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久しぶりの家でジークが飛ぶ。

せーの!「「ただいま!」」


あははははは!


一緒に帰ってきて、一緒にただいま!

久しぶりの我が家。

なーんにも変わってない。


「ここで言うセリフは決まってるよな?」


「もちろん!」


「「やっぱ家が落ち着く」」


あははははは!


ペチカに火を入れて、ドレスから着替えて脱力……。

はぁ。生き返った気がする。

このドレスは1人で脱げるから安心安心。

着るのは順番分からんから出来ないけどね。


はっ!

「お風呂!お湯入れてくる!」


そうよそうよ!ずっと入りたかったのよ!

クリーンがあっても、それだけじゃダメなの!

どっぷりお湯に浸かってじゃないと疲れは取れない!

気がする。

まぁ15歳だし、そんなに疲れた気はしてないんだけど。


「お湯入れながら入っちゃおうよ」


と、抱っこされて連れて行かれてパッパと脱がされて、クリーン掛けられて、ぽちゃん。


「は、早業……」

口挟む間もなかった。


まだ溜まりきってないお風呂でジークを背中にして脱力。

もちろんタオルは必須ですよ!


「そのタオ「取りません」」


「……まぁいっか。はー、お風呂やっぱいいな」


そうでしょう?そうでしょう?絶対必要でしょう?

お風呂普及運動もしたくなるわ。

泡石の背当てもいいよね。

これもヘルベスさんに紹介したくなるけど、めんどくさいが勝つ。


「明日から報告書を書かなくちゃなー」


「もうほぼ本になりそうな量になるよね」


「うむ。それが終わったら、報告書を元に事情聴取だろ?暫くは外の仕事は出来ないな。アレクがSランク試験に合格してくれたら、Sランクの仕事も楽になるんだけどな」


「5人組はまだ受けられないの?」


「ある程度の実績がないと試験は受けられないけど、今回の同行者だった実績が、どこまで通用するかだな」


「Sランクには人数制限はあるの?」


「Sランクにはないよ。頑張れば誰でも到達出来る。とは言え、Sランクが溢れない程度には、かな?Aランクにも需要はあるからね」


「ジークとチームになるなら、わたしもSにチャレンジした方がいい?」


ちゅ

「シャルルはAランクのままでもいいと思う。実績は最下層到達だけで満たしてるだろうけどな。それともチャレンジしたい?」


「うーん……目立つのは避けたいからなぁ」


「ならこのままでいいと思う。Sランクになったら、城のパーティーとかも呼ばれるし」


はっ!そうだった!今回も来てたもんね!

「ならない!このままでいい事にする!」


はははっ

「それがいいね。……陛下、余計な事を言ってたし」


あぁ、王子の妃にってヤツね。

「その陛下が遊びに来いって言ってたよ」


「無視無視の無視でいい。あのおっさん、俺を揶揄うのが趣味になってるから、無視で!」


ぶはっ!!

王様がおっさん!


「シャルル場所交代」


今度はわたしが泡石に背中を当てて、ジークを抱っこ。


「あ、これいいな。背中がふわふわ。重くない?」


ふふふっ

「重くないよ。わたしの背中はシュワシュワ」


ぬるめの温度だから、長風呂でも大丈夫。

ジャグジーの基本だね!


シュンッ!


は?

「ジーク!?」


ドタドタドタドタドタドタ!バンッ!

ドボン!


「寒い!!!!…………はぁ暖か〜い……うん、分かったわ。これがシャルルの経験した事なんだな」


「えーと、どこまで飛んだ?」


「……ラスラ川」


「えっ!?まさか水に落ちた!?」


「……そのまさか」


ぶはっ!!

や、笑ったら、だめ、なんだけど、

ぶはははははははははは!!!


「戻るのも玄関しか浮かばなくて、玄関からこっちまで水浸しにして来ちゃった」


「そんな所まで、同じっ!!」

あははははは!


「夜で良かったのか悪かったのか、気温下がりまくってるし、でも、人が、居なくて、よかったよね」

あははははは!


「笑いすぎ!でもマーキングしなくても行きたい所に行けることが分かったわー。寒かったけど」


「確かに、唐突な練習だったね!」


「シャルルがお風呂でやったの思い出して、やってみたら出来ちゃったんだよ。こりゃもう失敗出来ないな」


「魔力、どれだけ増えたんだろうね?今も魔力切れは感じてない?」


「うん。まだ大丈夫だね」


「あの黒い魔素が魔力溜まりに詰まって押し広げた状態でノームの雫使って浄化したから、そのまま固定されたのかな?3日も意識が戻らなかったもんね」


「魔力切れて1回の転移で戻って来られなかったら、今頃凍死だったよなー。マジで気をつけよう」


「その時はわたしが迎えに行くよ」

ふふ


「頼んだ」

はははっ





◇◇◇


お風呂を出て、ペチカで暖まった部屋でまったり。


「泡石、あれ身体の芯まで暖まるな」


「やっぱりそう思う?ただのお湯よりいいよね。今度、ジークの実家に持っていこうかな」


「まだ泡石あるの?」


「大きな岩だったから、インベントリにまだあるの」


「まだ泡石あるなら、是非。そうしたら、お風呂に入る習慣着くかもな」


「身体にいいもんね!よし、作っておくよ」


「ありがとう」

ちゅ


ジークが報告書書いてる間に作っておこうっと。



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