表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/11

メタンハイドレートを溶かした

少し前

浦太郎は流峯を訪ねた

彼は驚いていた細い目を大きく見開き、少し冷や汗をかいていた、数秒は言葉が出なかった

「浦太郎、お前、本当に来ていたのか」

「レイから話は聞いた乙姫が病気何だってな、そんでもって治す術も向こうに盗られたと、わしも彼女には恩があるのでな、力になりたい」

「待て、竜達はお前の命も狙っているんだぞ」

「彼らと戦うのなら人死は避けられないじゃろ、それは流峯、お前とて同じ、一人でも多くがいた方がいい、わしはお前を死なせたくはないしな」

「わかったよ、でもどちらかと言うと、死にやすいのはお前の方だろ、俺より戦闘能力低いくせに」


話し途中、揺れた、海が蠢いている

何事がと二人は外に出ると、巨大竜が町を見下ろしていた


流峯の部下がかけ足でこちらに向かってくる

「軍隊長、龍宮城正門より二時の方向、竜が、外壁結界を破りこちらへの進軍を開始した模様です、既に住民達にも被害が及んでいます」

「報告感謝する、第一から第六分隊を防衛に向かわせ、それ以外には避難や救助に徹底させろ」

「はい、かしこまりました」

部下は銛の如く進む、ぐんぐんと海底を駆ける

彼は龍宮城の各分隊長に指示を伝達しだが

自身はこっそり姿を消した、何処へ行ったのだろうか


流峯、浦太郎の二人は戦いへと赴いた

「まさか、向こうからけしかけてくるとはのう」

「浦太郎、気づいたか」

「ああ、あの一際デカい竜のには二つ気を感じる」

「恐らくは逢魔天使を直接自身に捻じ込み、その力を奪っている」

「胸糞悪いのう、さっさと倒しちまおう」

特攻する二人に竜達は束になって斬りかかる

だが彼らはとてつもなく強かった

彼らの目に閃光が映る、巨大な竜から高熱の炎が吐かれる、塩水を煮込みあぶくをおしのけ突き進む

それは龍宮城の結界にヒビを入れた

二人に焦りが生じた、二人を緊張感が襲う

あれがもし町に放たれていたら

あれをもし自分が食らっていたらと思うと

恐ろしく寒気がした


流峯は

浦太郎と再会した時

嬉しくなかったと言ったら嘘になる


彼が笑ったところを誰も見たことがない

強き武士でいようと心掛けた結果

笑うことがなくなり、他の者達から恐れられた

彼は寂しかった、故にあの時、彼が声をかけていなかったら

何も変わらず寂しいままだった

自らの命は乙姫様のため、ずっとそう考えて来た

他に守りたい者を見つけた彼は

親友を蹴り飛ばし、竜の吐く業火に焼かれ

その生涯を閉じた






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ