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Episode32 "水精ナーイアス"

500話は行きたいよねぇ〜。まぁ、1000話は気力が続けば行けます!!

まずやりたいことがたくさんありすぎてヤバイ!

「はあぁ、お、踊りましょうぉ、し、死の、ふふ、狂想曲ぉ」


天宮から滝の様に流れる水が雫の様にキュベレー達が立つ天宮を包囲する。


(完全にぃ堕蛇の宮殿は堕ちぃ、ステンノーぉの封印が解かれたかぇ)


「何処を見ているのかしらぁ?ああ、オレイアスがお相手をなさっている方ですの、ふふ」


優雅に椅子へと座る木精は千里眼を使い地へと堕ちた天宮へと目を向けるキュベレーへと興味深く視線を向けるがオレイアス達の事だと気付くと直ぐさま興味が失せる。


「こ、これが、ほ、放置ぷれいと言うものなのでしょうかぁ?ふふ、何とも不思議で、き、気持ちが良いものですぅ。昂りが、おさ、おさ、抑えられないぃ。」


自分の身体を両腕で抱き、気持ちが良さそうに涎を垂らすネーレーイス。


「だからこそ、私の気持ちヲぉ、受け止めて欲しいぃ。」


水球が徐々に武器の形を形取り始め、槍、剣、斧、様々な武器の形を創り出す。


「これだけの攻撃では死なないのではなくて、ネーレーイスさん?」


口元を手で隠しながら木精は万を超えるであろう水の武器群を眺めながら言う。


「痛みを、あ、与えないと、い、イケないでしょう?楽しみま、ましょう。」


台詞を言いながらゴミを払うように手で水の武器群へと指示していく。すると宙に浮く万を超える剣群たちが一斉にキュベレーへ向け射出された。


「甘いぇ」


キュベレーの桜色の瞳が翠へと変わると同時に地面から無数の根が伸び鞭の様に水の剣群を叩き落としていく。叩き落とした剣群の群は水飛沫を上げさらに形を小さくし再度、キュベレーの元へと向かう。


(埒があかぬぇ....ならばぁ)


片足を前へと出し地面を歩みをするように叩きつける。


「ネーレーイスちゃんもいっしょにどッ痛ぃ!?ンキンモチイイイイッ!うっぐっ、ぶふぅっ、ふふ、ぐはっ、はぁはぁ、いい、良いでぅ、この痛み、ぶふぅ....」


木精ドリュアスとの会話を続けていた海精ネーレーイスの足元が盛り上がり天空へと押し上げる。土の質量に押され立ち上がる事が出来ないネーレースにさらに追撃が加わる。


「終わらぬぇ!」


押し上げる地面から大木が生まれネーレースを襲う様に貫き、花を咲かせるように成長していくのだ。


「本体を攻撃して尚も止まらぬかぇ....面倒なっ!」


水の剣群が雨あられの様に降り注ぎ続けるが、それを鞭で捌ききる。そしてキュベレーの翠色の瞳がさらに輝きを増しそのまま天宮の下の大地へと海精を乗せた土を叩きつけた。


「木精よぉ、其方はぁ後じゃぇ。」


そう残すとキュベレーは空間を裂き転移をする。ドリュアスはカップへと紅茶を淹れ街全体を空高く浮く堕ちゆく天宮から一望した。


「果たして私の出番は来るのかしらね。」


くすりと笑い、紅茶を口へと運ぶ。


(さて、アルセイドさんは先程から気配を感じませんが.....)


口元からは笑みが消え、冷たく冷酷な表情となる木精。


「何をしているのですか、アルセイドさん?」






「ガアアアアアアアル!!!!!」


その頃、もう一つの天宮ではアタランテーが獣の如き速度で仲間であった"物"を獅子の如き腕を使い斬り刻んでいた。


「最後の一人だっ!!」


両手両足は獅子の姿へと変わり尻尾は以前よりも巨大化しており片手には身体に比例し弓が巨大化していた。


「あり、がとう、ござ」


最後に身体を真っ二つにされた若き屍は感謝の言葉と共に灰へと変わった。


「ガルッ、うがあああああ!!!」


咆哮を上げ弓矢を一本空中へと放つ。


「精神まで獣へと変わったのですか、アタランテー?失望させないで下さい。私は此処にいますよ。」


水精は自身の胸へと両手を当て広げる。的は此処だと言わんばかりに身体を大きく広げて見せた。


「光の恵み_雨天ノ光弓ヴゥロケロス・ケロス・トークソッ!」


アタランテー含める天宮の上空から数十本の光の矢が天宮目掛け降り注ぐ。


「神性が多少混ざっている...加護は既に取り消された筈?」


軽く触れ、手が多少焼けている事に気付きそう言葉に出す水精。


「グルウウウゥゥ!!」


高速的な歩法で水精へと攻撃をしかけるが全てを紙一重で避けられる。天宮は矢の影響で倒壊が開始しており戦っている地面にも少しずつと亀裂が入っていた。


(何故、攻撃が当たらない!きっ、アレを出す!!)


アタランテーは英雄の中でも随一の速力を有していると自負するが攻撃が擦りもしない。これが神と人との差だと思い知らされる。がそれでも彼女は数多の冒険を仲間達と成し遂げた勇気ある者だ。この土地のため、キュベレー神の為にさらなる力を解放する。


「矢の形が.....そうですか、カリュドーンの瘴気.....それならば私へ傷をつける事が可能でしょう。もっともあたっ」


アタランテーは逃げ場をなくすように魔猪カリュドーンの血を浴びた矢を持てる膂力を使い最高速の速度で駆けながら水精の360度全体から矢を放った。


水精は針人間の様に突き刺さる矢により倒れることも出来ず立ち尽くす。無数の瘴気を放つ光の矢は水精の肉体を貫通し、端麗な容姿から惨たらしい容姿へと変貌をした。


そしてアタランテーは水精の肉体を一刀両断すべく身体の縦半分をカリュドーンの瘴気を浴びる矢を短剣へと変化させ切り裂く。


「.......ぐっ...」


短剣からはカリュドーンの瘴気が垂れながしの状態な為、使用者へ多大な被害を与える。アタランテーは口から血を吐き腕からは猪の角の様な物が内部から突き出し痛みで顔が歪む。


「瘴気で術者をはらもうと....聖獣であった事には変わりはない.....」


息の無い水精を横に腕を押さえつつキュベレーの元へと馳せ参じるべく足を動かすが。


_何処にイクノデスカ?


寒気がアタランテーを襲う。首を徐々に後ろへと向けると、


「痛みで溢れるこの気持ち、正しく正義、だとは.....思いませんか?」


身体中に広がる穴や切り傷が癒えていく。


「再生能力、回復能力に置いては私は花嫁達の中で頭へと君臨するでしょう。もっとも、私にはスティクシュなる権能も兼ね備えておりますが貴方如きでは使う機会も無いでしょうがね。」


「神々を罰する」と言う権利を与えられたと言う女神の名だ。


「ほら、今に至っても貴方は死に面しているでしょう?」


水精は続けてそう言うと同時にアタランテーは視界がぼやけ始めた。片膝をついた時、パシャっと言う水音が鳴る。


(水精の領域に....触れてしまった...)


呪いの様に呪印が身体へと広がり苦しみがアタランテーを襲っていく。


(キュベレー様......某は)


水は既にひき何故か宙へと浮かび雫の形をとる。そして数多の球体はキュベレーがいるであろう天宮へと集まっていった。


「ネーレーイスの馬鹿さ加減にはうんざりしますね。私の水域の水まで吸い上げて行きましたよ。」


「....はぁ....はぁ....」


手を地につけそのまま為す術もなく地面へと身を倒すアタランテー。薄れゆく意識の中、最後の力を振り絞り、花嫁という者達の素性を聞く。


「花嫁.....達とは...何だ.....」


「あら、まだ生きていたのですか?」


アタランテーが声を出した事により生存を確認する。


「花嫁達.......はっ....ぐほぐほっ、何だ....」


息が苦しくなっているアタランテーはもう一度問う。水精はアタランテーのその姿を見下し冥土の手土産話でもと思ったのか口を開き始めた。


「花嫁が何か、ですか?簡単ですよ、私の場合は他の水精を全て吸収して完全体になったという事です。そう全てです。この意味がお分かりですか?」


水精は饒舌に口を滑らせる。


「......」


アタランテーの視線は既に泳いでおり聞こえているかすらも分からない。


「取り込んだ水精の寿命も、不死性も、そして起源、司る権能まで全てが私たちは使用が可能なのです。もっとも、何人かは理性がギリギリの状態のあり様ですがねぇ。何せこれ程まで膨大な質量の融合、とてもじゃあないですが常人のニュンペーには耐え切れる筈もありま....死んでしまわれましか。」


アタランテーの心臓の鼓動は既に停止をしていた。


「やぁ、ナーイアス。」


天宮は地上へと落ちきり水精はゆっくりと身を浮かせ地上へと降りる。するとヒュラースがこちらを見上げ挨拶をして来た。


「ヒュラース様!!」


そのまま抱きつき、唇へと口付けをする。


「.....アタランテーさんを殺したのかい?」


ナーイアスは腕を首へと回しお互いの鼻が当たる位置で話を続けた。


「はいぃ、私はただいま一柱の堕神を滅した後、アタランテー含むプリギュア兵を一掃しました。偉いですかぁ私ぃ?」


甘える声で足をヒュラースへと絡みつけ先程とはうって変わって乙女の様な表情をする。


パンッ!!


頰を思い切り引っ叩かれる。


「君達は僕の言葉をいつも聞き入れてくれないんだね。」


失望した様な表情を浮かべ天宮の残骸へと階段を登るように上がっていく。頰を打たれたナーレイスは顔を紅く染め打たれた場所を愛出るようにさする。


「ああ、ヒュラース様の愛が私の身体にぃ.......」


アタランテーの亡骸へと辿り着いたヒュラースは彼女の開いた瞳に手をやり瞼を下ろす。


「アタランテーさん、こんな筈では無かったんです....許せとは言わない、どうか僕たちの行く先が冥界、いやさらに下層の地獄へと行く事を天から願っていて下さい。」


そう言うと立ち上がり戦闘が聞こえる数キロ先にいるであろうキュベレーの姿を捉える。


「ナーレイス、行くよ。」


彼女の顔を見ないままヒュラースは歩みを始めた。


「はいぃ、ヒュラース様ぁ//」


嬉しそうに後を追うナーレイス。過ぎ去った天宮からは水がな流れ出し瓦礫共々土へと還って行った。


訂正が.....。

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