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ウルディア。

 聖域で夜を明かした翌日、わたしは薬草採取だ。

 今回はジークも調査がある訳じゃないから、一緒に探してくれた。


 目当てのアブコンも、2人で探せば沢山見つかる。

 もちろん魔獣は避けますよ!

 ここの魔獣は強いので、魔獣避けの効果はない。

 なので、気配探知は必須だ。

 まぁ2人で使うので漏れもない。


 また夜を過ごして、翌日は湖に入る!

 水着は着るよ!えぇ、着ますとも!


「なくていいじゃん。2人だし」


「いえ!流石にまた誰か来たら困るし!」


「……まぁ、うん」


 ジークが見たいだけでしょ!?

 わたしの、その、えと、は、裸!


「いやぁ、綺麗だったんだよ。神々しかったの。だからまた見たい、かなーっと」


「なしなしなしのなしです!」


「はい」

 しょんもり



 そんなジークは放っといて、さっさと水着を着て、いざ!どぼん!

 ジークも水着を着て、どぼん。


 一緒に潜ったり、ぷかぷか浮かんだり、楽しい。

 とても、楽しい。うむ。

 泳げるし、浮かぶけど、浮き輪が欲しくなるね。

 脱力してのぷかぷかは最高だ。


「シャルルは水に入るの好きだよね。お風呂もだし」


「あー、そう?かな?……多分この浮く感じが好きなんだと思う。あんまり考えた事なかったや」


「俺、あんまり得意じゃなかったけど、水に入る抵抗なくなったわ」

 はははっ


「それにしては泳げるね」


「何となく?こんな感じかなーって手足動かしたら泳げた」


 何ですと!?


「え、もしかして初泳ぎ?」


「うーん、スプリアとか川とか入った事はあるけど、泳ぐってのはなかったなー」


 ひぇ!どんな運動神経してんの!?流石だわ!

 って、シャルルもジークに出会った時がシャルルでの初泳ぎか。

 凄いな身体スペック。


「でも気持ちいいな。来年の夏にはまた避暑に来ような」


「うん!」


 流石に長く入ってると寒くなるので、ちゃんと休憩もするよ!

 ジークのカフェルで暖まる。


「シャルル、日焼けしたら痛くなるからこっちに入りな」


 うん、優しい。

 ヒールあるけど、そういう事じゃないんだよなー。

 うん、すき。


「ジーク、大好き」


「俺も。シャルルが大好きだよ」

 ちゅ


 ちゅ


 あら。

 ちょっと。

 待って。


「ん、ジーク、ここ外!」


「うん」

 ちゅ


 まさかの青○!?


「そ、外じゃいや」


 ちゅ

 と、抱っこされて、テントへ連れ込まれ、後はお察し。





 ◇◇◇


 結局そのまま寝てしまい、起きたら夕方。

 明日は森を降りるから早めに寝るのに、午睡したら眠れなくなりそうじゃない!


 と、そんな心配してた時もありました。

 ジークのなでなでとんとんは最強。

 すんなりすとんと夜もぐっすり眠ったのでした。

 子供か!





 ◇◇◇


 1の鐘で起きて朝ごはん。

 それが終わってから、撤収作業に入る。


「よし、じゃあ出発して大丈夫?」


「うん、大丈夫!」


「前回と同じく、手加減なしで走るね」

 にやっ


 ふふふっ

「任せて!着いてくから!」


 気配探知ON!


「じゃ行くよー」


 シュタタタタタン!タンタンタン!

 どんどん走る!

 時に木を蹴り、方向転換。


 タンタンタンタタン!

 倒木も飛び越えて、3m位の小さな沼ならひとっ飛びだ。

 楽しい!


 3の鐘半までも掛からず森の端に着いた。


「やっぱりシャルルは凄いね!そんなやわやわしてるのに、どこに筋肉あるんだろう」


 えっ!?やわやわ?言い換えるとぷにぷに?


 はははっ

「女の子らしいって事だよ」


「自分じゃよく分かんないけど、気合い?」


 あははははは!

「そうならもっと凄いね!」


 手を繋ぎ、拠点に帰る。

 ハンターの仕事じゃないから、ギルドに行かなくていいしね。


 って、そんな時に会うんだよ。

 受付嬢。


「えっ?ジークさん?ジークさん!」


 ちっ

「仕事じゃないから」


 おぉ!素っ気ない!

 でも舌打ちはよくないよ?


「シャルル行こう」


「ちょ!ジークさん!」


 こそっと

「このままほっといたら後をつけて来て拠点特定されそうだよ」


 はぁ

「それもそうだな」


「ジークさん!今日こそご「ねぇ、彼女居るんだ。仕事じゃないし、何なの?」」


「え、彼女?この子が?ポーションの配達員風情じゃない!」


 あれ?ケンカ売られてる?

 ジークがわたしの肩を抱く。


「君には関係ないよね?それに、見下した言い方は止めてくれないか」


「ぽっと出てきて彼女とか!ジークさん、あんなに優しかったのに!」


 え?そうなの?

 とジークを見上げる。


「優しくした覚えなんてないよ。なに勘違いしてるのか知らないけど、彼女の前で止めろ」


 ギッ!とわたしを睨むけど、そんな目で見られてもー。

 これ、倍で買ってもいい?


 ちゅ

「大丈夫、そのままいて」


「なっ!!」


 わたしの下ろしてた髪を耳にかけピアスを見せ付ける。


「彼女は俺の、俺は彼女のなの、入り込む隙間はないんだよ。分かったら引いてくれ」


「くっ……!!」


「シエナの負け!ほら引け!」


 と、ギャラリーから男性ハンターさん。

 走って行く受付嬢。

 うむ、カオス。








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