閑話 神様補佐のつぶやき。
読まなくても本編に影響ありません。
私は神様補佐である。
名前はない。
補佐は何名もいるが、名前などなくても、それぞれを識別出来るので必要ない。
ないったらない。
管轄は、星名:地球 国名:日本である。
仕事は、輪廻の輪に入る魂の誘導。
魂によっては、修復が必要だったり、未練が多すぎて地上に戻ろうとする魂を誘導するのが仕事である。
まぁたまに地上に戻ってしまう魂も居るが問題ない。
地上で悪さを働けば、別部隊が処理をする。
奴らにも仕事は与えねばな!
輪廻の輪とは、地上にて生まれ変わる為に順番待ちする場所である。
人である時に悪事を働くと、程度によって振り分けられる。
人であった魂が、また人になれるとは限らんのだ。
生きとし生けるもの全てに魂は宿るものだからな!
良い子のみんなは悪い事したらダメだぞ!
話は変わるが、私の担当が国名:日本でよかったと思う。
何故か?
日本の魂は、列を乱さない。
並んでる魂にならい、きちんと並ぶ。
素晴らしい。
お国柄というのもあるかもしれないが、ほら見て下さい、あそこの国の列は並ばせるのも苦労してるではないですか。
あぁ、あっちの国はくんずほぐれつしっちゃかめっちゃかじゃないですか!
うん、この国担当で本当に良かった!
そんなある時、神様がいらっしゃった。
実は他星の神様は、たまに来ては勝手に魂をくすねて行く事がある。
「勇者が必要だから!」とか。
「らのべ慣れしてるから!」とか。
しかも!私の担当の魂ばかり!
輪廻から外れてしまう魂を哀れに思わないんですか!?
何やら、ちーとを授けるから大丈夫だ!等と嘯いて。
訳が分かりません。
えぇ、まさか私の上司までも同じような事を言うとは思っていませんでした。
そりゃね?神様が目を離した隙に魔法を使える人種が滅びてしまったのは分かりますよ?
でもね、魔法を使える人種と使えない人種を分けたのは神様、あなたでしたよね?
だから皆平等に魔法を使えるようにと進言しましたのに!
ちょっと前の魔女狩りなんて、登ってきた魔女の魂の荒れようは見てられませんでしたよ。
まぁ他国だから見てるだけでしたが。
変に進化しないか、なんて、今更魔法が使えるようにはならないし、後は化学の進化位なものでしょうに。
分かってますよ、星名:ヴェルデの神達のノリが苦手なんでしょう?
あちらは神柱が多いですからね。
あぁ、大丈夫だとは思いますが、お使いに行った魂が不利益にならないように祈るしかないですね。
どうか次の人生を楽しめますように。
この後19時に本編更新があります。
ちょっと前の魔女狩りのちょっとは、神様達の時間軸なので、人の時間軸だと、だいぶ前です。
※誤字報告ありがとうございます!