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閑話 待ち伏せ。

このお話の前に本編あります。

 何でこの道じゃねぇんだよ!!ヤツら1区か最上に住んでるんだろ!?くそっ!!予定変更だ!!


 特別門から大聖堂に向かう通りに仕掛けた遠隔魔道具がボツになった。

 ゴレ車の下から攻撃すれば必ずダメージが入る予定だったのに!!


 何をどうしたのか第1門から出てきただと!?

 ヤツがくれた情報は嘘っぱちじゃねぇか!!


「金額上乗せさせてやる!!」





 手下に見張らせた大聖堂前にゴレ車が着いた。


「今だ!魔道具を破裂させろ!……おいっ!まだか!」


「ダメです!うんともすんともいいません!!」


「は?間違いなく仕掛けたんだろうな!?」


「一昨日ちゃんと仕掛けましたよ!!嘘じゃねぇ!!」


 くそっ!!ここでも不測の事態かよ!!

 全部で10個あったのに、全部不発!?そんな馬鹿な!!

 あれもこれも監視役がヘタレだったからだよっ!!

 くそっ!


「痛めつけてから呪術の餌食にするはずだったのに……仕方ねぇ。こうなったら直接狙ってやる。おい!姿隠しの魔道具起動させろ!」


「「へい!」」




 茂みに隠れて時期を待つ。


 ”フォーーーーーーン”


 は?何だ?何の音だ?


 少ししたら風に舞って、何だ?花びら!?


「どこから……」


 ”わあああああ!すごーーーい!!”


 街から歓声が聞こえる。

 みるみるうちに辺り一面花びらだらけだ!

 何なんだよ!!

 くそっ!!癇に障る!!


「大扉が開きますぜ!」


「よし、先に出て来るのは放っとけ。主役が出てきたら、貴様等は男を殺れ」


 俺はこの呪物で女を呪う。

 あぁもういい加減持っていたくもねぇよ!

 気色悪ぃ!


「出てきまs」ピシャーーーーン!


 は?


 ピシャーーーーン!


 え?


 ピシャーーーーン!


 うぐっ!!!













 ◇◇◇


【尋問】


 バシャ!!


 ぐっ……ぐはっ!!!


「いょーーう!お目覚めか?」


 ……ここ、は、あぁくそっ!捕まった、のか……


「大それたことをやってくれたなぁ。狙ったのは国の重鎮だぞ?分かってる?」


 ……ちが、う、女は、平民、だろが……


「狙ったのは女の方で間違いないのかなー?それにしてもSSランクの奥方だぞ?ほら、何か言えよ」


 バシャ!!


 ぐっ!!「ぐわああああああああ!!!」


「痛い?痛いよなー。痛いように作られた薬品水だもんなー。掛ければ掛けるほど痛くなるよ?さっさと口を割れば、さっさと死ねるのに」


「ダメだよ殺しちゃ」


「ギリギリの所を見極めるから大丈夫」


 ……何、なんだよ!痛てぇ!!くそっ!!


「誰の差し金?高性能の姿隠しの魔道具なんて、そうそう手に入らないよなぁ?お陰でうちの暗部が貴様ら見つけられずに凹んじゃったよ。どうしてくれんのよ」


「……し、らない」


 バシャ!!


「ぎゃああああああああ!!!」


「おっと、手が滑った」


「おい、自白魔法は?」


「え、それだとすぐに分かるじゃん。気が済まないんだよねぇ」


「そっか。ならこっちは報告があるから任せるな。殺すなよ?」


「分かってるよー。さぁ!もう少し頑張ろうか!」












 ◇◇◇


【宰相&クリスティアン】


「ジークフリード様もシャルル様も無事です。今回、カーバンクル様達が捕縛に協力してくれました。見つけたのもカーバンクル様達です」


「何と……おふたりはカーバンクル様の加護をお持ちなのか?」


「加護、と言うより友達ですね。うちにも連れて来ますよ」


「は?」


「ほら、前にカーバンクル保護したじゃないですか。まぁその前からシャルル様は友達だったらしいですが」


「友達……」


「はい、友達です」


「……あぁ、うん、そうか。おふたりには、とんでもない味方がいる、と解釈しても?」


「ええ、それで合ってます。今回の世界樹の花吹雪、あれもきっとお祝いですよ」


「は?」


「ジークフリード様とシャルル様の婚姻祝い」


「それを、信じろと?」


「他にあります?世界樹の花吹雪なんてふっるーーーーーい、紙がボロボロの読むのに気を使う文献に載ってるだけですよ?伝説のドラゴン、航路開口、カーバンクル、世界樹。いやはや、あのふたりは国の宝ですよ」


「ならば!やはりお住いを最上に移して頂かないとならんだろうが!警備だって必要だろう!」


「いやいや、それをあのふたりは望んでいません。やりたい様にやらせてあげるのが1番ですって。何せとんでもない味方が居るんですから」


 はぁ……

「とりあえず、婚姻の公示は明日の朝には出す。早い方がいいだろう。国からも祝いの品を献上しよう」


「あぁ、領地とか最上の家とかは1回断っているので、別の何かにした方がいいと思われます」


「……そうだな。あぁ頭が痛いよ」


「同意です」


「嘘つけ!面白がってるだろうが!」


「あ、バレました?めっちゃ可愛い弟とめっちゃくちゃ可愛い義妹なんで!最善をお願いします」


「王家の血筋はこんなんばっかだあああああああ!!」


「不敬ですよ?まぁ確かにそうなので、黙っときます」


「……頼むわ」


「では、報告を終わります!」

 ビシっ!


「あぁ、ご苦労」



 あぁ、私の髪が抜けそうだ……。

 うがぁぁ!!





こんな閑話の後ですが、次回、ちょっと、いやだいぶ砂糖吐く冒頭となってます!

閑話ではないのですが、イチャラブが苦手な方は明後日からまたお読み下さい!

大丈夫!話は通じる!はず!

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