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クッキー大量生産。

 ポーション作ったし、クッキーの大量生産だ!


「お式の招待客にクッキーを渡そうと思ってるの。なので一気に作るよ!」


「身内だけでも20人弱かな?大丈夫?」


「だからジークも手伝って?」


「もちろん!失敗しても勘弁な?」


「大丈夫。生地はわたしが作るから組み立てお願い」


「組み立て?クッキーって組み立ているの!?」


 ボックスクッキーだからねー。

 グラニュー糖が見当たらなくて、ディアマンテは断念した。

 なので以前作ったボックスクッキー、ロシアンクッキー、今回は忘れずに絞り出しクッキーだ。

 ジークに絞るのやってもらうのもアリかな。

 くふふっ


 以前作ったロシアンクッキーは絞り出しクッキーを使わなかったので、今回は絞り出しクッキーの方が多くなるかな?

 とりあえずボックスクッキーの生地を3種類。

 プレーン、ココア、紅茶。


「……何そのバターと砂糖……お菓子ってそんなに入ってんの!?」


 あぁそうねー。初めてクッキー作った時に思ったわねー。

 バターも砂糖もハンパないよねー。びっくりするよねー。


「そうだよ。だから食べ過ぎ注意なの」


 話しながら生地を仕込む。

 魔法があるから冷やすのは簡単。

 ただ寝かせる時間は取らないとダメなので、絞り出しクッキーと同時進行だ。


 絞り出しクッキーは寝かせる時間はないので、生地が出来たら絞って焼くだけ。


「こうして、ここを持って、手はここに添えて、にゅーっとくるっとちょんちょんでOK」


「にゅー、くるっ、ちょんちょん。あっ、失敗。もう1回!…………どう?」


「ジーク凄い!上手じゃない!2回目でもう習得!?」


「手先は器用なんだー。これ面白い!どんどんやるね!」


「じゃあその形をこの鉄板全部お願いします」


「任せろ」


 ふふふっ頼もしいね!

 わたしはロシアンクッキーの方をやるよ!

 プレーンクッキー敷いて、上に絞って、ジャム乗せて。

 ジャムも3種類。

 いちごとりんご、後は焼いた後にチョコ。


 後は、波々に絞って、半分チョコ掛け。

 これもプレーンとココアで作る。

 ピスタチオがあれば乗せたかったが、なかったのでアーモンドダイスを乗せる。


「俺が鉄板1枚やってる内に、シャルルは2枚!早いな!」


「経験値ですなー。よし、焼きますよ!」


 パン屋仕様のオーブンだから大量生産が可能な訳ですよ。

 お次はボックスクッキー。

 とりあえず伸ばして切り出して、ジークと組み立てる。


「プレーンとチョコを交互に。うんうん上手!」


 わたしは渦巻。くるくるーっとね!


「これ終わったら、残った生地は好きな模様にしてもいい?」


「いいよー。生地が柔らかくなったら冷却してね」


「分かった。これ楽しいな!」


 もしかして積み木とか好きだったのかな?

 しかし、初めてと言いながらも、めちゃくちゃ上手!

 ……実はもっと失敗するかと思ってた。ふへっ

 おお!めん棒上手に使っとる!凄いな!

 鑑定使えるから厚みも幅も見ながらやってるのかな?

 素晴らしい!


 キラリン

「あっ!」


「ん?」


「……クリエイトスキルが出た」


 は?えっ!?

「スキルって、後からも習得出来るの!?」


「……聞いた事がない。え、キラッて光って、何かじわってして……えぇぇぇぇ!?」


 どゆこと!?

 識庫さんっ!!

 *元の素質が少しでもあれば何かのきっかけで芽吹く事があります。


 あっ!職業選択の自由か!?

 それにしても、クッキー作ってクリエイトとは……。

 調理スキルはなかったのね。

 あぁ調理はパッシブだからか。


「クリエイト凄い!思った模様に出来るー!楽しい!」


 ぶは!もう馴染んでる!流石!

「おめでとうっ!色々楽しめるね!」


「俺、ハンターしか取り柄がないと思ってたんだ。だから嬉しい!」


「え?ジークは取り柄だらけだよ?人柄も気質も容姿も性格も、丸ごと取り柄だよ」


 はははっ

「そう言われると照れる。けど、ハンターを引退した後、何も出来る事がないなーと漠然と思ってたんだよ。まだまだ先の話だけどね」


 あぁなるほど。

 お金に困る事はないけど、この世界、ただ遊んで暮らしてる人は少ない。

 そりゃ年取って悠々自適はアリだけど。

 ハンターはリスクも多い。ガルボさんのように、怪我して引退って事もあるからね。


「ハンターを引退したら、クリエイトで何か出来そうだしな!」


 ふふふっ

「幸い、どこの領地にも店舗付きの拠点あるから、何でも出来るよ?お店じゃなくて趣味でもいいし、楽しんだ者勝ち!」


「うん、シャルルと過ごす日々が、こんなに希望と潤いをくれたんだ。シャルルに感謝だな」

 はははっ


「そんな事ないよ?ジークは努力の人だもの。わたしはジークに出会えて感謝してる」

 ふふふっ


 ちゅ

「これからも「一緒に」」


 ピピピ

「「あっ」焼けた!」


 あははははは!


「これまだ食べちゃダメ?」


 ぶふっ子供か!

「冷ますから待ってね。それよりほら、ボックスクッキーも焼くよー」


 鉄板を冷却とクリーン。

 バターを薄く塗って8mmに切ったクッキーを置いてっと。

「おお!ジークの作った模様もカッコイイね!」

 三角の組み合わせ!


 ん?あっ!

「つまみ食いしてる!」


「バレた!」


 あははははは!




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