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王都へ。

 ハンターギルドでひと騒動あったけど、夜ごはんを買って宿に戻った。

 フィッシュバーガーみたいのがあったので、それにしたら、やっぱりタルミアが使われてた。

 王都では見かけなかったパッケージだから、モーリェの特産なのかな?

 楽しかったこの旅も終わるけど、またいつか来ようって約束したし、その時を楽しみにしてよう。


「明日にはモーリェを出て、2日後位?には王都かー」


「3日後かもなー。もう出来るだけ延ばしたい気分」


「安全運転でね!」


「もう歩くのと同じくらいノロノロで」


 あはははは!


 その日も添い寝で眠った。

 王都に着いたら、こんな風に眠れないからね。





 ◇◇◇


「じゃ、行こうか」


「うん。いい宿だったね!ジークありがとう」


「俺たちの記念の宿だな」

 にやり。


「う、うん」


 あーん!で赤くなってたり、水着売り場のお姉さんの言葉に赤くなってたりした人と同じとは思えない!


「なんか、わたしだけ照れてる気がするよ」


 ちゅ

「そんな事ないよ?俺、見えない水面下で頑張るタイプだけど、浮かれてる自信はあるな」

 ははっ


 悔しいから

「ジーク、何かついてる、ちょっと屈んで」


「ん?」


 ちゅ

「早く行くよ!!」


 わたしも赤いけど、ジークも真っ赤になった。

 してやったり!!!へへん!!


「シャルルさんや、不意打ちは卑怯ですよ?」


「また話し方変!あ、照れてるからでしょー」


 あはははは!





 ◇◇◇


 ゴレ車に乗って、本当にのんびり進む。

 途中、宿は取らずに野営にした。


「俺のテントに来る?」


「え!?いいいい一緒に泊まるの?」


「添い寝したじゃん。今更でしょ?おいでよ」


「えと、その、お邪魔します……」


 何より、わたしが寂しかった。

 迷うフリして、嬉しくて、しっぽがあったらブンブン高速回転してたはず。

 ジークのテントも、ベッド完備!ほら普通じゃん!

 水周りはなかったし、広さはわたしのテントの2/3位だったけども。


「こういうテントって、みんなベッド付いてるの?」


「程度の違いはあれど、付いてるね。ベッドなしの簡素なのもあるけど、余計な荷物が増えるから、殆どベッド付きだと思うよ」


 なるほど。シュラフとか別に持つようになるからか。


「それよりほら、おいで」


 夏だけど、くっついても暑苦しくない。

 自動温度調整、いい仕事します。ほんと。


 そんなこんなで3日掛けて王都の門が見えてきた。

 そう言えば、ここから出て旅に行ったわけじゃないので、変な感じ。

 今は5の鐘がなった直後。


「このままハンターギルド行くよ」


「うん、分かった」


 ゴレ車で王都の門を通ると、


「ふぁっ!?あっ!失礼しました!お帰りなさいませ」


 変な声出した門兵さん。

 そのまま街の中へ入り、ハンターギルド本部のある2区へ。

 ゴレ車をマジックバッグにしまって、中に入る。

 半月位離れていただけなのに、なんだか懐かしい。


 相変わらずザワザワするなー。

 と言うか、何だろう?この雰囲気。

 あっ!手!?手を繋いでるから!?

 慌てて離そうとするが、離してくれるはずもなく。


「離れちゃダメ」


 めっ!とばかりに余計に握りこまれる。

 知り合い少ないけど、モーリェでは平気だったのに、王都は恥ずかしい。

 仕方ないからそのままギルマスの執務室へ。


 コンコン

「ジークです」


「入れ」


 カチャリと開けると、


「シャルルちゃん!!」


 第一声がそれ!?

 ダダっ!と走ってきて、繋いだ手を、チョップでビシっ!と切り離す?と、2人の間に入り込まれた。

 が、ジークに奪還され抱き込まれる。


 何これ。


「落ち着きなさい!!ジーク、シャルルちゃん、お帰りなさい!待ってたわ〜!」


「ただいまです」


 睨み合いの2人。


 何これ!!


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