小鬼退治。
魔獣討伐で残酷な描写があります。自己防衛お願いします。
今後は予告無く討伐が入る事があります、苦手な方は”ヤバい!”と思ったら、そっ閉じして下さいね。
身体強化で走ったからすぐに遭遇した。
ゴブリン!?
逃げてるのは、えっ!?人!?
走りながら目の前にいるゴブリンを切り捨てる。
グギャギャギャ!!
耳障りな声っ!!
わたしの胸くらいの身長だから、レイピアを横薙ぎにするとゴブリンの首が飛ぶ。
「大丈夫ですかっ!?」
「す、すまん!けが人がいるんだ!」
「分かりました!とりあえずこれ減らしますね!もう少しがんばって!」
けが人の所に結界を張る。
何か驚いてるけど、とりあえず無視だ。
どんだけ居るんだよこれ!
切っても切っても金太郎じゃないか!
金太郎ってなんだよ!もぅ!
えぇい!
とりあえず動き回るな!
見えてるゴブリン全部に ”ヴァイン”!
蔦がスルスルとゴブリンを拘束する。
後は首を刎ねるだけの簡単なお仕事!
ヒュ!と矢が飛んできたのを半身反らして避ける。
アーチャーも居るのか、生意気ですよっ!
”ウィンドブレード”
赤い点は後5匹。
逃がすかっ!!
追いかけて目視でウィンドブレードで仕留める。
反転反撃して来るやついるけど、切っちゃうもんね!
ふぃ〜。
とりあえず赤い点はなくなったね。
しかし、見回すと凄惨な光景だな。
……さて、けが人の所に戻ろう。
「大丈夫ですか?」
結界を解除して様子を伺う。
「あぁ、ありがとう、助かった……」
「全員居ます?」
「あぁ、全員ここにいる」
「ポーション持ってます?」
「それが、使ってしまって、もうないんだ。もし持ってたら分けてくれないか?金は払う」
ここに居るのは4人。
ざっと見た所、瀕死の人は居ないみたいだけど、満身創痍みたいだ。
話してるこの人以外は誰も話さない。
「サンプルなんで、お金は結構です。ただ、回復したら急いでここを離れて下さい。だいぶ数は減らしたけど、恐らくまだいると思うので、ギルドに報告して調査依頼して下さいね」
そう言ってポーション、ヒットとマナ合計8本を渡す。
こんなに数が居るのに親玉居なかったもんね。
みんな弱っちかったし。
「何から何まで、すまない。ありがとう」
「いいえ、お気をつけて」
じゃ!と言って、その場を離れる。
長居は無用!スタコラサッサー!
えっほえっほと走っていたら、少し開けた場所に出た。
鑑定したら、あったよ!毒消し草!!
やったー!!こんな所にあったー!!
探してたよ君たち〜!
わたしに採取されておくれ!
摘んで摘んで、見える場所の半分以上は摘みまくった。
全部は採らないよ?そんな強欲じゃありませんよ?
それにしても、この手にあるのがお花だったら、さぞかし絵になるだろうに。
なんせ毒消し草。
たははー。
……。
あれ、今頃になって実感してきた。
もんの凄い数のゴブリン倒したな。
夢?
いや違う。
何の躊躇もなく、バッサバッサと切り倒したな。魔法も使ったし。
ふと、自分を見下ろしてみる。
クリーンしてないのに返り血なし。
もちろんケガなし。
うーん。
なかなかにして自分に驚愕です。
さっきの人達、わたしの事忘れてくれないかなー。
無理かー、無理だよなー。
ポーション渡しちゃったしなー。
今更だけどヒールにしといたら良かったかなー。
うーん。
……ラシードさんにバレるかな。
……バレるな。
……バレたらうるさいよな。
……怒られ、は、しないよな。
……しないかな?
……うーん。うーん。唸ってばかりだな。
当分ハンターギルドには近寄らないようにしよう……。
そうしよう。
この後19:00に閑話として、もう1話載せています。
閑話としていますが、続きです。




