表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

31/386

変装グッズ?

「サラナ、さっきのケーキ食べたか?」


 サラナはここのサブマスだ。

 食品は彼女が網羅している。

 彼女が知ってるなら商品化は諦めだな。


「はい、頂きました。とっても美味しいケーキでしたね!どこのお店のですか?レシピ登録まだだと思うんですけど試食分でしたか?」


「やっぱりなぁ。チーズをケーキにするってレシピ無かったよな。あれな、さっきの客人がお土産で持ってきた。手作りだと」


「え!?それでレシピ登録すすめたんですよね!?」


「いや、普通に店にあるだろ?と言われたが、ないよなぁ……」


「何やっちゃってるんですか!!!その人に連絡つきますか!?」


「明日、会うことになってる」


「私に紹介して下さい!!レシピ登録の交渉します!!」


 うん、シャルルごめん。

 ガンバレと応援しとくわ。





 ◇◇◇


 今日は薬師ギルドへ行くんだけど、目立たなさそうな服で来いと言われた。

 出来ればフード付きのローブ着てこいって。

 ローブって、王都初日に着てる人見たけど、あーゆーのだよねぇ?

 目立たなさそうな服は、クローゼットに入ってた深緑のワンピースでいいか。

 ローブ……作るか。

 待ち合わせは6の鐘だし、間に合うだろう。


 あ、生地が夏バージョン!

 この中で地味な色かぁ。

 皮ならあるな。濃い茶色ならいいよね。

 自動温度調節付ければ季節関係なく羽織れるし、これでいいか。防水、防泥も、と。

 目深に被れるフードと、全身隠れる長さと、あぁ、口元も隠れる形にしよう。

 前を全開にしなくても手が出るようにして……。

 ぷふふっ!変装してるみたい!怪しさ満点だね!!


 時間は4時間か、皮だしね。

 作っちゃおう!皮専用の裁縫道具かもーん!





 ◇◇◇


 よしっ!出来た!!

 これからお昼食べて、丁度いい時間かな?

 ローブ羽織るのは商業ギルドでいいね。

 昨日ラシードさんがうるさかったから、クッキー持っていこう。

 えぇ、うるさかったからね!





 ◇◇◇


 「おま……」


 ローブを羽織ったわたしを見て、ヘルベスさんが絶句した。

 え?変?ローブだよ?着てこいって言ったじゃーん!


 「因みに、その皮がなんの皮か知ってて使ってるか?」


 「知ったら怖いから知りません」

 アラクネの魔糸って見てから鑑定せずに使ってるもん。


 はぁぁぁ……と、それはそれは深いため息。


 「まぁ並大抵の武器じゃ刺さらないし、いいと思う」


 物騒な!!!

 まぁエラいもんで作ったようだ。

 あったから使っただけだし、気にすんなよ!!な!!


 「ギルマスギルマスっ」


 「あー、シャルル、こいつはサブマスのサラナ・ハミルトン。シャルルに話があるようだ」


 「初めまして、シャルル・エイプリルです。何でしょう?」


 「ご紹介にあずかりましたサラナ・ハミルトンです!チーズケーキのレシピ登録お願いしますっっ!!」


 は?

 あれ?


 「チーズを甘いケーキにするレシピはなかったんです!なのでお願いします!!」


 マジか!!!

 やっちまったのか!!!


 「か、考えときます……」


 「えぇ!?そんな!!お時間取らせませんから!今すぐにでも!!」


 ひぃ!!

 この世界の人って、何でみんなこんなにグイグイ来るの!?



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
新連載始めました! この世界の片隅で。〜新しい人生楽しみます!〜もよろしくお願いします♪
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ