閑話 お披露目式の奇跡。
このお話の前に本編があります。
【王様視点】
なんだ、これは……?
蝶タイをしたカーバンクル。
それも大量。
全てジークとシャルルの側に集う。
いや、結婚式でも見たけどさ!
儂が見たのは2匹だよ!?
こんなに居なかったよ!?
つーか、こんなに生息してたの!?
どこに!?
エルバートとキャロルに挨拶!?
そんな親しげに!?
はぁ!?
……儂の所には来てくれないんだ。
しょんもり
横を見ると、王妃の目がまん丸だ。
さっきまで「あのルーキスオルトゥス!何なの!何故献上しないの!」とか言ってたけど。
いや、カーバンクルを目撃する方が貴重な経験だからね!?
物欲の固まりなんだよなー。はぁ……
でも、カーバンクルがキャロルに懐いてるのを見たら、そっちに気を持っていかれたらしい。
まぁそうだよな。
今度は「王族を無視するなんて!」とかブツクサ言い出した。
もー、面倒だから無視しとこ。
式が始まり、魔力奉納の時になって、シャルルの髪が解かれた。
それもシルフィードの手によって。
……いや、精霊のイタズラはたまにある。らしい。
儂は経験した事はないけど、書物等に書いてあるからそうなんだろう。
でもさ!まさかこの目で見るなんて思わないだろ?
楽しげにシャルルの髪を解くシルフィード。
サラリと背に流れる銀髪。
うむ、美しい……。
魔力球が空に上がるにつれて、大きく、ピンクに染まる魔力球。
え?何故にピンク?
こんな現象見た事ないんだけど!!
シルフィードが下から押し上げて、魔力球が弾けた。
!!!!
これは!世界樹の花びら!!
ジークとシャルルの魔力球から!?
シルフィードが風に乗せて花びらを運ぶ。
バルコニーの下からは、有り得ないほどの歓声。
儂の婚姻、お披露目式よりも凄い。
そりゃそーだ。
こんなド派手な演出じゃなかったし。
てか、演出?なのか?
花びらは模したのか?
そんな事出来るのか?
カーバンクル達が声を発した時、それは起こった。
眩い光と共に、ご降臨された神柱。
感じたのは畏怖……。
身体の芯が震えた……。
神々が、シャルルを愛でていく。
よく見れば、シャルルの銀髪は、神々と同じだ。
光の加減で、赤かったり、ピンクだったり、緑だったりするが、全て銀髪……!
やはり、シャルルは神々の愛し子!!!
なんという事だ!愛し子が我が国に舞い降りていた!!
なんという幸運!なんという歓喜!
これは……貴族共に向けて早急に手を打たねば!
【一部の貴族】
なんたる事!なんという事だ!!
これは早急にお近付きになる手筈を整えねば!!
今、は動けない!
お帰りになる時に何としてでもお声掛けせねばならん!
神々の寵愛を受けたシャルル様に!!!
【その他貴族】
ぽかーん……。
【シルフィード達】
ねぇ?髪が結われているわ。
これ解いちゃわない?
くすくすっ
やっちゃいましょう!!
そうね!だって知ってるわ、この髪は綺麗だって!
そうよそうよ!
私達の風で靡かせたら素敵よね?
光をはらんで、より一層綺麗なはずよ!
うふふふっ!
くすくすっ!
【ジークとシャルルの招待客達】
ぽかーん……。
【バルコニー下の民衆】
「おい、あれって」
「奉納の魔力球……?」
「でかくなってないか?しかもピンク……?」
ぱぁぁぁ!!
\わあああああああああああ!!!!/
「凄い!!世界樹の花びらだ!!」
「英雄様の結婚式!!あの時と同じだ!!」
「凄い!!英雄様ああああああああ!!!」
「ジークフリード様ああああああああ!!」
「シャルル様ああああああああ!!」
「見て!大きな虹が!!」
「世界がおふたりを祝福されているみたい!!」
\わあああああああああああああああ!!!/
何と、民衆に神々は見えていない様子。
まぁ見えたら大混乱だものね!
「あ」を見すぎてゲシュタルト崩壊しそう……。




