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ダンジョンアタック。〜その12 下層階4〜

 翌日。3の鐘位。

 気力も充分!

 巨人倒しに行きますよー!


「よし、準備はいいか?まずは足の腱を狙う。3体共にだ。動きが怠慢ならいいが、間違っても踏み潰されるなよ。その後腕、動けなくなった所で顔、まぁ頭だな。拘束は出来ないものと思え。デカすぎだからな。エアハルトはヘイトは使うな。攻撃に回れ。オルゲンは後方に待機。ファビアンは顔は狙えそうか?」


「的がでかいすからね!いけます!」


「よし、なら狙い続けてくれ。他の全員は踵の上を集中的に!」


「「「「「応!」」」」」


「行くぞ!」


 身体強化で走り出す。

 ゴライアスが気がついた!


 グオオオオオオオ!!!


 うん、動きは遅いね!

 アキレス腱を斬る!


 ザシュッ!


 もう片方も!


 ザシュッ!


 ガアアアアアアアア!!


「1体完了!」


「硬くないすか!?」


 え?

「行きます!」


 ザシュッ!


 ザシュッ!


「シャルルさんの剣、斬れ過ぎっす!!」


 神様謹製だからね!


「腕への攻撃よろしく!」


 もう1体もアキレス腱切れたね!

 わたしはこのまま首を斬る!


 斬!


「討伐完了!」


 あっ!!

 ハンスさんが!!

 腕を斬り落として

 ”ヒール”!!


「大丈夫!?」


「握り潰されるトコでした……ありがとうございます!」


 後は、もう1体は顔に矢が……あれじゃ剣山かサボテンだな。

 ん?


 ジークのも終わったみたい。

 あれ?結構早かった?


「終わったか?」


「こっち完了!」


「こちらも完了です!」


「意外と呆気なかったな」



 グアアアアアアアアア!!!


「何!?まだ居るのか!」


 うひょ!?4m級が隠れてた!!

 動きも早い!!

 これは……よし!


 ”アースホール”!!


「落とし穴作るから気をつけて!!」


 ”アースホール”!!

 ”アースホール”!!


「落とし穴に誘導お願い!嵌らないでね!」


「承知!」


 みんなで追いかけっこ!

 鬼さんこちら!

 ドドドドドドド!!


 ガアアアアアアアア!!

 ドドドドドドド!!


 いつまで!走れば!いいんだよー!


「こいつ!意外と俊敏!っす!」


「後ろからの!攻撃が!定まらない!」


「ぎゃー!方向転換!素早いぃぃ!!」


 ”フリージング”!

 ダメか!


 ”アイスランス”!

 腕に刺さった!あぁでも効いてないぽいー!


 ”ウィンドブレード”!

 切れた!?けどちょっぴり鎧にキズだ!!


 グアアアアアアアアア!!


 嵌った!転んだ!


「腱切れる!?」


「任せろ!!」


 ザシュッ!


「もいっちょ!」


 ザシュッ!



「うおりゃぁぁぁ!!」

 斬!!


 ジークが頭にトドメを刺して終了!


 ぉぉぉ……びくびくしててキモい。


 はぁー!

「隠れてるとか!ずる賢い!」


「けが人は?」


「治して貰いました!」


「こっちも!」


「無事ならいい、よかった!」


「……まさかもう居ないよな?」


 うん、気配探知しても居なさそう。


「大丈夫みたいだな。進むぞ!」


「あっ!収納するっす!」


 あはははは!


 セーフティエリアへとGOGO!





 ◇◇◇


「走ったなー」


「走ったっすー」


「鐘ひとつ分は走った気がする……」


「マジックバッグがもう入らないー!」


「俺のあるよー」


「アレクさん!お借りします!」


「オルゲン、マジックバッグ係だな!」

 はははっ


「戦うの苦手なんで!これ位やるっす!」


「助かってるよ、ありがとうな!」


「いえ!……照れるっす」


 あはははは!


「まずは休んで、遅くなったけど昼メシ食って、それから先の話しなー」


「「「「「了解っす!」」」」」





 ◇◇◇


「さて、まだ先はありそうだが、再湧きの時間も迫ってる。5人組とアレクは戻れ」


 休憩中にジークと話した事。


「「「「「えっ!?」」」」」


「何で!?最後まで行くっすよ!」


「そうだよ!残して行けるものか!」


「これはSSランクの俺に託された使命だ。安全に戻れる内に戻るんだ」


「シャルルちゃんは!?シャルルちゃんはSSランクじゃないだろ!!」


「わたしはジークと共に有るの」

 にっこり


「……そんな」


「元々下層階の途中までって制約もあるんだ。だから安全に戻って欲しい。頼む」


「……これまでの魔獣より強くなるんだぞ」


「そうだな」


「2人で残るのか!?」


「そうだ」


「大丈夫!ジークと一緒に帰るから、地上で待っててください」


「……」


「頼むよ」


「……必ず戻るんだな?」


「あぁ、必ずだ」


「俺、ジーク達が戻らなかったら泣くよ?」


 はははっ

「泣かせないよ、大丈夫」


「何でそんなに自信満々なんだよ!!!」


「何でかな、シャルルと一緒ならやれる気がするんだ。大丈夫って思える。だから、安心して戻って欲しい」


「……安心なんか出来ねぇよ!」


「不安でも、戻るんだ。俺達が心配するだろ?」


「ズリィなぁ……」

 はぁぁぁぁ……


「……分かった」


「アレクさん!!マジすか!?戻るんすか!?」


「おぅ。戻って上で待ってようぜ。どんな顔して戻るか見てやろう」


「くっ……俺、今泣きそう」


 はははっ

「勿体ないから泣くな。ジーク達が戻ったら嬉し泣きでもしてやれよ」




 ◇◇◇


 そうして、その日は野営し、翌朝


「じゃあな!吉報待ってるぜ!!」


「おう!待っとけ!アレク、ありがとうな!エアハルト、ファビアン、オルゲン、ギュンター、ハンスも!上で待っててくれな!」


「みなさん、ありがとうございました!また地上で会いましょうね!」


「「「「「はい!地上で待ってます!!」」」」」



 ……そして、ふたりになった。



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