ダンジョンアタック。〜その8 中層階4〜
”インビジブル””気配遮断””身体強化”
先行して走る。
気配探知の赤い点目指して!
群れてないから、簡単なお仕事!
見つけて斬る!
ザシュッ!
声も出させない。
わぁぉ!暗殺者だねこれ!
斬る!斬る!斬る!斬る!
ジーク達一行に近づくのも斬る!
「うおっ!斬られたのが飛んできた!」
”ごめーん!”
斬って斬って斬りまくって斬殺。
「「「「「「「……」」」」」」」
「赤い点が……見る見る減っていく……」
「って言うか……死神……」
「あ、赤い点、なくなった……」
「「「「「は?」」」」」
「え、全部?え?」
「ただいまー」
「「「「「「「はぁ!?」」」」」」」
「え?」
ぎゃー!とか、うわぁ!とか、え?とか。
はて?
「オマエら!!気をしっかり持て!!」
ぴたっ
「さ、次のセーフティエリア行きましょうか!」
「「「「「「「ねーわ!!!」」」」」」」
なによー!
◇◇◇
「俺、夢見てる?」
「俺も一緒の夢見てるわ」
「もしかして俺死んでるんじゃないよな?」
「ほら」
ぎゅーーーーー!
「痛てぇよ!!!」
えーと……
ジーク?ここでお膝は恥ずかしいんだけど!!
「……シャルル凄いわ」
「あの!!!Aランクポーターですが!なんすかアレ!!」
「……あー」
「……死神ってジークさんだったんすね!!」
「「「「「「えっ」」」」」」
「すげぇっす!!!俺たち感動っす!!!」
ぶんぶんと首がもげそうなポーターさん達。
ちらっ
こっち見んな!5人組!
じろり
ビクッ!!!
じゃ!頑張って下さい!
と、戻って行ったポーターさん。
「シャルルさんが、死神、なんじゃ?」
「……シャルルは隠したがってる」
こくこく
「公に出たくないんだけど……内緒にして欲しいってお願いしてもいい、かな?」
「まぁ実際、死神の由来しか聞いてないし、隠すのは吝かではないんすけど、その、「あー、うん」」
「いいじゃんか!有耶無耶にしようぜ!明言してないし!さっきのにも返事してないから勝手に信じただけだし!」
「って、キレイに首を斬るヤツは然う然う居ねぇよなぁ……」
なんかすんません。
とほほ。
「まぁ何を言われても、俺がシャルルを護るよ」
ちゅ
「ジーク!!」
「あっ、つい」
はははっ
「甘々っすね……♡」
「俺が恥ずかしくなるわ!」
アレクさん、ごもっとも。
「残す所、中層階はあと1つ。ここまで順調過ぎたなー」
「……シャルルさんが規格外だったっす」
「全滅させてるんで次の湧きまで4〜5日あるし、下層階、付き合えます!」
「入れるか分からんからなー」
「下層階って、直近で誰か行ったんすかね?」
「聞いた事ないんだよな。一応オマエらも下層階中盤まで一緒にって話にはなってるんだけど、そもそも中盤てどこまでか分からんのよ」
「なら!行ける所まで!」
「「「「行きます!」」」」
「俺も行くよー!」
はははっ
「死なば諸共だぞ?」
「俺、行かないと後悔しそうだし!行きます!」
こくこくと、みんな頷く。
「ありがとう。ならさっさと寝て明日中層階突破が無事に終わってからだな!」
「「「「「応!」」」」」
それから夜ごはんを食べて就寝。
◇◇◇
翌日、中層階最後!
高ランクポーターは、中層階までしか来ないので、後は自分達で持って帰る事になる。
まぁ持って帰れたら、だけど。
「中層階最後は多分昨日と同じはずだ。そうなるとまたシャルルにお願いする事になるけど」
「任せて!」
むんっ!
はははっ
「頼もしいな!なら、昨日と同じ作戦で!と言っても、俺らの出番なかったけどな」
「出来る人がやればいいんだもの。その為のチームでしょ?」
わたし今いい事言った!よね?
「シャルルさん、かっけーっす!」
「よし、じゃあ後方ポーター来る前に殺るか!」
「「「「「応!」」」」」
中層階最後入口で中を伺うと、昨日と同じで、少し魔獣が多い感じ。
「じゃあ、行けるか?」
サムズアップ!
”インビジブル””気配遮断””身体強化”
走って斬って走って斬って斬って斬って斬って!
どんどん斬るよ!
「すげぇ……やっぱすげぇわ!」
「見る見るうちに赤い点がなくなるって……」
「あの細っこい身体のどこにこんな力があんのかな」
「それよりポーション有りきでも魔力がよく尽きないな……」
そんな事を言われてるとは思わずに斬りまくる!
ヤバい楽しくなってきた!
戦闘スキルさんの仕事が素晴らしい!
武の男神様がサムズアップしてそうだ!
シャッ!
「ただいまー」
あはははは!
「おかえり!流石だな!」
「途中で楽しくなっちゃった!」
「シャルルは凄いな」
なでなでなでなで
うふふん♪
褒められた!




