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ツインズ  作者: グミ
1/1

解放

藤瀬 冬弥(17) 市立A高等学校3年

身長175センチ

60キログラム

申し分の無いイケメン野郎。



藤瀬 雪音(17)

私立S女学院3年

身長152センチ

体重42キログラム

コンプレックスの塊。


似ても似つかない二人は正真正銘の双子だ。


季節は冬…。


そして、カップルの季節…X'masである。イルミネーションはいつもに増してキラキラと輝き、カップル達は手を繋いで幸せそうだ。


そんな中、イルミネーションから少しずつ離れて行く少女が一人、バイトを終えてトボトボ歩いていた…。



「は…!くしゅん!」



街のカップルなんてどうでもいい…。


彼女には切実な悩みがあった。


「帰りたくない…。」


思った事をホロっと口に出してしまう程 家が嫌いなのである。



今日だけね。



しかし、友達は皆彼氏もち、こんな不幸な少女の相手など、誰一人として、してくれる訳がない。


彼女は帰宅するしかないのである。彼女の父と母は、毎年X'masを二人で過ごす。


と言っても二年程前からなのだが、それをきっかけに奴は、やりたい放題やってきた…。



女を連れ込むだけならいい、

それだけなら我慢できる。



ただ、奴は鬼なのである…。


母は美容界のカリスマ(自称)


父はそのアシスタント…。と言った逆転ながらも多忙な二人の間で育った彼女は、家事全般をこなしてしまうのである。


からして、彼女はX'masのディナーを奴と連れ込んだ女の為に二年前から作らされているのだ。



立ち止まった先は、自宅…。

彼女は重い扉を開こうとして、止めた…。


歩いて来た道を引き返したのである。


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