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Episode24 "蛇との邂逅"

努力をしない奴が結果を出せるのか?才能によるところにも左右をされるが努力をしない限りは前進もしないだろう。


バルトロメウス達と出会い、修行を秘かに続けて来たかいがあり肉体にかける強化は完成されたが、経験の差だろうか、強化にかけるラグが団員達と比べ数倍かかってしまう。


強化の話だけじゃない、現実の世界でだって日頃から努力を行えばたとえ微々たる物とは言え成長していくものだ。俺には才能がないだのそれは不向きだと抜かす軟弱者にはなりたくない。


極めろとまでは言わない、ただ一度やろうとした事には挫けずある程度まで出来る様に励め。母はよくこの台詞を言い聞かせていた。


一つお話をしよう。異世界転生においてニート共が異世界転生で活躍をするだろうが、あれは幻想でしかない。大半は特典だのチートだのと既に努力を手放している輩が偽りのハーレム、武力を有して好き勝手やっているだけの愚かな物語だ。第一、現実世界で上手く行かなかった奴が異世界で上手くいくものか?オレはそうは思わない。


親に迷惑をかけてまで家に閉じこもり、心配をする親へ罵倒を吐く。なんとも嘆かわしく愚かで無能の極地だ。いったい何様なのだろうか?そんな彼ら彼女らは異世界においてコミュニケーションを果たして取れるのだろか?簡単だ、現実的に考えればNoでしかない。


例えバイトであろうと家から出て、汗水を垂らし父母に少しでも家にお金を入れる事こそが親孝行と言えるのではないのか?自分の世界と言う殻に隠れず殻を突き破り外の世界へ出るという事はちょっとした冒険の章ではないのか?


学び慣れ適応する事で人は繋がり成長を繰り返していく、だからこそ目の前に広がる苦難に立ち向かわなければならない。それが人生って言う物だ。


でもね?いきなりラスボス級の苦難が唐突に現れるのはナンセンスかなって思うんですよね。


「勇者よ、剣をとり我に覇を見せてみよ。」


うん、分かってますよ、脳内妄想いい加減にしろって言うんですね?


「.......」


(はぁ、怖い怖いって思っても逃げられないよなぁ)


それよりも前にそびえ立つ異形の口から剣と言う言葉を思い出す。


(確かさっき耳元の近くから水に何かがぶつかる音が聞こえたけど.......これか?)


ちょうど下を向いたら右側にグラディウス型の剣が置かれていた。


(待て、さっきの音ってこれが投げられたのか?あっぶねぇ!!)


取り敢えず水面に浸ってるグラディウスを拾い上げる。


「.........」


どうしよう、びびって声が出ない。


「来ぬか?ならば我から行くぞ勇者よ、死んでくれるなよ。」


いくつもの柱に巻きついていた巨大な尾がいつの間にやらオレの上空へと姿を見せていた。


(は?さっきまで巻きついて!?くそ!!)


「うおおおおおおおおおらららららら!!!!」


右足へととっさに強化を促すが魔力を回し過ぎたせいで過去一度も経験した事がないスピードが瀬名を襲う。


「ううううう!!?ぶつかあああある」


Gが瀬名の身体を襲い身体のいたるところに傷が出来る。反復横跳びの容量で飛んだ筈なのだが反復以上の距離を跳躍し一本の柱へ体をぶつけようとしていた。


(く、全身に!!)


ドンオオオオオオン!!! ヴアアアアアアアア!!!


柱にぶつかる音と共に先程までたっていた場所には巨大な尾が振り落とされ、その振り落とされた衝撃による破壊音も同時に響いた。


グラ スウウウウ ドン!!


柱が折れ倒れる。


(正直にやばかった、反射神経が物を言うのは本当のようだよバルトロメウス)


瀬名は折れた柱の場所から姿を現し、巨大な蛇女へと視線を送る。


「何故攻撃する!!」


悪意がない事を説明すれば、もしかしたら。


「汝が我に傷をつけよう事が出来れば答えを示してやろう」


「な!?まっ「もっとも出来ぬ話だろうがな」


蛇女の頭皮(蛇の群れ)が逆立って?


「グフッ!?」


(お、重い!!こ、これは!)


「ほう、あの能面が言うだけの事はある」


瀬名は両膝を地につける。身体がまるで鉛の様に重い。


「........神の重圧」


「ほう、知っているか。もっとも我ら神が全力を出せばお主ら人間は肉体を保てず消滅するだろうがな。だが安心するがよい。我の重圧は真の神々共よりも格段と力が弱い故、今与えている重みの二乗くらいが我の限界だ」


(二乗って言われても、くっ)


全身に強化をかける事で何とか立ち上がる。重みを感じるがその倍の強化を肉体にかければ、


(身体はまだ動く、魔力もまだ余裕はある、よし)


ギユンンンン バン


瀬名は片足に魔力を流し違う柱、柱へと飛び移る。欲に言う連続壁ジャンプに近い奴だ。


(.....強化を解けば確実に落ちる!!)


強化を使い柱へ足をめり込ませる事で何とか飛び移れてるのだが魔力の消費が激しい上、重圧がかかっているから普段の倍以上の強化を施さなければならない。


(良し、背後に「ぶはッ!!?」


尻尾が背面を襲い身体を思い切り投げ飛ばされる。


「風圧がッ!!」


衝撃が強すぎて身体の態勢を変えらない。瀬名は握るグラウディウスに力を入れ近くにある柱へ突き刺し速度を落とそうしたが、


ガキンッ!! ガガガガガッ!!! ブチ


「へ?」


剣を突き刺したまではいいが速度を落としきる事が出来ずそのまま投げ飛ばされる。


(な、何で!?あッ)


横目で柱部分を見ようと顔に向けると右腕がブランと力なく揺れていた。剣は柱へ突き刺さったままだった。


「うがいいいいいいいいててええええええええええ?!!!!!」


ズドーンッ!!!!!!


地面へと強く身体をぶつけることになった。


「ひゅ、ひゅぅ」


呼吸が出来ない。


「ひゅぅ、ひゅぅ」


苦しい。口から血が出る。


「ひゅぅ、ひゅぅ」


強化が切れていた様で、身体がボロボロだ。足の骨も落ちた時の衝撃で曲がっている。そして幸いな事に痛みは麻痺をしているよで痛みは感じられなかった。


「此処までか、勇者よ」


鋭い指先の爪が瀬名を襲うために近づいてくる。


(主人公ならここいらで覚醒なんだろけど、オレは覚えた事しか出来ねえ)


全てがスローモーションに見える。巨大な爪だ、刺さったら痛いのだろう。だが、


(左手は動く........)


強化を一点へと流していく。


「さら、ばっ!?」


ドオオオオンン!!!!


瀬名は左手に全ての精神力をつぎ込み地面へと叩きつけたのだ。衝撃は凄まじく水面の水と土、周りの柱を巻き込み破壊した。まさに瀬名にとっての諸刃の剣。


バシャ バシャン!


衝撃により身体は宙へ飛ばされゴロゴロと地べたを転がる。


「........良い......良いぞ若き勇者よ!!認めよう、そなたを我が弟子として稽古をつけてやろうぞ!!」


ふははと魔王の様に笑う蛇は一本の爪がかけていた事に喜びを感じるのであった。






一方その頃、アタランテー含めるバルトロメウス一行は_


「リディア殿、これ以上は止めた方が良いのではないか?」


セレナはリンとした表情でリディア見下げていた。


「はあ、はあ」


リディアは片膝をつき息を切らしているのだが瞳には闘志が宿っていた。


「リディア.....負けず嫌い....」


「団長、副団長はそういうものだろう?それにリディア=ヴァンディの使う技のどれもが訓練で使える代物ではない。制限下においては彼女は弱く見えるだろうが、本物の殺し合いでは間違いなく一流の戦士だ。」


珍しく、人の肩を持つバルトロメウスに驚きの表情を見せるレシだがすぐに顔をセレナ達がいる方へ向け考える。


「バルトロメウス......そう......後で謝らないと......ね」


アタランテーは二人の会話をあぐらをかきながら聞き、改めてリディアと言う女戦士の本来の特質を理解する。


「くっ!!」


リディアは片膝をついた状態からセレナの胴へ向け刺突を放つ。がセレナはそれを軽く流し、膝でリディアの顔面を蹴り上げる。


「ぐぶっ」


身体が後ろへ倒れると見せかけ身体を回転させもう一つの麗剣を抜き、首元を狙い横切りをするがセレナはそれを間一髪のところで避ける。


「やっと2本目を抜いたか。」


セレナは首元を触り、切れている事に気付き苦笑いをする。


パンッ!!!


「そこまでだ!!」


アタランテーが合掌をし両者の真ん中に出る。


「まだ、私は.....」


バルトロメウスはリディアの近くへと寄りハンカチを渡す。


「鼻血を拭け。貴様の2本目、それは仲間に向けるものではない。」


「あ、貴方.......ええ、そうね、少し熱くなり過ぎた様だわ。」


セレナは槍を消し、こっちへと歩いて来る。


「先程は二流などと言ってすまなかった。リディア殿はまごう事なき一流の戦士だ。」


セレナ自身も打ち合いを通じ如何やらリディアの特質が分かったようだ。


「....リディア.....ごめん.....なさい...........」


「いえ、良いのよレシさん。それと貴方も同じなのでしょう?セレナさん。」


涙目のレシの頭をよしよしするリディアはそのままセレナへ顔を向け話をする。


「何をいっ「エフィの団にいるという事は魔術が専門だという事は誰だって分かる筈なのだけれど」


「ふぁ!?あ、ああ、そうだなぁ!」


セレナは慌てるようにリディアへと返事を返した。リディアは不思議に思ったが気にしない事にした。


「貴方、肉弾戦が異様に強いわね。」


バルトロメウスも同じ槍使いとしてそこに疑問を感じていた。


「セレナ.....元......第三師団.......団長」


今はリディアに後ろから抱きつかれているレシが口を挟んだ。


「「!?」」


バルトロメウスとリディアは驚愕の表情を見せる。セレナは何故かわなわなと震え、


「「い、いやあああああああああああ?!!?」」


いきなり叫びその場にうずくまった。


「一体何が....」



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