ハンターギルド。
ぽかーーーん……。
ここって、ハンターギルドじゃん。
え?ポーション欲しいんだけど!?
大きな建物の前で、思わず立ち尽くす。
横を通り過ぎるイカつ、いや、筋骨隆々のハンターさん達が2度見して行くんだけど……。
そろそろ7の鐘が鳴りそうな時間だから、狩りから戻ったハンターさんの多い事。
デカくてちょっと怖い。
入ろうか、入るまいか、ウロウロウロウロ……。
ヘルベスさんに書いてもらった地図を見てみる。
うん、ここだよね。
どうしよう。
今日は止めとこうかな。
「あー、お嬢ちゃん、ここに何か用事か?」
びくぅ!!!!
「あ、いや怖がらせるつもりじゃ…参ったな」
ポリポリと後ろ頭を搔くハンターさん。
「ごごごごめんなさい!!えと、ポーションが欲しくて地図を貰ったらここだって……」
「なんだ、ポーションなら中で売ってるよ。取って食いやしねぇから入ったらどうだ?」
「はい、ではお邪魔します……」
うぅ声が小さくなっちゃったよ!
自動ドアを抜けると、すんごい圧迫感!!
みんなこっち見てるしぃぃぃぃ!!!
「おう!お前らこっち見んじゃねぇよ!お嬢ちゃんが怖がるだろうが!!」
「あのあのあの!大丈夫、ですから……」
「すまねぇな、みんなこんなに綺麗なお嬢ちゃんに免疫ねぇからよ!」
がははは!
「ちょっと!聞き捨てならないねぇ!あんたに1番怯えてんじゃないのかい?ほら、お嬢ちゃんこっち来な!アタシが聞いてやるよ!」
「ああん?お前自分でキレイとか思ってんのか?」
おぉ!へそ出しアーマーの綺麗なお姉さん!!
「うるさいよ!ほら、どうしたい?」
「ありがとうございます。あの、ポーションが欲しいんですけど、どこで買えますか?」
「ポーションなら、あそこの受付で売ってるよ」
お姉さんと、さっきのお兄さんにお礼して、ポーションの受付のお姉さんの所に行くと、何故か名前を聞かれて、少しお待ちください、と。
何か証明書とか必要なのかな?そんなん持ってないけど。
「あー、君がシャルル・エイプリルさん?」
「はい、そうです」
「ちとこっち来て」
え?どこ行くの?
何だかハンターさんも、ザワザワしてるし……。
言われるままに連れていかれたのは、どうやらギルマスの執務室らしい。
ソファーをすすめられて、大人しく座る。
何なの??
「驚かせてすまんな。マイク、あー商業ギルマスから薦められてここに来たんだよな?」
「はい、ポーションを買いたかっただけなんですが、ハンターじゃなくちゃ買えなかったんでしょうか?」
「いや、そんな事はないよ。ここで欲しいのを見ていくといい」
そう言ってポーションを数種類持ってきてくれた。
その時ドアが開き、
「やぁ、さっきぶりだね」
「え?ヘルベスさん??」
「お前ぇ、このお嬢ちゃんに不審がられただろうが!」
「いやぁ、すまないね。ちょっと気になったもんだから」
え?何か気になる事言いましたっけ!?
※誤字報告ありがとうございます!




