商業ギルマスに遭遇。
痛ったーーーーい!!
ふがふが!
「おお!悪い悪い!お客さんだったのか」
「あら、マイク、どうしたの?」
「あ?この時間に来るってアポ取ってあっただろう」
「あら、忘れてた」
「おい……それで、お嬢さん大丈夫か?」
「はひ、らいりょううれふ」
「ほれ、ヒール」
うぇ!?
自分以外の魔法初めて見た!
「ありがとうございます、大丈夫です。ぶつかって申し訳ないです」
「おお!礼儀正しいお嬢さんだね。俺は商業ギルドマスターのマイク・ヘルベスだ、よろしくね。こいつに虐められなかったか?」
はははっ!と笑うこの人は商業ギルドのギルマスらしい。この人もイケメンね!
って、商業ギルド!?もしかしたらポーションとかも売ってる!?
「ちょっとマイク!たった今、このお嬢さんにフラれたとこよ」
「へぇ、モデルでも断られた?この子綺麗だもんなぁ」
「あの、シャルル・エイプリルと申します。商業ギルドはポーションなども売ってたりしますか?」
「ん?あぁ、ギルドは卸し専門だから、直接売ってはいないが、欲しいの?」
「はい、後、ご相談などは受け付けていますか?」
「売り物なら何でも受け付けてるよ、何かあるの?」
「あ、いえ、では近々ギルドに伺います」
ここで言うとマリアーナさんにヤイヤイ言われそうだし、後日がいいよね。うんうん。
「ふーん、分かった、じゃあ名刺渡しておくので、受け付けで言ってくれればいいよ。時間があれば俺が対応するから」
「えっ!?いえ、ギルマス自らは恐れ多いです!」
「お嬢さん面白いね!はい、これ名刺ね。ポーションはここのが品質がいいよ」
サラサラと地図を書いて渡してくれる。
「ありがとうございます。では、コルスさん、ヘルベスさん、お疲れ様です。お世話になりました」
「またね!連絡待ってるわー!」
◇◇◇
どひぇー……何だかどっと疲れたな……。
お腹も空いた。
からーんと5の鐘が鳴る。
pm13:00だもんね、お腹も空くわけだ。
どうしよう?カフェに入る?それとも公園で持ってきたサンドイッチにしようか……。
んー、よし、さっき見たカフェにする!!
カフェに入ると、なかなかの混み具合。
キョロキョロしてたら店員さんと目が合った。
え、店員さん固まったけど!?入ったらマズかった!?
「いらっしゃいませ!おひとり様ですか?」
「はい」
「こちらへどうぞー!」
良かった、別の店員さんが案内してくれた。
なんだよもー脅かすなよー。
席に着いてメニューのホログラムを開く。
うんうん、15歳の常識さん仕事してるぅ!
何がいいかなー?って言うか……、肉を選ぶランチなのね。
やばい、食材の名前がちんぷんかんぷんだ。
えぇー!困った!適当に注文しちゃう!?
店員さんに聞いてみようか。
いや待って?オークって書いてあるけど……
オーク!?オークって魔獣だよね!?食べちゃうんだ……。
……チャレンジ、してみるか。
頼んだオークランチは、美味しかった。
ぶた肉?見たいな感じ。
肉の味が濃い!そしてジューシー!
デミソースぽいポークチャップ?
うちの肉より美味しいとは……。
お値段は銀貨1枚。
安いのか高いのか分からんが、インベントリに入ってる金額が、アホみたいに多いってのは分かりました。
お金使うの初めて!
セットに付いてたお茶も飲んで、ごちそうさま。
お財布確かめて、お会計して、今度こそお買い物へ行くぞー!
店員A:は!?ちょっとなに!?妖精入ってきた!!!
店員B:うわっ!かわいい!俺行くわ!!
店員ACD:ちょ!おま!ズルいぞ!!!
そんな感じ。




