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ドライブ。〜その3〜

「あ、デンタツ、ちょっと出るな」


「はーい」


 さて、今夜のメニューは、作り置きの具沢山サンドイッチとミネストローネでいいかな。

 人参入ってるけど、スープだしいいよね。


「シャルルちょっといい?」


 ん?


『おう、呼び出してすまねぇな。東廻って聞いたからよ。実はな、そこから先の森でオークの目撃情報があったんだよ。ジークは休暇中だから調査には行かせねぇが、遭遇したら知らせるか、数に拠っては討伐してもらうかもなんだ。お嬢ちゃんも同行してるからな、知らせておこうと思って』


「分かりました。お知らせありがとうございます。討伐になったらお手伝い出来ると思います」


『え!いや、え?あぁそうか、聖域入れるんだもんな、いやまぁ無理しないでラシードに連絡だけでもいいからな?って、デンタツないか』


 持ってます、と言おうとしたら


「デンタツなら俺が出来るから問題ないっすよ」


『戦いに夢中になって忘れんなよ?』


「見掛けたら、すぐにしますって。じゃ」


 フォン!と鳴って切れた。


「デンタツあるからラシードさんに連絡くらい大丈夫だよ?ジークそれどころじゃない位大変じゃない?」


「わざわざ持ってるの言わなくてもいいよ」


「ギルドのベンチで、散々大声で連絡くれだの、しろだの言ってたから、持ってるのすぐ分かるんじゃない?」


「あの人絶対登録しろって言うから。俺、名刺持ってるの知ってるし」


 あ、それは面倒。


「面倒だろ?」

 はははっ


「でもそうか、わたしデンタツの登録は個人のしか登録してないから、ギルドに掛かるように登録しておいた方がいいよね」


「そうだね。王都ならどの領地のも分かるから、王都戻ってからでいいよ。俺に連絡くれたら、ハンターギルドならどこでも掛けられるし」


「そうする。さて、ごはん用意したよ、サンドイッチとスープで簡単だけど」


「お!ありがとう!頂くね!」


 ミネストローネも具沢山だし、ボリュームはあるよね。


「このサンドイッチの肉、凄く美味い。しっとりしてる。それと白いソース、絶品だな!」


「チキリ(鶏肉)のハムだよ、白いソースはマヨネーズ」


 マヨネーズはあったよね?え、買ってないからマヨネーズだと思っただけ?調味料は味が分からないから買えなくて見た目で判断したんだけど!


「へぇ!店で出されたのを食べるだけで、気にしてなかったけど、こうやって聞きながら食べると、発見があって楽しいな!」


 食道楽じゃなくてよかった!!!

 ジークなら、気にせず何でも食べるかも……。

 ぐふふふふふ、これはいい事を聞いた。


「ジークの苦手な食べ物はキャスだけ?他にはない?」


「基本何でも食うな。キャスだってシチューに入ってたら好きな部類だ」


「なるほど。何でも食べられるなら食べさせがいがあるね!」


「やっぱり餌付けかよ!」

 あはははは!


「このスープも美味いなぁ。スープと言うよりは、おかずになりそうな具沢山だ」


「そうだねー、何でもかんでも突っ込んで、ミネストローネだけで一食完結出来るよ」


 パスタ入る事もあるしね。


「ご馳走様!気の利いた言葉を知らないから、美味いしか言えないけど、ありがとうな」


「いえいえ、美味しいって言って貰えるのは作り手にとって1番の褒め言葉よ。嬉しいよ。どんどん餌付けしたくなる」

 くすくすっ


 はははっ

「餌付けでもなんでもしてくれ。俺はありがたいよ。でも!あーん!は他ではナシな!」


「自分で蒸し返すとは!」


 食後のお茶を飲んで、少し話してたら、いつの間にか辺りは闇夜。

 森の手前で開けてるから、空には満天の星。


 夏の蒸し暑さはあるけど、心地よい風が吹いてる。

 明日も早いので、おやすみなさい。



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