型作成。
「あー、俺だ、ポーション欲しいって子がそっちに行くから、行ったらお前が対応してやれよ。
いや違う、さっき知り合ったばかりだ。ただ、いつ行くかは聞いてないんだよ。だから居る時だけでいいから。お前んとこの野獣共にまとわりつかせんなよ?
おう、ものすげぇ可愛いんだよ。会ったらビックリするよ。今日は本部に居るんだろ?見た目は銀髪でシャルル・エイプリル、そうだ、あんなに目立つのに見た事も聞いた事もない。瞳が金混じりだ。
そうだな……もし今日なら、来たら呼べよ。いや違うって。まだ子供みたいだしな。おう、じゃあ頼むぞ」
「なぁにぃ!?シャルルちゃんは、わたしが狙ってるんだからね!?」
「服飾以外の売り物があるなら、聞いてやるべきだろ?なんかありそうなんだよなぁ」
「また勘なの?売れる物見つけるのが上手なギルマスさん?」
「まぁなかったらなかったで、とりあえず彼処のヤツらからは守ってやらねぇとな!」ははは!
◇◇◇
あぁもう結構時間経っちゃったな!
サクッと型見つけに行きますか!
〜金物屋 ガルボ〜
「らっしゃぃ!」
ここね!
キッチン用品の取り扱いが多いのね。
期待大だね!
ぐるりと見渡せば、鍋釜包丁、なるほど、金物なら何でもござれな感じなのね。
えーとー型ー型ー型ーどこだろ?
聞いてみようか。
「あのー」
「はっ!?あ、あぁ何だ、じゃなく、何でしょう?」
「食パン用の型とか、ケーキに使う型とかありますか?」
「あん?ケーキの型はあるけど、食パンて何だ?」
まさかの!!食パンないの!?
「長方形で、蓋が付いてる型なんですけど……」
「いや、生憎聞いた事も見た事もねぇな」
マジですかーー!!
「えっと……、って聞いた事もないなら、売ってる所も知りませんよね……」
「あーー……っと、どんな形か分かれば作ることは出来るぜ?」
ぱぁぁぁ!!やったぁぁ!!
「うっ!」
「え?」
「あぁいや、何でもねぇ」
「ではお願いしたいんですが、手続きはどのように?」
「手続きとか必要ねぇよ、形とサイズと使う金属の指定さえしてくれりゃー作ってやるよ、ほれ紙に書いてみろ」
やった!!ならトヨ型も作って貰おう!!
「えっと、金属とか詳しくないんですけど……」
「ケーキのと同じでよければ、それで作るぜ」
「では先にケーキの型を見せてください」
ほうほう!
って、円形だけかな?
ならシフォン型とパウンド型とプリン型も注文しちゃおう!
あ、タルト型も!底取れで出来るかなぁ?
シェル型とかは、また今度にしよう。
一気にお願いするのは悪いからね。
「ちーっと多いから、1種類につき3日から1週間位見てくれ」
「分かりました!途中で受け取りに来た方がいいですか?」
「そりゃ任せるよ、手付金として少し置いてってくんな」
ひゃっほーー!
これでおやつも作れるぞー!
楽しみ増えた!
さて、結構時間掛かったけど、ポーションも欲しいからな。
買うだけだし、行ってみるか!
ガルボおじさん、取り繕ってもすぐ元通り。ぷぷ




