7話:初めての街(2)
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なんだかんだありながらも街に近づいてきた。……でも、気まずい。そりゃあんな超スピードダッシュ事件を無能力だと言っていたやつが起こしたら嘘をついたのかと気まずくもなるけど。……まあ、原因の予測は付いてるから良いか。多分アリスが言ってた祝福とか言うやつのせいだろう。
「…………」
……さて、この気まずさどうしてくれようか。
一番早いのは能力じゃなくて祝福だと言えれば良いんだけど、慧は俺が自殺したと思っているーーあながち間違いでもないーーようだし帰ってからでも全部説明するか? そしたらアリスのことを話さなければならないし話したところでこんな荒唐無稽なこと信じるわけないし。
もういっそのことなかった事にするか? ……いや、一番だめだな。余計不信感が募ってアリスのことを話なしたときに信じてもらえなくなる。うあぁどうしよ。
そんな迷走し倒錯する俺の頭をよそに街の入口はどんどん近づいてくる。
「……ねえ、永遠さんさっきの事はその……互いに悪かったということで水に流して今この時間を楽しみませんか?」
慧は苦笑しながらも楽しそうに言う。
「あ、ああそうだね」
慧の顔が喜色に染まる。
自分の近くで楽しそうな人を初めて見た。この忌み嫌われた俺の近くで。
……今わかった。俺は慧に呆れられる事をひよっている、いや怖がっていると言っても過言ではない。3日前は慧の家から出ていこうとしたのに大した変化だな。……いい傾向だと受け取っておこう。
「じゃあまずどこ行きます? 私としては目的の服と料理の材料を買ってブラブラしたんですけど」
「それでいいよ。じゃあどっちから行く?」
「材料はかさばるし服屋にいきましょう」
そうして俺たちは服屋に向かった。
服屋『東草原』についた俺達は手分けして服を吟味することにした。お金も出してくれるし本当にありがたい限りだ。ということで第一回ーーしかなくていいーー新堂永久ファッションショー開催です。
一着目……スーツ
「んー似合ってないですね」(慧)
「あなたが持ってきたんですよ?」(永遠)
二着目……バニースーツ
「男に着せるもんじゃない!」(永遠)
「そうですかね? 永久さん中性的な顔立ちしているので似合う気がするのですが」(慧)
三着目……T-シャツ、ジーンズ、ZIPパーカー
「無難ですね」(慧)
「……改めて考えたら制服以外与えられなかった今までってかなりおかしくない?」(永遠)
四着目……ジャージ
「着心地は良いけど……」(永遠)
「運動には良さそうですね」(慧)
五着目……パンツァーヤッケ
「なんでこんなもの置いてんだよ……」(永遠)
「さあ?」(慧)
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あれから何着か着たが結局パーカーと三、四着目の服を何枚か買って服屋『東草原』をでた。
「さあ! 永遠さんの服も買いましたし、次は3週間分の食料品と消耗品を買いに行きますよ!」
「はい! ……三週間?」
「ええ、もちろん。ここまで毎日来るのはめんどくさいですからね」
……荷物持てるかな。三週間分だよ? 一日1kgだとしても21kgだよ? 実際は消耗品とかもあるから少し重くなるだろうけど、とてもじゃないけど持てる気がしないし、ぶっちゃけ言って持つのがめんどくさい。
「……慧、その重さの荷物持てるの?」
「あはは、永遠さんは面白いことを言いますね」
「え?」
「20キロぐらい重りにもなりませんよ」
……俺は慧をかなり誤解していたらしい。だってさ料理とか気遣いとか完璧にできる女の子が実はムッキムキのゴリラとか思えないじゃん
「今失礼なこと考えましたね?」
訂正かなり筋肉があるとは思わないじゃん
「まあ、置いといてチャチャッと買い物済ませて帰りましょう」
「はぁい」
ありゃっした〜