マリアージュ。〜計画その5 最善占い〜
帰りのゴレ車の中で、
「さっきのキラキラ、見られたけど誤魔化せたかな?実際、シャルルは神様の愛し子だし、占いに頼らなくても大丈夫な気がするよなー」
「キラキラの御加護は嬉しいけど、騒がれるのはちょっとねぇ……。とりあえず帰って、いつが都合いいのか見てみよう。そしたらパパやお兄様達の都合も付けやすいよね?」
「そうだな。あー今日も帰れないのか……。早くシャルルとイチャイチャしたい」
ぶふぉっ!!
「人前でも憚らずちゅってするじゃない!」
「そうじゃなく、ね?」
ぼふっ!
「真っ赤だよ」
「じーくのせいでふ!!」
◇◇◇
「「ただいま」帰りました!」
「お帰りなさい。日にちはどうだった?」
「日程表を貰ってきたので、それを見てパパやお兄様達の都合を確かめようと思ってます」
「占いはして来なかったの?」
「あぁ、大丈夫だろー」
「まぁ……不信心ねぇ……」
「何とかなるよ。今日決めて、また明日にでも大聖堂行って帰るよ」
「えっ!?帰るって、帰っちゃうの!?お式まで居たらいいのにぃ」
「シャルルだってドレス作らなくちゃなんだから、とりあえず帰る。また城にも行かなくちゃならないから、多分その時来るよ」
しょんもりなママ。
ごめんね、聖域でドレス作りたいんだよ。
◇◇◇
夕方になり、パパとユージーンお兄様が帰ってきた。
パパは退位したけど、時々、細々と残処理をしているらしい。
家での仕事もあるのに、お疲れ様です。
そうこうしている内にクリスティアンお兄様も帰って来て、みんなで日程表を囲み日取りを話す。
「新芽の月は10日位、花の月は人気なのかな?3日間しか空いてないね。この中で決めるとなると……」
「シャルルは何時がいい?」
わたし?
うーーーん……
と、日程表を見ていたら、ぽわっ……
「「「「「「えっ!?」」」」」」
何これ!!
日程表の1日に花が浮かんだ!!
花の月1日、わたしの生まれた日だ。
「……誰か占った?」
「いや、そもそも占えるのは聖職者だけのはず……」
一斉にわたしを見ないで!?
何もしてないよ!?
ブンブンと首を振る。
「ま、まぁいいじゃない!この日に花が咲いたんだから、花の月1日!決まり!」
「あ、あぁ、そうだな。うん。うん?うん」
はは……ははは……何かすみません。
きっと女神様かなー。女神様だろうなー。
ジークのフォローは完璧だ!
多分、きっと、Maybe.
ほぅ……
「不思議な事があるものねぇ……きっと神様も祝福してるに違いないわね!」
頬に手を当てママが言う。
えぇ、ホントに。
わたしもマネして頬に手を当て首を傾げる。
不思議体験過ぎだけどね!
それからお兄様達の休暇願いをどうするか話をしてた。
公示が式の後になるから、式を理由に休暇は取れないらしい。
しかも、2人とも師団長。
「いっそ母さんが倒れた事に……」
「クリス兄さん、魔法に長けたこの家で、その理由は使えないだろう」
「ならジークが……」
「そんなの国の一大事になるよ」
「あぁっ!じゃあどうしたら!」
「2人共、副団長に本当の事を話して休んだら?後を頼むのは副団長なのだし、言っても大丈夫でしょう?」
「「……それもそうだな」」
ガックシ。
悩む事なかったじゃないのー!
「当然公示までは他言無用として口止めはしっかりね!」
「横槍入れてくる貴族がウザイしな。それはキッチリやるよ。バレたら副団長がバラしたって分かるし」
ふっふっふ……
わぁ笑顔が黒ーい!
極秘裏に計画は進む。
と言うか、
「横槍入れてくる貴族が居るの!?」
「未だにジーク宛の釣り書が届くんだよ」
「それも熱烈なのがね!もうフランシアも抜けたのになー」
「住んでる場所が分からないから、家に届くんだろうが、いい加減諦めて欲しいもんだ」
「釣り書は破棄してるの?」
「いや、前は破棄していたが、今は婚約者が居ると書いて突っ返してる」
「それなのに諦めが悪いんだよな」
「この国では重婚は許されないからな、結婚してしまえばこっちのもんだ!」
うわぁ……。
「市井でジークとシャルルは有名人なのに、貴族連中は知らないのか?」
有名人!?
「大体、パレードでも凱旋パーティーでも、シャルルと一緒に居るのを見ているだろうにな」
「それならもっと知らしめる様に抱っこで練り歩くか!」
いやジークさんや、それもどうなの!?
「知ってても知らないフリしてんだろ?あわよくば!とか考えてそうで怖いわ。恥を知れ」
そうだった。
この世界、女の押しが強いんだったわ。
「ジーク、呪術避けは持ってるよな」
「肌身離さず」
「絶対離すなよ。女は怖ぇ」
「わ、わたしもジークを守る!」
ふんすっ!!
「「「シャルルは可愛いな」」」
なでなで
それは今いいからっ!!




