表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

85/386

モーリェ。〜その8〜

 ふ、と起きると、えと、何この状況。

 腕枕で胸の上の手は繋がれてて、見上げるとジークが見てた。


「おはよう、よく眠ってたなー」


「え!ごめん!」


「何が?あぁ、ゆっくり起き上がりなー」


 慌てて起き上がろうとしたら引き寄せられた。

 ひぇ!!!!

 あわあわと慌ててると、


 あはは!

「そんなに慌てなくていいよ。メシは外に食べに行こうか」


「うんうんうんうん」


「首もげるよ?」

 ははっ


 ちくしょう!なんか余裕だな!


「店だけど、小洒落た店か、豪快に手掴みか、どっちがいい?」


「うわ!悩むね!小洒落たお店なら着替えないとだし、手掴みでパクつくのも魅力的!うーん」


「え?着替え?」


「え?小洒落たお店なら、この格好じゃなく着替えるよ?」


 ずっと狩り仕様だもんねー。

 てか、ハンターはクリーンで着続けるのが基本。

 しかーし!わたしはハンターではない!

 街着もあるのだ!


「ちゃんと街着も持ってるよ?」


 ぱぁっ!と笑顔になるジーク。


「見たい!小洒落た店に行こう!」


「え、普通のワンピースだよ?」


「俺も街着にする!と言っても男の街着なんて、今とあんまり変わらないけどなー」

 ははっ


 じゃあ着替えて来よう、とそれぞれの寝室へ。






 ◇◇◇◇


「シャルル!可愛い!似合う!断然そっちのがいい!いや、いつも可愛いけど!」


 これは最初に作って、マリアーナさんに声を掛けられた時のワンピース。

 髪はハーフアップで纏めて顔周りをスッキリとね!


 あはははは!

「ありがとう。ジークも凄くカッコイイよ!」


 ジークはノータイのシャツにコットンパンツ、ジャケット。

 ラフだけど、ちゃんとして見える。


「ではレディ、お手をどうぞ?」


 と、手が出され、手を預けると、軽く口付けて肘に誘導される。


 うわ!!


「ジーク慣れてるね」


「ん?あぁ、高ランクになるとパーティーもあるからなー。最低限はエスコート出来るぞ」


「何だかオトナの世界」


「では、オトナの世界に(いざな)いましょう」


 あはははは!


「そんなに堅苦しくない店だから、オトナの世界って言えるか分からんけどなー」






 ◇◇◇


 ゴレ車で店の近くまで行く。

 おぉ!ホントだ!小洒落てる!

 ステキ!


「! いらっしゃいませ」


 お!ここにもイケメン!

 やっぱり顔面偏差値高いわー。

 ツンっ!と突っつかれた。

 何もありませんよ?見蕩れてませんたら!


 席に案内されて、


「色々頼んでシェアしようか?」


「わぁ!それだと助かる!」


「何にする?」


「初めてだし、お任せしてもいい?」


「任せろ」


 じゃあ……と、あれこれそれこれ。

 お料理、結構頼んだな!

 海辺の街なだけあって、魚介類多数!

 エビもカニも貝も魚も!


「あっ!これ辛い!」


 アクアパッツァかと思ったら、めっちゃ辛い。


「あぁ、辛いのは苦手だったのか、すまん」


「ううん、食べられない事はない、はず!」


 涙ちょちょ切れ、鼻スンスン。


 ははっ

「無理しなくていいよ。辛いのはこれだけだから、俺が食べるな。シャルルはこっちにしとけ」


「ありがとう」


 蛤?のような貝のワイン蒸し?

 凄く美味しい。

 白身魚のフライに、なんと!ソース!!

 探してた調味料!!作るの面倒なやつ!!


「ジーク!これ!このソースって売ってるのかな!?」


 店員さんに聞いてくれたら、タルミアって名前らしい。

 よし、探そう。

 タルタルはなかったな。ふむ。

 今度フライ作って、タルタルも出してみよう。

 ジークならきっと喜ぶはず。


 会計はジークが持ってくれた。

 わたしも出すって言ったら、水着の分と言われた。

 むむむ。


「ご馳走様でした!美味しかった!」


「よかった。散歩して帰るか」


 自然と手を繋ぐ。

 おかしいな、お酒飲んでないのに頬が熱い。



レストラン店員:何か凄いの来た!何このイケメン!何この美少女!美少女だけ来て欲しかった!!


そんな感じ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
新連載始めました! この世界の片隅で。〜新しい人生楽しみます!〜もよろしくお願いします♪
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ