表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

48/386

新たな魔法。

 玄関で立ち尽くしていても埒が明かない。

 玄関は玄関だけど、どっちの玄関だ?


 聖域の家と王都の家の作りはほぼ同じ。

 なので、振り返って玄関横のドアを確認する。


 あ、ドアないね、王都か。そうか、王都ね。


 おおおおおいぃぃぃぃぃぃ!!

 そうじゃない!そうじゃないんだ!!!


 識庫さぁぁぁん!!!

 *場所を思い浮かべて魔力を流したので、転移魔法が発動しました。


 は?


 *目視できる場所、1度行った場所などに転移出来ます。何も無い上空、空には転移出来ません。

 聖域に転移する場合は、聖域の場所をマーキングする必要があります。

 聖域から出る場合は、その限りではありません。


 はぁ。は!?

 はぁぁぁ!?

 ちょちょちょ!転移?え、転移ってワープ??


 ……ますます人外なんじゃね?え、わたし”人”って言っていいの?


 これはあれだ。

 何が出来るのか確認しなくちゃーなんて言っておいて確認しなかった自分が悪い。


 よし、反省はしても後悔はしない!

 次、確認を怠るな!気をつければいいって事だ!


 って事で、聖域帰ってお風呂入ろう。うん、そうしよう。






 ◇◇◇


 かぽーん……(お風呂のイメージ音です)


 しかし転移ね。

 これまた便利な魔法があったもんだよ、ホントに。

 聖域のこの家のマーキングは、玄関にしておくか。

 王都と間違えるかな?

 でも外から帰って寝室とか絶対イヤだし。

 うん、やっぱり玄関だね。


 行った所に行けるって、便利だよねぇ!

 聖域の湖にもマーキングさせてもらえるかな?

 世界樹さんにお願いしてみよう。

 言葉が通じてるか分からんが、葉っぱの時、お返事くれた感じだったもん、きっと大丈夫。


 後は、毒消し草探しに行った時に休憩した川、あそこも綺麗な場所だったなぁ。

 川面がキラキラしてて、すっと通る風。


 なんだか水辺ばかりだな。

 ふふっ


 行きたい所に行けるのか。

 思い浮かべてー、魔力を流す……?


 シュンッ!


 バシャァン!


 ぎぇ!?冷たいっ!!

 えっ!!はっ!?

 ちょ!!!!

 ここ!毒消し草の川!!

 てゆーか!裸ぁぁぁ!!


 思い浮かべて!魔力!


 シュンッ!


 あぁっ!王都の玄関!!


 水滴を撒き散らしながら、光の速さ(当社比)で聖域のお風呂へドボン!!


 ……やっちまった。

 周り気にしてなかったけど、誰も居なかったよねぇぇ!?

 いや、居なかった!うん!居なかったってば!


 反省はどうした!!!!

 ……、ぶくぶくぶく……。






 ◇◇◇


 バシャァン!


 なんだ!!魔獣か!?


 と見た先に妖精が居た。

 美しい銀髪、白い肌。

 立ち上がった後ろ姿は、全裸。

 えっ!?と確認しようと思ったら、消えた……。


 そう、消えたんだ。

 え、俺もしかして幻を見たのか?

 やっぱりここは何かしら幻惑作用がある所なのか?

 キリクが「妖精は居たんだ!」って言ってたけど、そんな事、誰も信じてなかった。

 俺だって信じてなかったさ。


 でも川の流れに逆らって、波紋が広がるのを俺は見た。

 絶対に見たんだ!

 俺の後ろに居たやつに


 「なぁ、今見たよな?」


 って聞いたのに


 「え?音がしたから確認に来たけど、何も見てないぞ?何か居たのか!?」


 と警戒しだした。


 違う、違うんだ。

 妖精を怖がらせてはいけない。

 まだ今は黙っておこう。


 まずはゴブリン討伐だ!!


高ランクハンターさん、ラッキースケベ。

ぶふっ


聖域と王都の玄関、唯一違うのが聖域玄関には王都に行くドアがあるんです。

覚えてました?

にひっ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
新連載始めました! この世界の片隅で。〜新しい人生楽しみます!〜もよろしくお願いします♪
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ