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Episode21 "大地を統べる神"

神域都市プリギュラ元来であれば男性などの存在の侵入は許さなかっただろう。


キュベレー神を奉るには女性でなければいけないと言う風習があった。しかし男性が自らの逸物を除去、または完全去勢をする事で社会的には女性とみなされ信仰が許されたのだ。だが今はその古の掟は廃れ男女共に生活が出来る都市へと改変された。


東西南北を指しギリシアと呼ばれるこの世界は様々な神々や伝説達が共存している。キュベレー神もその一神としてギリシアの人民から信仰を受けているがオリュンポスの12神よりは神としての格と信仰が薄い。


キュベレーは神々の母であるレアーと一説では同一視される事もしばしばある。彼女の司るは大地、従って大地母神として人々から信仰を受けている。


偉大かつ信仰の対象である神との対面を前に瀬名含む第八師団の団員は緊張していた。城内と言うのはこれ程までに神聖に満ちている物だろうか、否だ。自分達の世界には此処までの煌びやかな装飾や内装などはなかった。 いや、造れないと言った方が良いだろうか。城は外界から見ればそこまで珍らしくもなく大地母神が現在する間に近づくにつれその神聖に相応しい雰囲気と圧が増していく。


(息苦しいな、)


少し呼吸をする事がキツく感じてくる。バルトロメウス達の様子を見ると彼らも冷や汗をかいていた。


「な、なぁ、神様って見るとさあ、眼球が抉れてから絶命するって聞いた事があるんだけど、大丈夫なのか?」


間に近づくにつれ圧が重くのしかかってく。瀬名はさらに恐怖を感じていく。


「それについては心配はいらぬさ、キュベレー様にも聞いたが開放した状態で無ければ視認しても問題ないと。」


バルトロメウスへと話しをかけたつもりがアタランテーさんが答えてくれた。


「変態....ビビリ....」


クスクスと笑っているけどレッシー、貴方も多少恐怖で揺れていますよね?


「よし、お前達は下がれ」


「「はっ!」」


巨大な部屋の扉の前へとたどり着いた自分達はアタランテーさんの取り巻きを残しその部屋へと入室する。扉は自動で開き、中には広く長い道が続き奥には王の間の様な玉座が置かれていた。


「で、デケェ!!」


ドカンッ!!


「声を荒げるな、馬鹿者!!」


アタランテーさんがオレの頭を叩いた。リディアよ笑うんじゃあない。


「キュベレー様」


アタランテーさんが一言そう言うと部屋が凄い感じに変化し、無数のカーテンが広がり壁に置かれる蝋達へは火が灯っていく。まるで絵本の世界にいる様な変移だった。


(あれは.....)


瞬きを一瞬し瞳を閉じ開けた時には既に王座へとこの身の数倍はあろう姿の女性が太々しく座っていた。


「え、エロい」


つい言葉に出してしまったがどうせエロいと言う言葉の意味が分からないだろうと安心する瀬名。しかしながら圧が凄い!バルトロメウス達も片膝ついてるし!勿論、自分もついているが、強化が使えなかったら今頃床にキスをしている所だっただろう。


「ふむぅ、アタランテーよぉ、その物らはぁ、何者なりや?」


甘ったるく、スローに伝わるその言葉は心をかき乱す。次元が存在そのものが常軌を逸している。格が何段階にも違う。


「は!この者達はプリギュア付近にて怪しい動きをしておりましたゆえ、始末をしようとしたのですが、ヘーラクレース殿の命だと申し此方まで同行を許可を出したのです。」


「アルケイデース、かのオリュンポス共の傀儡かえ?」


「傀儡......我が戦友は信頼における猛者です。この者達の都市での行動権を何卒、申し受けたくキュベレェー様に謁見の申し出をしたのです。どうか「良い」やはり、ダメですか.........って、真ですか!?か、感謝の限りです。」


アタランテーはキュベレーの予想外の返答に驚愕した表情を受かべた。


(それよりも先ほどから神の威圧と言うか何と言うか、頭が上がらねぇ!何で平然と皆んなキュベレー様の方へと顔を向けれるんだよ!強化使って首を全力で上げようとしてるのに全然上がんねんだけど!)


「面を上げよぉ、そこの男よぉ」


ヤバい!!神様って普通は一市民には目もくれないんじゃないのお!?


「いえ、キュベレー様にはとてもお見せをする事が出来ぬ程に醜い容姿を持っておりますので私は敬意を持ってこの体勢を貫こうと思います。」


もう、自分でも何言ってるか分かんないけどそれっぽい言い訳でどうか見逃してくれえ!


「ほぅ、見事な心構えよぉ、汝の不敬は許そう、その面を上げよぉ」


何でええ!!"普通はそうか、ならば良し"でスルーだろう!!!トロくてねばっこいエロボイスで語りかけやがって!!


「何をしているの早く上げなさい。」


リディア.....無理を言うな、上げれないんだ。しかも嘘ついちゃったから実は実力不足であげれまtenなんて言えないだよぉ!!っ、クソ!


「はは、申し訳ない、実を言うと私の実力では膝をつき、頭を下げる事が限界なのです。不甲斐ない私にどうかご慈悲を下さい。」


素直に謝る事が大切だよね、皆んなももし友達と喧嘩をしたら最初に謝ろう。


「ふむぅ、そうか、これならどうかえ?」


圧が軽くなった!?オレは顔を上げようと筋肉に力を入れキュベレー様へと顔を向ける。






またも、アタランテーが連れてぇ、来ようた。


あやつは妾が神域で、あろう事か無礼を働こうとした大罪人であったが、訳を聞けば誤解である事も理解はよぉできた。しかし、未遂とは言え、罪には罰を与えねばならぬのが世の常。


アタランテーとその夫を獅子に変える予定ではああたが夫の方は如何やら死んだ様だ。妾は1人の狩人を獅子にし遣わせた。如何やらこの狩人は武に優れる英雄と呼ばれる存在だと言う事が報告に入った。


その後は、償いの代わりに神域の守護を命じた。使命を果たす為幾度も遠征に出る女狩人の滑稽さに欠伸も出たが彼奴は領土を広げプリギュアへと帰還するのだ。時折、外来の者を連れ帰り妾へと献上するが、妾は直ぐに処刑を命じた。


薄汚れた下等生物など見ることさえも耐え難い。そして、此度もアタランテーは妾へと人間を連れ帰りようたが無様な人間の姿など酌の足しにもなりやせぬ。妾に会えるは一騎当千の猛者を置いて他ならぬ。誇り高き魂を持つ者だけが妾に会い見えよう。


これ迄の家畜共は皆、地にその身を伏せ無様な姿を妾の前に晒したが.....今回、連れ帰りようた人間は膝を着いた者のすべての者が妾を見上げ苦しみを顔に浮かべずにいた。


いや、1人、顔を上げていない男がいたな、妾はその男の苦し紛れの言い訳を聞き入れ、神に嘘を吐いた罪を与えようと神圧を下げその無様な面を拝んでやろうと思うたが、


何と見事な造形か!


妾の顔は真っ赤に染まり気持ちを昂ぶらせる。何万と言う時を生き、人で言う所の恋と言う感情を積もらせたのかも知れない。これは正しく一目惚れと言う奴じゃあないのかえ?


「誠に美しいのぉ、ソチわぁ、決して醜くなどなかろうよぉ」


トロみに甘みが入りエロボイスでスローペースに話すキュベレーに瀬名は安堵の表情を浮かべる。


「有難き言葉、誠に感謝いたします。」


(何か分かんないけどラッキー!)


瀬名自身は忘れているが現代では国外追放をされる男以上の美貌を兼ね備える超イケメンであるのだ。確かにこの世界には無数に美を誇る神や人々がいるのだがそれでも瀬名は上位へと入り込めるだろう。


と言っても本人はバルトロメウス一行がそう扱わないお陰でフツメンではないのかと疑い始めていた。今の瀬名にとって自身の美麗な顔立ちで助かったなど想像もつかなかった。


「あの、キュベレー様、それでこの者達の処遇と言うのは.....」


「好きにしなさんしぃと言ぅたぁ筈ぇ」


独特な口調でキュベレーはアタランテーへと話す。過去一度としてキュベレーのこの様な反応を見た事がないアタランテーは驚きの表情を隠しきれなかった。


「しかし、妾からもぉ、条件があろうよぉ、」


そりゃそうだ、こんな得体の知れない奴らがうろちょろ出来るはずがない。どうせ監視の眼をつけるとか何だろ?


「ソチ、名前は?」


バルトロメウスとアイコンを送り頷く。


「ジョン=瀬名です」


何でオレの名前を聞くのだろうか。


「妾に仕えよぉ、ジョン、その命ぃ、散りゆく時までぇ」


甘くてスローペースな話し方でそう提案するキュベレー神に唖然とするしかない一同。何故だか裾をギュッと掴み頰を紅く染めていたキュベレー神に少しときめいてしまいましたが、


「へ?」


オレは素っ頓狂な返事でそれを返してしまった。



やっと〜キューたんを出す事が出来た! 次回は前書きではキュベレー様の挿絵を挟もう!

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