煙巻。(けむまき)
「おぅ!待たせたか?」
ラシードさん!よくこの空気をぶった切ってくれました!!
「いや、丁度時間だ」
「なら行くか?」
あぁ、サラナさんの視線が刺さる……。
どんな武器でも刺さらないってヘルベスさん言ったのに!!
「ふむ。歩きながら流れを話そうかと思ったが、ここで話しておくか。車で行けばすぐだしな」
という事で説明が始まった。
「まず、製薬出来る証明としてポーションを渡す必要がある。ポーションの魔力と、作った本人の魔力が一緒でないと登録は出来ない。まぁそれは魔道具でやるので、然程時間も掛からん。薬師ギルドの登録と、販売許可証、一応、出店許可証も出してもらう。登録には金貨1枚必要だが、持っていなければ俺がだす。まぁここまでは普通の流れで半刻掛からず終わるはずだ」
ふむふむ。
「ただ、ここからが問題で、シャルルのポーションは普通じゃない。なので、登録担当者が騒ぐ前に、俺とラシードが……まぁ、煙に巻く」
ぶふぉ!!!
煙に巻くって!!!
「幸いなことに、今日薬師ギルドのギルマスは居ないから、大丈夫だ」
ニヤリと笑うヘルベスさん、何か黒いです!!
ラシードさんは苦笑してるし。
あれ?じゃあ変装の理由は?
「変装ってか、ローブは姿を隠すためだな。シャルルは目立つ。その目立つ姿を特定されて、ギルマスの耳に入ったら特攻されんぞ」
ひぃ!!!怖い怖い!!!
「まぁ絶対大丈夫とは言えないけど、やらんよりはマシだろ。本当は認識阻害が使えたらいいんだが、本部内は魔法が使えないからな」
え?認識阻害??識庫さん?
*相手に自分の存在を認識させづらくする魔法です。当然使えます。
なんと、わたしも使えたよ。
やっぱり何が使えるのか確認しないとダメだね。
しかも”当然”なのね……。
「まぁ、しゃべるのは俺がやるから、シャルルは俺が合図した時だけしゃべればいいよ」
「分かりました。何から何までありがとうございます」
良かったぁ!もうヘルベスさんにお任せします!
頼りになります!!
あれ?じゃあラシードさんは?
「ラシードは煙巻要員だな」
え?言葉に出てました?
「顔に出すぎ」
はははっと笑うヘルベスさん。
「おう、任せろ。勢いで何とかするわ!」
がははっと笑うラシードさん。
「よろしくお願いしますっっ!!」
頼りにしてますぅ!!
「それでっ!!シャルルさん!!」
おぉぅ!!サラナさんまだ諦めてなかった!!!!
「えぇっとぉ……、では今度チーズケーキに使ったチーズをお持ちします。そのチーズは頂きものなので、沢山はないんです。同じチーズが売ってるなら、レシピ登録しますので……」
「わっかりましたっ!!!なくても探します!!見つかったらお願いしますっっ!!」
ビシッ!!!っと敬礼されちゃったよ!!
うちの食材室のクリームチーズだからなぁ……。
まぁ、似たようなのがあれば登録してもいいかもしれない。
美味しいケーキ、嬉しいものね!
※いくつかの誤字報告、ありがとうございます!
まとめてのお礼で、失礼致します。
気をつけます。恥ずかしい(/// ^///)
これからも見つけたら報告して頂けると助かります。




