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マリアージュ。〜計画その18 ルーキスオルトゥス〜

 ブーケを作った翌日。

 急遽ブローチ制作になったので、聖域の家で宝石物色。

 今日はジークも一緒だ。


「凄いね……」


 国からの褒賞で貰った宝石もあるけど、ここの石を見たら、大きさもランクもくz げふんげふん


「気にしたら負けだ!どれがいい?」


「シャルルの色がいいから……」


 もちろん、わたしはジークの色にする。

 金台に赤い石。

 つーか、ルビーとかなら分かりやすいが、単なるルビーじゃないんだよねー。

 地球では、ピジョン・ブラッドとかあったよね?

 ここでは違うんだよ。

 ドラゴン・ブラッド。何それ怖い。

 あれ?これって……


「ジーク、これ見てて?」


「ん?赤い宝石だね?」


 ”ライト”


「えっ!?紫!?」


「これ、アレキサンドライトだ……」


「……何かアレクの名前みたいだな」


 ぶはっ!

「確かに!でもここでの名前はルーキスオルトゥスだから、アレクさんじゃないよ」


「ん?て事は前世にもこれがあったの?」


「自然光と人工光で色が変わるのはあったね」


「へぇ!シャルルと俺の色になるなんて、この石いいね」


「これにしよう!いくつかあるから、好きな大きさ選んで!」


「なるべく大きさも揃えよう。台座も対になるようにしようよ」


「うんうん!」


 わたしはカシュクールの胸元の真ん中に、ジークは勲章の所に着けるようにデザインする。

 大きさは直径4cm位?中々にして存在感がある。


「通常の呪術避けの石は、これの一回り大きいんだよ」


「て事は、ユージーンお兄様の作った呪術避けって、かなり小さいんだね。凄いね!」


「石の中に陣を描かなくちゃいけないから大きくなるんだよね。兄さんは凄いよ」


「すっごく細かい陣が描いてあって、それだけで芸術作品だったもの」

 あれは物凄く綺麗だった。


「ドラゴンの加護で必要無くなったけど、御守りに持ってるよ」


「うん、肌身離さずね!この石にも何か出来るかな?」


「うーん……なくても平気だと思う。謙遜せずに言うけど、俺ら最強だよ?特にシャルルが」


「……確かに。負ける気はない!」


 あはははは!


「まぁ油断大敵だからな。シャルルは俺が護るよ」

 ちゅ


「じゃあジークはわたしが護るね!」

 くすくすっ


 キキィ!

 キキィ!


「「あっ」ふたりもね!」


 あはははは!



 金の台座の円周に、ピクシーの涙と言う名前の宝石を散りばめた。

 ピンクダイヤモンドみたい。

 銀の台座には、フェアリードロップと言う名前の宝石を。

 これは通常のダイヤモンドみたいに透明だ。

 形は同じで色味だけが違う。

 うん、綺麗。


「準備が整ってきたね」


「うん!もう用意する物はないよね?」


「そうだな、後は最後の打ち合わせで大聖堂に行く位だな」


「大聖堂には、明後日だっけ?」


「うん。一応監視されてたのも言っておこう。当日何かあったら対処法も伝えないと」


「そうだね。もし逃げる必要があるなら、経路の確保もしないとだし。エアハルトさん達にも伝えないとね」


「明後日大聖堂だから、その時来てもらうのがいいかもな」


「それがいいかも。予定大丈夫かな?」


「デンタツしておくよ」


「うん、お願いします」





 ◇◇◇


 ”大丈夫っすー!5人で行きますね!エアハルト・アーベル”


「大丈夫だって。カサンドラも呼んだから、警備の方は大丈夫だな」


「うん!後は何事も起きなければ、だねー」


「クリス兄さんが言ってたけど、やるやらないの前に、未然に防ぐ事が大事なんだと」


「正論!」


「式の前に潰したかったなー」


「アルディジャ使って監視する位慎重な輩だし、何するつもりなのかも分からないから、動きようがないもんね。もしかしたら、何するつもりもないのかもだし」


「まぁな。でもきっと「何かある」よね」


 こくん、と頷き合う。

 ふと見ると、カーちゃんトーちゃんも頷いてる。

 ぶはっ!ホントに人臭い子達!






 ◇◇◇


「あっ!ジークさん!シャルルさん!」


「オルゲンさん!お久しぶりです!」


「久しぶり!」


「お久しぶりですー!みんな来てますよ!」


 大聖堂に着くと、外でオルゲンさんが待っててくれた。


「どうして外に居たの?」


「一応偵察っす!」


「「ありがとう」」


 キキィ!

 キキィ!


「えっ!?うそっ!!マジ!?」


 そう、カーちゃんトーちゃんも着いてきたのだ。


 キィ!

 キィ!


「うん、分かった。お願いするね?」


 キキィ!

 キキィ!キィ!


 しゅたたたたた!と、どこかに走って行く。


「……うっそ……え、今のって……」


「あー、まず入ろうな?」


「あっ!すんません!はい!」





 中に入ると、5人組が待ってた。

 もちろん、カサンドラさんも居る。

 談笑してたみたいだ。


「お待たせ」


「「「お久しぶりっす!」」」


「この度はおめでとうございます!」


 はははっ

「ありがとう。招待客なのに、警備の話に付き合わせて悪いな」


「いえ!俺らは中の警備兼ねてるんで任せて下さい!それに、外警備との仲介役っすから!」


「ありがとうございます!」


「紹介、は必要なさそうだけど、一応な。カサンドラはシャルルの世話係と警備主任だ」


「よろしくお願い申し上げます」


「あ、名前は先程伺いました!よろしくです!」


「じゃあ、とりあえず行こうか」


 打ち合わせの部屋へ。




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新連載始めました! この世界の片隅で。〜新しい人生楽しみます!〜もよろしくお願いします♪
― 新着の感想 ―
[一言] 返信頂きありがとうございました。 丁寧な説明も頂き納得のいく形で落ち着きました。 少々上から目線な言い方かもしれませんがそのようなつもりは無いので悪しからず。 この作風とは違い、在り来りなも…
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