へと足を入れる。
「熱いっ!でもこの感覚がいいだよなぁ。」
温泉に来たって気持ちになれる。それに景色も最高だ。竹の柵が張ってあるが周りには街明かりと共に綺麗な半月が出ていた。それに積もる雪も合わさり箱根に行った時の事を思い出す。
(はぁ、あまり落ち着く暇がなかったけどやっと落ち着ける。)
夜空を見上げながら何処か悲しい表情をする瀬名。
「.....母さん」
母一人を残し異世界に来てしまった瀬名は出来る事ならば元の世界へと戻りたいと願うのだが方法がない以上は今できる事に集中するべきだと考えていた。
「環境に振り回されて此処まで来たはいいけど......どうしたものか。」
(北の最上部に行くのは決定だとして、その後はどうする?バルトロメウス達の団に正式に入れて貰うのが最善だと思うけど、)
こんな人外魔境を瀬名一人で生きていく事は不可能に近い。これまでは幾度も仲間の助けや幸運により命を繋げてきたがこれから先はそうとは限らない。
「まぁ、何はともあれアルセイド達がいて助かった。まず、俺一人だったら宿にも泊まれなかったからなぁ。いや、牛頭に殺されて此処まで来れなかったかな、はは。」
苦笑いを浮かべ湯を手ですくい顔へと被せる。
「は?」
しかし瞼を開くと景色が変わり眼前には裸のアルセイドとネーレーイスがいた。瀬名は訳が分からずその場へと硬直する。温泉に浸かっていた筈の身体が今は空気にさらされ地に立っているのだ。
「ふふ、ジョン君が来てくれましたぁ。アルセイドちゃんの言った通りですね、ふふ。」
「逆転移、セナに仕掛けたちょっとした奇跡。」
ネーレーイスは背中を向け色っぽく笑いアルセイドは親指でグーを作り自分を見ていた。
「ご、ごめん!!」
固まっていたが正気に戻り二人の裸を見てしまったことに対し謝罪をし後ろへと身体を向ける。
「じょ、ジョン君.....照れて、いるのですか?」
「な、な、な、何をしてっ!?」
ネーレイスが抱きついて来たのだ。背中に生の乳が当たり息子が反応するのを何とか理性で押さえつける。
(考えるなぁ、感じろぉ!あ、馬鹿、この場合は感じたらヤバい!)
「..........ネーレイス、ズルい。」
するとアルセイドは自分の腕に抱きついて来た。
「うわっ!?」
余りの動揺に体勢を崩しネーレーイスとアルセイドを巻き込む形で温泉へと転げ落ちる。そして急いで立ち上がると二人は温泉から顔を出し紅色とした表情を取っていた。
「ジョン君、ジョン君、ジョン君、ジョン君、ジョン君、ジョン君、ジョン君」
狂った様に自分の名前を連呼し鼻血が肌を伝うネーレイス。そして何事かと思いネーレイスの視線の先を確認すると腰から下を直視していたのだ。
「うふふ、さ、触って......良いですか?」
艶のある声で誘う様に言うネーレーイスに瀬名は羞恥心を感じブツを手で隠すとネーレイスの隣にいたアルセイドも口を開いた。
「セナのセナ、おっきい//」
(おい!)
心の中でツッコミを入れる瀬名。アルセイド自身もブツをマジマジと見ながら静かに鼻血を垂れ流す。そしてぎこちない歩き方で近づいて来てモノへと触ろうとしたので自分は逃げる様にその場を後にした。
「じょ、ジョン君?何処にい、イくのでしようかぁ?もっと、もっと、見て、観て、診て、満たされたかっだのですが.......」
ネーレイスは人差し指を唇に当て去っていく瀬名を物欲しそうに眺めていると眼をぐるぐると回し温泉へと顔から倒れ水飛沫を上げた。
「うぅ、動けない.........追いかけたい、けど腰が抜けてっ」
アルセイドは瀬名を追いたかったが興奮度が度を越したのか腰を抜かしてしまった。そして静かに温泉へと転がり湯へと浸かる。それからしばらく二人は温泉へと浸かっていたそうだ。
強制的にラッキースケベをさせられた瀬名はげっそりと部屋へと戻り天蓋付きベッドへと寝そべる。和風だった部屋がゴスロリ少女趣味丸出しの洋風部屋へと変わった事は既に気にはしてなかった。
「つ、疲れたぁ、」
役得だったのかも知れないが今の自分には刺激が強すぎる。そして眠気が瀬名を襲いウトウトとしていると静かにその瞼が閉じられ瀬名は眠りへと落ちた。
「ん?」
風を感じ目を開くと大きな赤い月や星々が広がる世界が視界に入った。月はどうやら月食の第一接触と第二接触の中間にあたる位置にまで動いていた。
「.......て事わああああああああっゴボゴボっ」
身体を回転せると同時に正面から海へと突っ込んでしまう。激痛が瀬名を襲うが直ぐに痛みは引いた。
(今回は前とは違うっ!.....強化が流れない?)
強化を流し海上へと目指そうとするが海面からその身は離れていく。いや離されているがこの場合は正しいだろう。
(暗い)
月明かりは消え既に闇しか広がらない深さまで沈んだ瀬名は感覚を聴覚へと研ぎ澄ませる。
ポチャン ポチャン ポチャン ポチャン ポチャン ポチャン
波紋が広がり音が深海をソナーの様に木霊した。そしてその波紋へと手を伸ばすと光が一瞬瀬名の視界を覆い瀬名の前へと人影が近づくのを感じられるが前が見えない。
「君......届.....ない」
男の声の様で男じゃない。女の声の様で女じゃない。不思議な声が瀬名の頭を掻き乱す様に流れると瀬名はその場へと倒れる。倒れた衝撃で大きな波紋が広がり瀬名は何とか顔を上げようとすると目の前にはアルセイドとネーレーイスがいた。
「だ、大丈夫ですか、ジョン、君?」
「うなされてた。」
周りを見渡すと眠りにつく前の景色と同じ宿の部屋だった。二人は心配そうな顔で自分を見ていたので大丈夫だと二人に言うと二人は抱きついて来た。可愛らしい寝巻きを着ている様子から温泉から戻って来たのだろう。
「「安心して、ずっと、一緒だよ」」
二人は抱きつきながら唐突にそんな事を言ってきた。
(この子達と出会ってからまだ24時間も経っていない筈なんだけどな....)
そのまま枕へとボスっと頭を下ろし瞳を閉じる。限界だった。もうその身を睡魔に任せたい。両腕が動かされるのを感じたが自分は気にせず眠りへとつくことにした。
「あぁ、分かっている。」
オデュセウスは空を見上げながら一人呟く。
「また〜?人使い荒いなぁー!それに僕たち見限ったオリュンポスなんて無視すればいいのにぃー!」
テーセウスは短剣をジャグリングの様に回しながら牛頭の攻撃を紙一重に躱し魔術の詠唱を唱える。
「火の精よ、紅蓮の灯火を上げ、敵を焼き滅ぼさん_炎威」
短剣の剣先に紅蓮の炎が渦巻き相手の牛頭へと襲いかかる。
「グゴォオオオオオオ!!!」
全身を丸焼きにされた牛頭は悲鳴をあげるが炎が晴れる頃には黒焦げとなりヒビが入っていた。そしてテーセウスがちょんと触ると触れた箇所から灰と化し吹雪と共に消える。
「見つからない、か」
「あのおばちゃんもその時が来たら開いてくれるって約束したでしょー?それにぃー強者、贄を捧げ続ければ街は安泰なんだしー!」
二人は吹雪が強い中、前へ前へと進む。
「ああ、だが何時までも続く訳ではない。最近では此処に送られる咎人は減った。」
「そう....だね。時間がもう、ないのかぁ......」
オデュッセウスがそう口にするとテーセウスは顔を暗くし短剣をギュと強く握り締める。
「探そう。下層への入り口は一つだけじゃないかも知れない。それに今日が駄目だった場合は残念だけどあの子達を...」
テーセウスは冷酷な眼差しでそう言葉に出すとオデュセウスは唇を強く噛み苦渋の表情を浮かべる。
「オデュセウス、君はあの娘の」違う!!......チッ」
オデュセウスは舌打ちをすると黙ったままテーセウスを置いて先へと進んで行った。
「オデュセウス......」
テーセウスは足を止め彼の背中を眺める。何処か儚げで触れれば砕けてしまうのではないのかと感じる程にオデュセウスの背中は何処か寂しさを感じさせた。テーセウスはその背を見て改めて守ると心の中で誓い二つの影は吹雪の中へと深く消えて行った。




