表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
96/99

緊急会議


 翌日の学園は、混乱の中にあった。

 生徒同士による殺傷事件。それで多くのマスコミが校門に押しかけていたのだ。


 これにより、学園側は緊急の会議を開く。

 今後の流れについて打ち合わせが開かれたのだ。


「では学園側としては、一切関与はしていない。あくまで生徒同士の揉めごと、我々のあずかり知らぬ場所での出来事だった、それで統一するでいいですね?」

 議事進行を勤める副校長が言った。


 ここに集う殆どの者はそれに賛成のようだ。


 会議といっても一方的な通達のようなもの。

 学校側としては関係はない。知らぬ存ぜぬで押し通す。もちろんマスコミは一切シャットアウト。

『この度は、被害に遭った生徒様には、我々も沈痛な思いであります』マニュアル通りの言葉だけ述べよ。そんな馬鹿げたもの。


 一見馬鹿げたやり取りだが、学園側とすればそれが正解だろう。多くの一般生徒に、余計な動揺を与えぬ為にも。



「副校長、その件に対して、我々生徒会からも提案があります」

 言ったのは夏服を着込む生徒。


 この会議、生徒側からも数人の出席があった。

 それはオーク学園生徒会執行部役員。



 中央にどんと座り込むのは、ダークブルーの長い髪をツインテールでまとめた美少女。

 天使のような透き通る肌に、整った顔立ち。まるで小宇宙コスモを彷彿させるようなキラキラした視線。


 オーク学園生徒会長、源平静香だ。



 その左右には副会長である2年生、柳生と今川を配置している。



 声を挙げたのは今川。


「今回の件、よくよく調査しますと、様々な問題が潜んでいるのが確認できます。これに加担、もしくは引き金となった生徒が多くいます。このまま警察が介入すれば、多くの逮捕者が出るのは必定かと」


「確かにそうだが……」

 額に流れる汗をハンカチで拭う副校長。


「まずはそのような生徒を、退学させるが賢明かと」


  それで場ががやがやと雑音に包まれる。


「確かに憂いは断ち切るがいいかも」

「ですがそれでは単なるトカゲのしっぽきりじゃ」

「第一それがマスコミに漏れれば、世論が許さないのでは」

「汚名を着させられるよりはマシかも」


 中には否定的な意見も窺えるが、多くはそれを擁護する意見だ。



「とりあえずそれを基に、我々は退学者リストを作成してきました」

 今川が手にするのは一枚の紙切れだ。


 それで場の雑音が止む。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ