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モーリェ。〜その10 マーマン〜

 舟を降りて、市場へタルミアを探しに行く。

 ジークはやけにご機嫌だ。

 わたし?わたしは顔真っ赤よ!!!


「あれ?お嬢さん、日焼けした?」


 なんて船着場のおっちゃんに言われて慌てた慌てた。

 いつもの必殺技も使えなかったわ!


 しかも、昨日からしれーっと手を繋ぐのよ。

 まぁわたしも解かないけど。



「何か向こうザワついてないか?」


「うん、何だろう?」


「ーー!」「ーーー!!」


「随分騒いでるね、行ってみる?」


「行ってみよう」





 ◇◇◇


「誰か!!ハンターギルドに連絡してくれ!!」


「まだ逃げ遅れた人がいるんだ!!」


 え!?

 ハンターギルド!?


「何があった!俺はハンターだ!」


「あああ!!マーマンが!マーマンが押し寄せてきた!!」


「数は!?」


「分からない!とにかく沢山なんだ!!」


「魔獣避けはどうした!」


「分からない!!とにかく助けてくれ!けが人が居るし、逃げ遅れた人もいるんだ!」


「分かった!あなたはハンターギルドに行って応援頼んでくれ!」


 この人もケガしてる!”ヒール”!


「ありがとう!」


「シャルルはここに居てけが人を「やだ!わたしも行く!」」


「な!「わたしが行けばその場で治せる!治せたら歩けるから逃げられる!戦える!」」


 はぁぁ……

「分かった、無理はするな!俺が逃げろと言ったら言うことを聞け!走りながら説明する!」


「はい!」


 ”身体強化”!


「マーマンは火に弱いが火魔法は現場に家が多いと二次災害になりやすい、なので状況次第で使え。それとヤツらは口から水攻撃をする、シールド使えるか?」


 ”シールド”


「よし、それで防げる。背中から斬っても鱗が硬いから、なるべく正面からな!」


「はい!」


 ”ヒール”!”ヒール”!

「歩けますか!ここから逃げて下さい!」


「「ありがとう!」」


 ジークは少し先に走ってる。

 わたしはヒールをしながら走る。


 うわ!!きんもーーー!!

 何あれ!!半魚人じゃん!!


「ジーク!」


「片っ端から斬り伏せろ!!けが人優先な!!」


「はい!」


 レイピアを出して、正面から!斬る!ザシュ!

 ぎゃーー!血が青い!?


「誰か居ませんか!?」


 ”ヴァイン”!あぁ、弱い!!森じゃないから!

 バシュ!


 ”ヒール”!

「ここから逃げて下さい!他に誰か居ませんか?」


「ありがとう!ばっちゃんが外に出たままなんだ!」


「探します!あなたは早く逃げて下さい!」


「シャルル!ヴァインは使えるか!?」


「森じゃないから弱いの!一時の足止めにしかならないよ!」

 ザシュ!


「分かった!」


 えええい!!邪魔なんじゃぁ!!

 ”シールド”!からのー!飛び蹴り!


「シャルル!!蹴るな!!パンツ丸見えだ!!」

 ドカッ!ザシュ!


「はぁぁ!?見ないでよ!!」

 ザンッ!ドスッ!バキッ!


「ジーク!おばあちゃんが逃げ遅れてるかも!」

 バシュ!バキッ!


「分かった!多いな!こいつら!」

 ザンッ!ザシュ!


 あっ!!!

 「おばあちゃん!!」


 間に合うか!!”ヴァイン”!こっち向け!!


 シャーーーー!!!


 おばあちゃんに”ヒール”!!”結界”!!

 こっちは”シールド”!!

 水属性なら!”ドライ” お!


 「ジーク!!ドライで弱るよ!!」

 ザシュ!


 「でかした!!”ドライ”お!いいね!」

 バキッ!


 「おばあちゃん!!大丈夫ですか!?」


 あぁ、震えてる!!


 「歩けますか?」


 「ハンターギルドから来た!指示してくれ!!」


 「Sランク、ジークフリード・フランシアだ!けが人の保護とマーマン討伐!ドライで弱るぞ!」


 「「「「応!!」」」」


 「シャルル、おばあちゃんと行ってくれ。バレたくないだろ?こっちは大丈夫だから、な?」


 「え、でも」


 「大丈夫、応援も来たし、だいぶ数も減ったはず。出来ればけが人を頼むよ。いいね?俺多分報告もあるから遅くなると思う。先に帰って、うまいメシ頼む。楽しみに帰るから」


 「……はい。気をつけてね?」


 「うん」


 ちゅ

 頭のてっぺんにキスをひとつ落としてジークは戦いに行った。


 「おばあちゃん、一緒に行きましょう?肩を貸しますから。大丈夫?歩ける?」


 「あぁ、ありがとう。さっきは腰が抜けちまったけど大丈夫だよ」


 よっこいせ!と立ち上がり、意外とサクサク歩いてた。強い。


 「けが人は居ませんか?回復します!」


 「こっち頼む!」


 うわ、爪でやられたのか。


 ”ヒール”&”キュア” ”ヒール” ”ヒール”&”キュア”

 「「「ありがとう!」」」


 「流れた血液は元に戻らないので、ちゃんと休んでくださいね」


 他の薬師も駆けつけた。


 「現場からこちらまで、通りのけが人は治しました。まだ現場に居る場合ハンターが保護してくれるはずです。建物の中はまだ確認していません」


 「ありがとう、あなたは薬師?」


 「はい、シャルル・エイプリルです」


 薬師ギルドのコインを見せる。


 「確認しました。わたしは薬師ギルドモーリェ支部、トリシェ・サランです。もう少しお手伝いお願い出来ますか?」


 「もちろんです、指示お願いします」



シリアスさんが!ひょっこり|ू・ω・` )

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新連載始めました! この世界の片隅で。〜新しい人生楽しみます!〜もよろしくお願いします♪
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