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マリアージュ。〜計画その8 説得〜

 無理無理と言うマリアーナさんを前にして途方にくれてると、ジークがやって来た。


「マリアーナさん、こんにちは」


 ぴたっ

「ジークフリード様、本日もご機嫌麗しく……」


 あはははははは!

「止めてよ!畏まられるとむずむずするよ!」


「そういう訳には……」


「いいから、今まで通りお願いします。ダンジョン同行者達にも、そう言ってあるんだ」


「うー……。うん、分かりました。ジークさん、こんにちは!」


「はい、こんにちは。それで?無理って、何が無理なの?」


「お式!お貴族様と同席は無理です!」


「フランシア家は選民意識がないから大丈夫だよ?それにマリアーナさんも貴族と関わったりするじゃない」


「えぇ仕事では懇意にして頂いてるお貴族様もいますけど!筆頭公爵家ですよ!?粗相があったら……」


「そこは商機と考えたらどう?知り合いになれるチャンス!あわよくば直々に注文取れるかもしれないじゃない!そうしたらギルマスの株も爆上がりってもんだ」


「「えぇぇぇぇ!?」」


 ジーク!?何ぶちかましてんの!?


「お貴族様にはお貴族様の専門服飾師がいますでしょう!?割り込んだら後が怖いですって!」


「あれ?そうなの?」


「これだからお坊ちゃまは!あっ!すすすすすみませんっっ!!」


 ぶはっ!本音出た!


 あはははははは!

「ごめん!知らなかったんだ。でもさ?顔売るのはいい事だと思わない?」


「……それは、まぁ」


「別に商談しろって事じゃないし、俺達の式にマリアーナさんにも来て欲しいだけなんだよ。春はお披露目も予定してないし、ちらっと顔合わせる位だよ。それでもダメ?」


「うっ……。ジークさん、その聞き方はずるいですっ!分かりました!参加しますぅぅぅぅ!」


「「やった!!」」





 参加表明も頂けたし、ドレスのデザイン画を出して意見交換だ。

 ジークは別室に行った。

 ドレスは式で見せたいからね!


「……シャルルちゃんの頭の中を覗いてみたいわね……何て素敵なの」

 ほぅ……


 頬染めて、手を頬に当てて吐息を洩らすマリアーナさん、色っぽいです。

 その色気、よこせください。


「そうね、確かにシャルルちゃんは、ちょっと身長が低めだから、上半身に目がいくようにした方がいいわねぇ。まだ若いし、このオープンバックのドレスはいいと思うわ。もうみんなの視線釘付けになるわよ!でもなだらかな裾広がりよりも、オープンバックでプリンセスラインの方が良くない?それにこのロングトレーンって言うの?これも斬新!見た事ないわ!是非これを取り入れて欲しい!ドレスの世界に新風が吹くわよ!」


 新風?ならヴェールはどうかな?


「こんな風に頭にヴェールを着けて後ろに流すのもあるんですけど」


 さささっとデザイン画に描き足す。

 ……うん?反応ないぞ?

 マリアーナさんを見たら、目を見開いて硬直してる!?


「はわ」


 はわ?


「はわわわわわわわわ!!!!待ってヤバい!これ!これも是非!いやーん素敵ぃぃぃぃ!!」


 うぉ!?大人の女性から少女になった!

 元々ウェディングヴェールには魔除けの意味もあるし、魔獣が闊歩するこの世界にはいいかもしれない。

 とは、思った、ものの……この反応。好感触。

 うん、ヴェールも着けよう。

 ヴェールダウンして、お祈りを捧げる時に上げればいいのかな?

 ジークと相談しないとね。


「えっとー、ではこの形にします。それと、色は白にしたいんですが大丈夫ですか?」


「あら、シャルルちゃん銀髪だから、白だとほぼ全身真っ白よ?いいの?」


「はい。白ってどんな色にも染まるので、あの、その、あなたの色に染まりますって意味もあって……」

 やばい、赤くなるっ!言ってて恥ずい!

 そもそももう純潔でもないからさっ!


 あ、また硬直してる!


「……待って。待って待ってっ!何その素敵なフレーズ!あぁっ!もうダメ!私が撃ち抜かれた!シャルルちゃん!それ採用っ!!」


 ガタッと立ち上がって両手を組み、天を仰ぎ絶叫するマリアーナさん。怖ぇよ。

 思わずぽかーんと見上げたら、我に返ったマリアーナさんが、にっこりと、


「他にもあるでしょ?出して。ほら、早く!」


 え?何を出すの?カツアゲ!?

 その場で飛べ、とか言わないよね!?

 ぽっけからチャリチャリ音なんてしないよ!?


「お式の案よ!」


 だよねー。

「えーとえーと……あっ、ブーケを持ったりします?」


「ブーケ?お花ね?そうねぇ、特に持たないわね。ブーケにも何か意味があるの?」


「えっ?えーとえーと……確か、魔除けとか、だった気がしますが、よく覚えてません」

 前世の記憶だもの!


「魔除け……。寧ろジークさんに女避けが必要よね。いや、だからこそシャルルちゃんがブーケを持って女の呪術避けに?いやいや、……」

 ぶつぶつぶつ……


 なんか違う方向に行ってる気が……。

「ブーケの花を新郎の胸にも付けるんです」


「はい、採用」


 は?


「うん、ブーケ持ちましょう!華やかに魔除(おんなよ)け!」


 やっぱり違う方向行ってるぅぅぅぅ!






ドレスの白や、ヴェール、ブーケの意味には諸説あります。

ここはファンタジーの世界ですからね?

地球とは違いますからね?

違って当然なのです。(´・∀・`)

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新連載始めました! この世界の片隅で。〜新しい人生楽しみます!〜もよろしくお願いします♪
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